【小説3巻】本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~第一部「兵士の娘3」

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  • TOブックス
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感想 : 76
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  • Amazon.co.jp ・本 (350ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784864723978

作品紹介・あらすじ

病に倒れたマインは一命を取り留めたものの、その「身食い」の影響は大きかった。完治はできないばかりか、治療には貴族が所有する高価な魔術具が必要という。再発までに残された期間は一年。それまでに家族の元を離れて、貴族と共に生きるのか、運命に身をゆだねるのかの決断を迫られてしまう。限られた時間の中で、マインは「本に囲まれて、本を読んで暮らすこと」を夢見て奔走するのだった。やがて、季節は流れ、彼女の世界が大きく動き出す出会いが訪れる…。少女の夢と家族の愛が試されるビブリア・ファンタジー。大増ページで贈る、感動の第一部完結編!短編集+書き下ろし番外編×2本収録!

感想・レビュー・書評

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  • 面白かった。第一部はこの巻で完結。
    身食いはそのままで、朽ち果てる運命を選んだが、主人公がそうそう死ぬこともなかろうと、どんな風な”下克上”になるか楽しみなところ。とりあえず、洗礼式の時に、教会に行くことになったマインが、図書館を見てヒャッハーなところが、たまらんかった。これは尊い。
    ということで、第一部完結までは図書館で借りたが、
    この後、予約まちできなくなり、
    結局第二部から完結までまとめ買いし、
    さらに第一部も買って2巡した。

  • 活字中毒の主人公が、転生した異世界で、本に囲まれた生活を目指す、ファンタジー。
    第一部完結編。

    スロースターターが、ついに進展。
    いきなりの大量の本、身食いの正体など、急展開に驚き。

    ひりひりするのは商人としての駆け引きくらいで、平民の中で平和に暮らしていたマイン。
    より厳しい世界へと踏み出したときの激しさは、子どものマインではなく、大人の本須麗乃を感じる。

    洗礼式での、神への祈りのポーズには、思わず吹き出す。

    巻末の番外編も、テンポがよくコミカルでたのしい。

  • 一命は取り留めたものの、まだまだ安心できないマインの「身食い」。今回は、そんな「身食い」と神殿を巡って波乱万丈でした!

    やっと洗礼式を終えたマインとルッツ。ここまで成長できただけでも読者としては感慨深いです。初登場の神殿の神官たちがたくさん出てきました。マインが神殿に入ることからも、神殿長と神官長はこれからもたくさん出てきそうです。
    神殿長の態度の豹変っぷりにはびっくりしました。ですが、神官長がとても常識のある、話の通じる人で良かったです。完全に信用しきれはしませんが…。

    第1部の間でお馴染みになったルッツ&マインペアを見る機会が減ってしまうのがなんとも悲しいです。しかしこれは2人が決めた道。ついに見習いとして仕事を始める2人の奮闘に注目です。

    今回もベンノさんとギルド長の言い合いをたくさんみましたが、やっぱり私の予想通り、ギルド長全然悪い人じゃないよな…。ただ伝え方が悪い、言葉足らずなだけな気がします。

    やっと本に触れられる権利を得たマイン。ですが、身食いは全く安心できない状況。第2部も楽しみです。

  • 兵士の娘編、最終巻。
    果てるまで家族と過ごすことを決めたマインが、洗礼式を超えて新たな生き方を見つけるまでの一区切りついた感じ。
    最後の方からウェブで読んでないところに入ってきたので、先入観なしで読めた。
    虚弱体質であることを逆手に取るのが上手い。
    神殿長の貴族としての手のひらを返したような感じ悪さは、腹立つけどこんなもんなんやろうなぁー。
    いよいよ、次から神殿での巫女として生活が始まるので、これまた楽しみ。

    巻末の短編で、いろんな人たちのいろんな角度からのストーリーが読めてお得感あった。ギルド長が思いやりから各種縁談を勧めてたってところは、ちょっと考えられないし周りが止めると思うので、後日談としても違和感あった。

