おかしな転生1 アップルパイは笑顔と共に

著者 :
  • TOブックス
3.55
  • (3)
  • (8)
  • (10)
  • (0)
  • (1)
本棚登録 : 107
感想 : 7
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784864724289

作品紹介・あらすじ

貧しい領地の貧乏貴族の下に、一人の少年が生まれる。次期領主となるべきその少年の名はペイストリー。類まれな才能を持つペイストリーの前世は、将来を約束された菓子職人だった。容赦なく襲い来る盗賊、突然牙を向く野獣、狡猾で腹黒い貴族達に、水も乏しく荒れ果てた領地と、少年の下には数々の苦難と試練がふりかかる。美貌の次期領主は、持ち前の知略とお菓子への愛情を武器に、剣と魔法の世界を生き抜いていく。お菓子で笑顔を作ってみせると、幸せ溢れる領地を目指して、若きペイストリーの挑戦が今始まる!最高のお菓子は最高の物語と共にある。世界を変える王道スイーツ・ファンタジー!書き下ろし番外編×2本収録!

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 10歳にもならないのに大人も顔負けの物言いと策略!やれやれ、やり過ぎだと思いながらも、なかなか爽快な展開に☆4つと相成りました。転写という魔法の使い方が面白いし、主人公ペイストリーの父親の包容力に感心。そうそうその腹心にもね。この二人があってこそのペイストリーだ。

  • プラウリッヒ神王国は、南大陸に覇を唱える大国。
     その中でも、南部と呼ばれる地域の、西部辺境。隣国と山脈を挟んで対峙し、乾燥した盆地の一帯を、モルテールン領と呼ぶ。
    土地は痩せ、小麦も碌に育たず、赤茶けた荒野が広がる土地。
    この地が大戦の英雄に下賜されてから二十余年。
    モルテールン騎士爵に待望の嫡男、ペイストリーが生まれる。
    「ボクが、いつかここをお菓子でいっぱいの土地にします」
    ペイストリーは初めての領地視察で心に決める。
    彼には菓子職人として世界一を目指した前世の記憶があった。

    お菓子作りに専念したいのに、砂糖もバターも小麦粉ですら高級品な世界で。
    まずは領地を富まそうと奮闘するも、盗賊団は現れ、貴族間の駆け引きに駆り出されるペイス。
    多忙な中、作り上げたスイーツはペイスの周りの人々を時に励まし、助けるものとなっていく。
    スイーツの由来が語られ、それが周囲をほんわかとさせていく。
    それは楽しいんだけど、もっとお菓子作りで成り上がるのかと思ったら全然違ってビックリ。

  • お菓子職人が転生して貧乏貴族の跡取りペイストリーに。
    父親は有名な騎士爵だが希少な瞬間移動の能力持ち。
    そんな家族と、貧乏を何とかすべく掛け合いながら領地を富ませ、お菓子作りに邁進したいペイストリーがコミカル。
    まだ、十歳にもならない美少年が色々やらかす、何とも明るいストーリーで気持ちを明るくしてくれる。
    番外編
    『特別な日』転生前の職人時代のクリスマスケーキ騒動。
    『平穏な日』父親カセロールの回想。ペイストリーの騒動があっていかに豆を育てることになったか?

  • なろう小説での連載時からファンだった作品。
    ありがちな転生ものだし、主人公つえぇぇだが、最強なわけではなく、最適な使い方ができるって感じで、すごく好きな作品です!
    戦略ものが好きな方や読んでみたいけどガッツリはまだ不安って方の入門として読みやすいと思います!

  • アニメのおかげで
    知られた作品
    こんな作品があったことを知って
    ウェブにテキストがあることを知って
    漫画も知って
    テキストが書籍になっていることを知って
    書籍を読みはじめました
    アニメでしか描けないものがあって
    アニメでは描けないものがテキストにあって
    それを補うように書籍がある
    いろんなメディアで世界を楽しむ
    知っているけど、読みたくなる世界です
    アニメでは
    どんな感じで描かれるのかも楽しみになります

    リンゴのようでこの世界ではボンカ

  • TVアニメ化記念の無料小冊子に収録されているコミカライズ第1話と、その続きの原作(盗賊襲来、魔法の威力)を読んだ。

    『おかしな転生』というタイトルと「天才パティシエの異世界転生」という設定から、お菓子作りがチート能力で、異世界人相手に手作りお菓子や元いた世界のお菓子を振る舞って無双(胃袋を掴む)するほのぼのストーリーかと思ったら全然違った。まず材料がなくて作れないので、作れるように自領で土地を改良したり栽培したりしてみようという、領地経営の話っぽい。それでいきなり盗賊がやってくるから、全然ほのぼのじゃない。
    盗賊対策や防衛戦などの描写がしっかりしているので戦略知識がある人なのかなと思わせるが、どれだけ書かれても《思っていたのと違う》ので響かない。
    農地改良でもそうだが、むしろなんでパティシエにそんな知識があるのか疑問。前世の情報も「大会中に事故死した天才パティシエ」しかないので、納得できる前提が圧倒的に足りていない。

    三人称視点だから主人公の心情がさっぱりわからない。主人公の人格はもともとのもの(前世の記憶を持つペイス)なのか、パティシエのもの(ペイスのロールプレイをしているパティシエ)なのかもわからないので、どう読んだらいいのかわからない。
    盗賊撃退には魔法を使うし、この世界では魔法を使える人と使えない人がいるので、使えない人からしたら魔法がチート能力じゃん。なら《ハズレスキルで無双》でいいじゃん。パティシエで転生者である必要性が感じられない。タイトルが無意味。試し読みならせめて、お菓子作りをしている部分を収録すべきだったのでは……?
    盗賊襲来に備えて策を考え的確に指示を出し、誰に対しても敬語で話すという姿に「領内一の悪童」という設定は結び付かない。

    地の文は体言止めを多用していてクセが強め。小説というより、活動弁士とか講談師のしゃべり方っぽい。
    回りくどい言い回しも多い。なんだ「悪童の片割れ」って。直前で名前出してるんだから(本名とあだ名のどっちも)、名前を出せばいいのに。
    例え話や説明も多い。
    領主の腹心の喋り方がヤクザとか悪い奴らの下っぱっぽくて違和感。

    2015年発売で少し古いから近年の異世界転生もののよくある設定や固まってきた様式とは違って、そのあたりの認識のズレもあるかもしれない。
    『おかしな転生』というタイトルでお菓子は出てこないし、いきなり盗賊襲来というシリアスな展開で可笑しくもない現状では、続きを読もうとは思えない。「天才パティシエは転生先でお菓子を作るためにまずは領地運営を始める」とかサブタイトルがついてたら《思ってたのと違う》が少なく済んだかも。(けどパティシエの自我があるのかよくわからないから、これもタイトル詐欺になりそう)

    ↓以下、コミカライズ部分の感想。

    リンゴに似てるからってボンカがリンゴと同じ味や食感とは限らないし、現実に置き換えると「リンゴを栽培するためにリンゴの実を買って植える」って普通考えるか? まず味の確認をしろ。お菓子に使えるか考えたり自領で栽培できるかは、それからだ。

  • 「身体は子ども、頭脳は大人」な異世界領地統制物語……かな?

全7件中 1 - 7件を表示

古流望の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×