【小説4巻】本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~第二部「神殿の巫女見習い1」

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  • TOブックス
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  • Amazon.co.jp ・本 (350ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784864724241

作品紹介・あらすじ

洗礼式を終えたマインは「青色巫女見習い」として、神殿での仕事を開始する。そこには待望の図書館と本が待っていた!夢叶い、期待に胸が膨らむマインだが、多くの問題にぶつかってしまう。困った側仕えたち、貴族出身者が突き付ける階級社会の現実など、これまでの常識が全く通じないのだ。おまけに虚弱な体も相変わらず。そんなマインは仕事の合間に、孤児院の酷い実態を知る。どうしても放ってはおけず、ルッツと共に改善に奔走するが…。社会の厳しさなんか吹き飛ばせ!ビブリア・ファンタジー第二部開幕!書き下ろし番外編×2本収録!

感想・レビュー・書評

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  • 結局買った(笑)人気がありすぎて、図書館は順番がうまく回ってこない。
    しかも軽いラノベなので、読むのに時間がかからない都合、
    日に2、3冊は待機させたい(あはは)

    第二部Ⅰ(通巻4巻)
    面白かった。貴族巫女見習いになった平民のマイン。
    プライオリティがはっきりしていて、とても気持ち良い。
    当面身食いで死ぬことはなくなったが、虚弱は治るわけでもない
    この虚弱キャラのままいくのか、それとも丈夫になるんだろうか?
    ならんような気がせんでもないが、そこらへんもとても楽しみ。
    通いの巫女見習いながら、孤児院の院長になり、
    孤児たちの世話をしはじめ、マイン工房孤児院支店開設
    組織的な紙作りを始める。
    あと、ハンガー、イタリアンレストラン。
    トロンベの設定が非常に面白い。これはここから先、鍵になりそう。

  • 第一部で獲得した、本須麗乃の知識をつかった、商人としての財力。
    そこに、青色巫女見習いとしての、ある程度の立場と権力が加わると、無敵感が。

    反発やトラブルはありつつも、マインのやりたいようにできるようになって、痛快。

    年齢的にも体力的にも、年下ポジションだったマインが、孤児院の子どもたちにはお姉さん的な一面を見せるのも、新鮮。

    コミカルな中にも、じーんとくるシーンのあるシリーズ。
    今回は、ルッツの成長ぶりと、家族との確執に、ぐっとくる。

  • 神殿での身分差を解消しようと奮闘する回。
    新しくきた子供1人が出来ることって限られてるし、異動先で頑張る社会人を連想してしまった。
    貴族で理解のある上司がいたから全てうまく行ったことであって、普通はこんなにうまくいかない。それでも財力とコネを使って奮闘する主人公は等身大で面白い。
    さらっといくつか新商品を作ってるけど、神殿でのストーリーに重点が置かれてるからか制作過程があっさり。
    タウの実がマインの持つこれまでの問題を全て解決するのは、都合の過ぎて肩透かし感が半端ない。ただ、これを伏線として次にどう繋がるか期待もしてる。

  • シリーズ第二部として、マインはまた新たな環境に飛び込むことになります。

    第一部では「現世」から「異世界」に転生し、それまでの自分の常識とは異なる世界の中で「本を作る」という目標のために邁進してきました。
    その中で紙を生産することや高級商店・商業ギルドとのつながりを得て地盤を固めてきたのですが、身食いという魔力が暴走する病気を抑えるために貴族と関わることが裂けられなくなり、ついに神殿に入ることになります。

    そこは俗世とは別の権力闘争や身分の差がある世界。またしても「新たな環境」に適応することが必要になるのですが、相変わらず目先の目標に向かって一直線に暴走するマインに周囲は振り回されてばかりです。
    とはいえ、マインが持つ「当たり前」の感覚は読者にとってなじみ深いものですし、それがなぜこの世界では通用しないのかということも周囲の大人が丁寧に解説してくれるので、物語世界になじみながら読み進めることができます。
    最初は「平民出身の巫女」を軽視したり嫌悪したりしていた者が、ふれ合いを通して次第に協力的になってゆく様子は、ファンタジーの王道でしょうか。
    まだまだ「舞台設定の説明」という段階かも知れませんが、ページをめくる手が止められず、あっという間に読み終えてしまいました。

  • 経済に教育に、意外と学べることが多くてびっくり…やっぱり衛生環境は大事だな…マインちゃんにいいように進んでてよかった。

  • アニメで第二期前半(15~20章)辺りのお話です。
    アニメの方は子どもが見てるのを家事しながら音だけ聞いてる感じで知っていたので、何となく展開は分かっていて読みましたが、面白く一気に読みました。神官長とマインのコンビが次第に形成されつつあり、これからこちらの世界をマイン的好みに改革していくのかな。ベンノさんといい、ちゃんとした大人に恵まれた設定で安心して読み進められるところです。
    Toジュニア文庫に比べるとこちらの本は厚く、ルビ少ないので、沢山の児童に手にとって欲しい小学校図書館だと、ジュニア文庫の方がいいかなぁと思います。

  • 物語の転換点でゾワッと感じたセリフがあった。

    マインが、孤児院の惨状を目の当たりにして、自分の無力さを感じているところに、ルッツがアドバイスする。

    '''
    「じゃあ、残ってるヤツら、全員をマインの側仕えにすれば? そうしたら、全員が外に出られるんだろ?」
    '''

    実際には、この案がこのまま採用されるわけではないが、このルッツの一言がマインを奮起させる。

    ルッツの機転が利いたアイディアと、今後の展開にワクワクした。

  • 前の巻は経済だったけどこの巻では教育学が学べる!
    もちろん面白い。
    大学のテキストにしてもいい。

  • あ〜。なるほど。これはハマりました。つい応援したくなります。

  • 本を読むためならどんな無茶も大事もやり遂げていくマインの一直線な行動が好き。

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著者プロフィール

香月美夜(かづき みや)
小説家。1月22日生まれ。中学2年生の頃より小説を書き始め、社会人となり結婚後、子どもの世話がひと段落してから執筆を再会。2013年より小説投稿サイト「小説家になろう」で『本好きの下剋上』を公開して人気作品となる。2015年にTOブックスより書籍化され一般誌デビュー、シリーズ化される代表作になる。同作シリーズは累計100万部を突破し、「このライトノベルがすごい! 2018&2019」2年連続第1位に輝き、テレビアニメ化も決定した。

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