  • 余命宣告を受けていたような状況でしたが、前世での知識と持ち前の猪突猛進ぶりでなんとか活路を開いたマイン。
    彼女の周りの男たち(主にルッツとベンノ)は振り回されて大変そうですが、この後の第二部にむけて、いわば「マインの仲間たち」の結束が固まったことが印象的なストーリー展開でした。

    一方で、いわば「敵」として現れることが多かったギルド長も一概に悪い人というわけではなさそうですし、マインが身を寄せることになる神殿にもいろいろと複雑な事情がありそうで、これからの展開にも目が離せません。

    そこまで期待せずに読み始めたシリーズですがすっかりはまってしまいました。

  • (3巻までの感想まとめ)
    序盤は異世界転生スタートなだけで、ファンタジー要素が少なめで馴染みやすいと感じた。しかし、話が進むにつれてファンタジー要素が増えてくる。個人的には好きだった。

    難しい言葉や、巧みな比喩などは無いので読みやすい。普段は普通の小説を読む人が、気軽に読むラノベとして良い作品だと思う。しかし外伝も含めて29巻も続く長編なので注意。

    途中イラストや声が気になって、アニメを数話見てみたが、おすすめしない。マインの考え無しの行動に周囲が振り回される情景を想像しながら読んでいたが、アニメではそこが上手く表現できていないように感じた。また、本では怪しげな話の展開にソワソワしながら読み進めることができる一方で、アニメでは終始明るい雰囲気なので軽すぎるように感じた。

    主人公の幼女マインと、マインが属する商会の店主であるベンノ、この二人の商談や会話がコミカルで面白い。

    3巻まで一気に読んでしまったのでハマりはしたが、最後まで読み切るほどかは今のところ怪しい。

  • ここから面白くなってきた。家族をとるか、本をとるか。家族愛がなかなかいい感じ。

  • 洗礼式でグ○コのポーズに爆笑して倒れるマイン。水場を探して貴族ゾーンに入り本を見つける。神殿長に直訴して神殿巫女になった。
    すっごく面白いしオススメ!

  • 身食いの熱に倒れたものの、フリーダのおかげで一命をとりとめたマイン。
    しかしこの病は完治することはなく、
    今回のような救命措置はもはやできないこと、
    よしんばできたとしても、莫大なお金がかかることから、
    余命1年くらい、との宣告がなされる。

    貴族と契約し、飼い殺しにされようとも命をつなぐか、
    このまま家族と過ごして朽ちていくのか。
    マインの前に示された道はふたつにひとつ。

    季節は流れ、夏。
    洗礼式で運命の出会いがあり、
    やはり、転んでもタダでは起きないマインらしいラストです。(笑)

    もう、webでラストまで何周もしてるので、
    「ほぅほぅ、この時はこんなふうだったのね」
    と、ニヨニヨが止まりません。

  • アニメで見ていた内容だったけど、読んだらまた面白かった。この部分はジュニア文庫と比べていないけど、もしかしたらジュニア文庫のほうがかなり簡単になってるかも?とこれまで読んだ所(この前部分はジュニア文庫で読んだ)と比べて感じた。
    マインを始め登場人物の性格が個性的かつ魅力的に書かれているのと、身喰いという病気や貴族特権などうまく絡んで続きが気になる展開だった。

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著者プロフィール

香月美夜(かづき みや)
小説家。1月22日生まれ。中学2年生の頃より小説を書き始め、社会人となり結婚後、子どもの世話がひと段落してから執筆を再会。2013年より小説投稿サイト「小説家になろう」で『本好きの下剋上』を公開して人気作品となる。2015年にTOブックスより書籍化され一般誌デビュー、シリーズ化される代表作になる。同作シリーズは累計100万部を突破し、「このライトノベルがすごい! 2018&2019」2年連続第1位に輝き、テレビアニメ化も決定した。

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