18禁日記 (TO文庫)

著者 :
  • ティー・オーエンタテインメント
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本棚登録 : 349
レビュー : 39
  • Amazon.co.jp ・本 (260ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784864721660

作品紹介・あらすじ

あと一年で失明する女。就職活動を開始した男子大学生。蚊に刺されやすい男。初体験を空想する女子高生。ブスだと気にするOL。夏休みの宿題を始める少年など…彼らは一様に「日記」をつけ始める。誰もが「フツウ」のフリをしながら、他人には言えない秘密を抱えている。やがて妄想が彼らを支配し、穏やかだった日常を破壊していく。告白、独白、ブログにメール等々と形を変えていく日記。あなたはその狂気渦巻く禁断の世界に耐えられるか!?

感想・レビュー・書評

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  • あなたは正常ですか?
    私は正常です。
    なぜ正常だと思うのですか?
    誰かが言ってたから?その誰か正常なのですか?
    人には言えない癖や性癖を持っている人は少なからずいると思う。愛の伝え方も人それぞれだ。
    その壊れた人々を描いたこの本は目を背けたくなる人もいると思うがすごくゾクゾクして読み進めたくなる。
    なんでこんな考え方しちゃうんだろ?いやいや、ありえないでしょって俯瞰して読んでたら思うが実際の当の本人は気づかない。
    もしかしたら、自分にもこんな壊れた一面があるのかもしれない。壊れた人の話を読むのは好きだ。共感できるから読みたくなるのか…いやそうではないはず……僕は正常だ。



    僕は正常だよね?

  • 真っ黒の表紙に赤文字で書かれた『18禁日記』という文字。

    帯にあるこの一文が疑心暗鬼を呼び起こす。

    「あなたは自分が 狂っていない と自信をもって言えますか?」

    あれ,自分ってまともだよな…?


    「誰もが『フツウ』のフリをしながら,他人には言えない秘密を抱えている。」

    私の目には周りの人はフツウに見える。
    たぶん,周りの人の目にも私はフツウに見えている。
    でもそれを確かめる術はない。

    いや,あった。その人の日記を読めばいい。

    本書に収められた「誰かの日記」。
    その形式は日記をはじめ,ブログ,夢日記,詩集,遺書と幅広い。

    最後にある『私の日記』。

    もちろん,この私は私のことではない。でも…。


    本書の最後にある,

    「本作品はフィクションです。」

    という文言に対して,
    これほどまで説得力を感じなかったのは私だけではないだろう。

  • 読み始めてすぐに「あれ?」と感じた。
    確かに書かれている日記は、どれも狂気に満ちている。
    人が徐々におかしな方向へと壊れていく過程が、日記という形で突きつけられる。
    だが・・・深読みするわけではないけれど、この作家がこのまま「狂気の日記」を羅列するだけで終わるわけがない。
    予想通り、最後に二宮さんらしい結末が待ち受けていた。
    アイディアは悪くない。
    もともとはケータイ小説だったらしいので仕方がないのかもしれないけれど、物語を通して伝えたかっただろうことがいまひとつ残らないことがもったいないと思う。

  • 一つ一つの日記の中には面白いものもあった。水晶体に興味を持つ小学生の日記が良かったかな。あと、絶対音感怖い。

  • 残暑厳しく、立て続けにホラーに行っちゃう。これもブックオフ特集から。ひたすら日記で押し通されていて、どれも気持ち悪い内容なんだけど、その方向性とか、表現形態が少しずつ違っているせいもあり、飽きずに読み通せた。字が少なくて本が薄いのも、本作の場合はプラスに作用している。きっと再読はしないけど。

  • 日記形式で、それぞれが短編のようになっているので読みやすい。

  • ホラーもの、サイコパスものが読みたいなと思って手に取った。ブログや手紙形式の短編集の集まりで読みやすくすらすらと読めた。そこそこ面白かったが少し物足りなかった。

  • 前半は面白くてさくさく読めましたが、後半にいくとちょっと飽きてきました...
    もっともっと狂気が欲しいです。笑

  • 読み始めは「なんじゃこりゃ?」って思った。
    読み終わりは「えっ…」ってなった。
    他人の日記を覗き見する感じ、キレイな物語を読むのではない感じ、私は嫌いじゃない。
    でもちょっと「オエッ」ってなったところもあるので★4…笑

  • 最初はまともな主人公が
    日を追う事に狂っていく様が
    丁寧に描写されていて、凄く面白かった。

    SNSが発達し他人の行動を客観的に
    見る事が以前より増えた今だからこそ
    怖さをより感じる事ができる話もあったので
    下手なホラーより若い人には刺さると思う。

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著者プロフィール

二宮敦人(にのみや あつと)
1985年、東京都生まれの小説家、ホラー作家、推理作家。一橋大学経済学部卒業。携帯小説サイト「魔法のiらんど」「E★エブリスタ」でホラー小説を発表し、2009年に『!(ビックリマーク)』でデビュー。妻が東京藝術大学彫刻科の学生だったことから、多数の藝大生に取材しノンフィクション『最後の秘境 東京藝大』を執筆、ベストセラーとなる。著書に『郵便配達人 花木瞳子が盗み見る』『一番線に謎が到着します』など多数。2019年4月11日、『世にも美しき数学者たちの日常』を刊行。

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