【小説2巻】本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~第一部「兵士の娘2」

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  • TOブックス
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  • Amazon.co.jp ・本 (350ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784864723473

作品紹介・あらすじ

見知らぬ世界で、貧しい家の幼い少女マインに生まれ変わってから一年。彼女は本が大好きにも関わらず、手に入れるどころか、読書さえ難しい中、本作りに追われる毎日だった。何とか文字を書き残すべく奮闘するも失敗続きで前途は多難。おまけに「身食い」に侵されて寝込んでばかり。持ち前の頑張りで、お金を稼ぎつつ、近所に暮らす少年・ルッツの助けもあって、ようやく本格的な「紙作り」が始まるが…さて、一体どうなるやら?本好きのための、本好きに捧ぐ、ビブリア・ファンタジー第2章!書き下ろし番外編、2本収録!

感想・レビュー・書評

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  • まあ、面白いことは面白いが、個人的には第一部は第三部などに比べると、少々テンポが悪く、くらい。
    しかし、完結まで読み終わると、この第一部の面白さがわかる。
    本好き、というよりは
    本狂、のほうが近いかもしれない。
    大変共感できる。

  • 本がなければつくればいいじゃない!
    前巻から紙づくりに行き詰まっていたマインが出会ったのは…!?

    紙を作る経緯が細かすぎてちょっと中だるみかなと思いましたが、全体を通して読むとやっぱり面白いです。
    やり手商人のバッチバチのやり取りは読み応えがありました。また続きが気になる…!
    3巻もそのうち読んでいきたいです。

  • 今回も夜に読み始めて、夜中の2時半頃までかけて、一気読みしちゃいました。一度読み始めたら止まらないです。
    まだまだ道のりは長いですが、完結巻まで1冊ずつ着実に読み進めていられる気もして嬉しいです。

    今回はついにこっちの世界でいう「和紙」の完成に向けて奮闘の回でした。夢中になるあまり、墓穴を掘ってしまい、ルッツに怪しまれ始める場面はハラハラしました。

    紙作りと変更して、商人としての心構えや行動を習い始めた2人。そろそろ洗礼式も控えているので、正式に見習いになった後の2人のがんばりに期待大です。
    マインの世話係として使命をまっとうするルッツの姿が頼もしすぎます。

    一方で、「身食い」が進行していくマイン。莫大なお金など到底用意できない家庭だがどうなってしまうのだろうか。

  • アニメの原作。

    第1巻は、異世界への順応と、ないない尽くしからのささやかな一歩と、かなりスローな展開。
    今回は、商人という出資者を得て、テンポよく進むのが、おもしろかった。

    見た目は6歳でも、中身は女子大生。
    子ども相手よりも、大人相手にかけひきや交渉をする方が、本領発揮という感じ。
    紙づくりが本格的に始まって、本好きの情熱があふれでているのも、たのしい。

    書下ろし番外編「コリンナの結婚事情」「洗濯中の井戸端会議」もたのしかった。
    ふだんのマインの世界=子ども側ではなく、大人側をえがいているのが、新鮮。
    ほほえましいエピソードで、番外編らしい楽しさ。

  • 2巻からはパトロンも得て、本格的な紙づくり。
    トロンベといった希少な原料が都合よく手に入ったり、割と予定調和な展開が続くものの、春から冬に続くこの世界のルーティンがわかりやすく、読んでる方にも馴染んでくる。
    ラストいよいよ身喰いによる熱で倒れてしまう緊迫シーンで続刊へ持ち越しになるものの、短編で少し雰囲気が変わるのでうまいこと編集してる。

  • 「本がない」「親の職業を継ぐことが当たり前」という異世界に転生した主人公が、幼なじみとともに「商人の見習い」になります。
    それぞれ、体力や「身食い」に悩まされるマイン、家族からの大反対にあうルッツと前途多難ではあるものの、ようやく紙の試作品も出来上がり、少しずつ先行きの明るさは見えてきますが……。

    ファンタジー要素(魔法を用いた契約など)も出てきますが、主人公のマインといっしょに「何もわからない」ところから学んでゆくことになりますので、世界観に置いて行かれることもなく、スムーズに読み進めることができます。

  • 紙作りが始まり、商売の一部にも携わり、色々と話が進み始めた。
    ちょっと面白くなってきた。

  • 異世界に転生しておよそ1年。

    マインの虚弱さに辟易としながらも、
    本を手にするために、さまざまなことにチャレンジしていきます。
    そのたびに失敗するんだけれど、挫けないマインは応援したくなります。
    でも、興奮しすぎるとすぐ倒れる。
    実際にそんな子が身近にいたら、困るどころではないけれど、
    愛情あふれる家族と、親身になってくれるルッツのおかげで奮闘しています。

    ベンノさんという出資者と出会えたことも僥倖で、
    紙づくりが本格化していきます。

    いつも「ふんぬぅ!」と鼻息荒くてちっこいマインは、傍から見てると可愛いよね。

  • マインの転生貧民生活も時々漏れて出る日本人の
    生活の知恵で少しずつ改善、本の無い生活は相変
    わらずだが、原料かた進めていく悲しくも現実的
    な行動でエンピツと紙が出来ました
    紙作りの過程で商人ベンノと知り合い「身食い」
    という病気のことがわかり家族との生活が1年程
    だと知れて・・・決心が固まり良い方向に転じま
    した(*´▽`*)

