出口汪の「最強! 」の書く技術

著者 :
  • 水王舎
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本棚登録 : 172
感想 : 18
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784864700337

感想・レビュー・書評

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  • 文書を書く上で、基本的なことを再確認出来る本。
    日本語を適正に理解し、論理的な思考がしっかりしている人には本書は必要ないでしょう。
    例えば
    文章は一文の集まり。
    一文は要点となる主語と述語、目的語と、それを説明する飾りの言葉で成り立っている。
    一文と一文の間には論理的関係があり、それを示す記号が指示語・接続語である。
    など、基本的なことを再認識し、本書の4章、5章で説明されるポイントを押さえれば日本語を正しく表現できる。
    上達のためには、論理的な文章を読むことと、不特定多数へ向けた文章を書き続けること。更に、上達したい人へは、ストックノートを作るという方法も教えてくれる。国語の授業で習いたかった内容かな。

  • 結婚願望旺盛だけど、ちょっと頭の足りないハルカちゃんというキャラクターと、先生の対話という形式で読みやすさが半端ない本。論理の話から、日本語の文法を理解することで一文をきちんと書く、読み手を想定するといったところまで、文章を書く上での必要なことが押さえられていると思う。

  • 978-4-86470-033-7
    c0095¥1200E

    出口浩の「最強!」の書く技術

    2015/12/25. 第1刷発行
    著者:出口汪(でぐち ひろし)
    発行所:株式会社水王舎

  • 論理的に書く技術
    論理とは、イコールの関係、対立関係、因果関係で、一定の規則に従った日本語の使い方
    一文は、主語述語目的語+飾り
    主語と述語は必ず一文の中心
    遠い言葉と繋げたい時に、読点を打つ
    文を書く時には設計図を書く
    主張(抽象)説明(具体)、論理を使う
    論理を身につけるためには、論理を意識して読み書きをする

  • ①日本語の基礎を身につける
    ②主張には論証責任
    ③論理的な文を見る、考える、書く


    ・文の要点は主語、述語、目的語
    ・言葉は他の言葉と繋がっているため、読点をうつことが大切である。本来言葉は近い言葉とつながる。
    ・重複をしないように。
    例)まず初めに


    主張は主観ではなく客観的に書かなければならない。そのために論証する必要がある。
    1.イコールの関係・・具体例、体験
    主張は抽象的なほどいいが、例は具体的のほうが相手を引き込める。
    2.対立関係
    3.因果関係


    論理的な文章を身につけるには、新聞などの文を見て、日本語のルールを意識する。そして実際に書いてみる。
    要約力が論理力の基盤。

  • 個人の情報発信が当たり前になった現代における、
    必須の技術、「書く」をテーマに展開していく内容です。

    それでは、何をどのように書けばいいのでしょうか?
    そこで大事なことは、日本語の規則と論理を学ぶことです。

    これにより、文章の基本が身につくとともに、自在に自分の言いたいこと、伝えたいことが相手に伝わるようになります。

  • 書く技術の指南書というより、日本語の基礎的な仕組みの部分のおさらい。
    あくまでも国語の勉強の範囲なので、これを読んだからといって名文が書けるわけではない。
    また、心を打つ文章というのは必ずしもルールに則った美しい型にハマっているかというとそうでもない。
    だが現在の日本はそれほどまでに日本語の使い方を誤った人が多いという事も事実。
    今一度基本に立ち返り、改めて文章の書き方を見直すきっかけにはなった。

    ところで、内容の話とはズレるが、頭が弱くて文章を書くのが下手で結婚に必死な女性『ハルカちゃん』に、論理的な文章の書き方を優しくつっこみながら教える『出口先生』の対談という形式は、昭和的ジェンダー感がダダ漏れで非常に鼻についた。
    5年前の本に言うのもなんだけど、令和の時代にこういう『馬鹿な女に物を教える優しい俺』的な書き方をしていない事を祈ります。

  • 論理 書く技術 

  • 出口先生の論理的シリーズ。

    TwitterなどのSNSが不特定多数に文章を読まれるコンテンツである以上、メールや会話などの、特定の相手に伝えるものとは差別化しなければならない。
    特に会話は、人と顔を合わせる分、表情や仕草、その場の空気で内容を補えるため、文法を意識しなくてもほとんど問題は生じない。
    しかし、不特定多数に向けた文章は、論理が欠如すると内容が伝わりにくくなるうえ、内容を違う意味で捉えられてしまい、トラブルにまで発展しかねない。

    この本では、普段意識する事がないようなレベルの文法を改めて振り返る事が出来る。さらに、出口先生お決まりの論理的な思考エンジンから文章を書くという基礎が載っている。会話形式で進んでいくため読みやすいので、これを読んで今一度、自分が過去にSNSに載せた文章を見直すと面白いのでは。

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著者プロフィール

関西学院大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。
広島女学院大学客員教授、論理文章能力検定評議員、出版社「水王舎」代表取締役。
現代文講師として、予備校の大教室が満員となり、
受験参考書がベストセラーになるほど圧倒的な支持を得ており、著書累計数は1300万部を超える。
また「論理力」を養成する画期的なプログラム「論理エンジン」を開発、
多くの学校に採用されている。
著書に『出口汪の「最強!」の記憶術』『出口のシステム現代文』
『子どもの頭がグンと良くなる!国語の力』『芥川・太宰に学ぶ 心をつかむ文章講座』(以上、水王舎)、
『出口汪の新日本語トレーニング』(小学館)、『出口汪の「日本の名作」が面白いほどわかる』(講談社)
『ビジネスマンのための国語力トレーニング』(日経文庫)、『源氏物語が面白いほどわかる本』(KADOKAWA)、
『頭がよくなる!大人の論理力ドリル』(フォレスト出版)、『やりなおし高校国語・教科書で論理力・読解力を鍛える』(筑摩書房)など。
小説に『水月』(講談社)がある。

「2019年 『何が教育をダメにしたのか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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