- Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
- / ISBN・EAN: 9784864724289
作品紹介・あらすじ
貧しい領地の貧乏貴族の下に、一人の少年が生まれる。次期領主となるべきその少年の名はペイストリー。類まれな才能を持つペイストリーの前世は、将来を約束された菓子職人だった。容赦なく襲い来る盗賊、突然牙を向く野獣、狡猾で腹黒い貴族達に、水も乏しく荒れ果てた領地と、少年の下には数々の苦難と試練がふりかかる。美貌の次期領主は、持ち前の知略とお菓子への愛情を武器に、剣と魔法の世界を生き抜いていく。お菓子で笑顔を作ってみせると、幸せ溢れる領地を目指して、若きペイストリーの挑戦が今始まる!最高のお菓子は最高の物語と共にある。世界を変える王道スイーツ・ファンタジー!書き下ろし番外編×2本収録!
感想・レビュー・書評
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10歳にもならないのに大人も顔負けの物言いと策略!やれやれ、やり過ぎだと思いながらも、なかなか爽快な展開に☆4つと相成りました。転写という魔法の使い方が面白いし、主人公ペイストリーの父親の包容力に感心。そうそうその腹心にもね。この二人があってこそのペイストリーだ。
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プラウリッヒ神王国は、南大陸に覇を唱える大国。
その中でも、南部と呼ばれる地域の、西部辺境。隣国と山脈を挟んで対峙し、乾燥した盆地の一帯を、モルテールン領と呼ぶ。
土地は痩せ、小麦も碌に育たず、赤茶けた荒野が広がる土地。
この地が大戦の英雄に下賜されてから二十余年。
モルテールン騎士爵に待望の嫡男、ペイストリーが生まれる。
「ボクが、いつかここをお菓子でいっぱいの土地にします」
ペイストリーは初めての領地視察で心に決める。
彼には菓子職人として世界一を目指した前世の記憶があった。
お菓子作りに専念したいのに、砂糖もバターも小麦粉ですら高級品な世界で。
まずは領地を富まそうと奮闘するも、盗賊団は現れ、貴族間の駆け引きに駆り出されるペイス。
多忙な中、作り上げたスイーツはペイスの周りの人々を時に励まし、助けるものとなっていく。
スイーツの由来が語られ、それが周囲をほんわかとさせていく。
それは楽しいんだけど、もっとお菓子作りで成り上がるのかと思ったら全然違ってビックリ。 -
なろう小説での連載時からファンだった作品。
ありがちな転生ものだし、主人公つえぇぇだが、最強なわけではなく、最適な使い方ができるって感じで、すごく好きな作品です!
戦略ものが好きな方や読んでみたいけどガッツリはまだ不安って方の入門として読みやすいと思います! -
「身体は子ども、頭脳は大人」な異世界領地統制物語……かな?