  • 【2023-051-1654】図書館より。

  • 周回組です。
    この巻、いろんなレシピとか試行錯誤の場面とかが出てくるから、個人的に結構好きです。けれど物語自体は動いていて、マインの体調がどんどん不穏になっていきます。

    なにげに巻末のエーファ視点、ギュンターのこの言葉がどんどんこの先に繋がっていくわけで、ここが始まりか〜とちょっとうるっとしました。

  • 面白かったです。商才を発揮しベンノと対等に交渉するマイン。人の使い方も上手です。
    子どもとは思えないマインの博識さに変だと感じるルッツ。
    「…お前、誰だよ」
    とうとうルッツに訊かれてしまったマイン。事情を説明してルッツが望むなら消えてもいいと言いますが、ルッツは「オレのマインはお前でいいよ」と。くぅぅーとなってしまいましたよ(笑) ルッツ、本当にいい子だ!

    そして、マインのことを周囲が怪しまないのは何故かと思ったら、突拍子もない行動をとると思われているギュンターお父さんの子だからなのですね。受け入れられているなら良かった(笑)


    すぐ熱をだすマインが実は“身食い”という病気であることが分かりました。そしてその病気を治すにはとてもお金が必要だということも。
    突然身食いで倒れたマイン。続きは次巻へ。

  • ルッツが、本当のマインを知る。
    けど、ルッツえらい!がんばれ!

  • 紙作り、マインが生きる世界の常識、商人の常識と戦う巻
    紙作りの工程参考になります!私も牛乳パックからハガキサイズの紙作ったなぁ。
    あと、ルッツの努力と心根が優しすぎる。カルラもぜひルッツを認めてあげてほしいな…。
    (Web版読了済)

  • ルッツが好き!とってもかわいい!
    基本皆良い人なのが、ホッコリできる本です。

  • 本を作るにも紙が高すぎて作れないマイン。でも紙を作るにも道具がない。その道具を作るための道具もない。本を作るための紙を作るための道具を作るための道具がないという状況で頑張る話。
    マインの頑張っているところが好き。

  • Audibleでハマり始めた『本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~第一部「兵士の娘2」』(香月美夜)。


    【自分の知る人物ではない、コイツは一体誰だ】という疑念を周りに少しずつ思われ始めるソワソワ感や、


    【ビジネスが成功するか】というソワソワ感。


    【自身に巣食う病がいつ暴走するか】という事からのソワソワ感。


    始終落ち着かない形で聞いてました。


    命に関しては『私の夢はスイスで安楽死 難病に侵された私が死に救いを求めた三十年』(くらんけ)で重みを感じて間もない心理状況なので余計にソワソワする。


    主人公どうなっちゃうんだろう…。

  • 紙を作って商人見習いの内定と髪飾りでギルド長とのあれこれ
    そして熱で倒れるまで


    マインは初トロンベですね
    タウの実に熱を吸い出されるような感覚の描写がない
    実を熱く感じてるのがそれだろうか?


    マインの異常な知識への違和感を抱くルッツ
    追求されたマインの覚悟
    それにしても、マインの前世というか知識の由来を知っている人間は希少
    後に知る人も含めて、ルッツ、ファルディナンド、ジルヴェスター、カルステッドの4人
    その中でもルッツはマインが自ら話したという存在という特異性
    全てを知った上で受け入れる度量の広い人間だよ、ルッツは


    ギルドで地図を見たときの説明
    「隣の領地の街と比較的近く、領主同士が仲良しなので、行き来が盛んらしい」
    フレーベルタークですねぇ
    あと、ベンノさん視点でも親戚の関係でフレーベルタークという単語が出てくる
    こんな序盤から既に広大なユルゲンシュミットの地理が想定されていたのですねぇ


    エーファ視点の書き下ろし
    マインは以前から夢の話をしていたというね
    なので、転生というよりは前世の記憶を完全に思い出して、自らの未発達な自意識を、本須麗乃だと思いこんでいる意識に再構築した
    という状況なんですよね

    次が1部の最終巻
    泣く準備は整ってますよw

  • 紙作りが本格スタート、その途中でルッツに正体見破られて受け入れられて、ギルド長と孫娘フリーダ登場、髪飾りで一儲けしてベンノから怪しまれるも切り抜けたと思ったら身喰い発生。マインはともかくルッツやトゥーリ、フリーダも年の割にはずっとしっかりしてる。子供ながらお仕事も一応あるからなのかしら。

  • とうとう紙完成!
    簪もうまく作って販売の目処がたったが、身喰いのせいでマインは倒れてしまう。

    番外編も楽しかった。

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著者プロフィール

香月美夜(かづき みや)
小説家。1月22日生まれ。中学2年生の頃より小説を書き始め、社会人となり結婚後、子どもの世話がひと段落してから執筆を再会。2013年より小説投稿サイト「小説家になろう」で『本好きの下剋上』を公開して人気作品となる。2015年にTOブックスより書籍化され一般誌デビュー、シリーズ化される代表作になる。同作シリーズは累計100万部を突破し、「このライトノベルがすごい! 2018&2019」2年連続第1位に輝き、テレビアニメ化も決定した。

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