【小説9巻】本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~第三部「領主の養女2」

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  • Amazon.co.jp ・本 (350ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784864725408

作品紹介・あらすじ

領主の養女となり、神殿長に就任したローゼマインは、慣れない権力者としての立場に翻弄されていた。収穫祭へ向けた準備、新しい孤児たちの面倒、近隣の町からの不満等、立場を手にしたことで課題が増えていく。おまけに、神官長フェルディナンドは常に厳しい。それでも、ローゼマインは諦めない!下町の家族や仲間との再会に励まされ、図書室での束の間の読書で元気満タン!そして、年に一度訪れる「シュツェーリアの夜」に、薬の素材採取へ向かうが…。過去最大のアクションが待ち受けるビブリア・ファンタジー!神殿長はつらいよ!?書き下ろし番外編2本+椎名優描き下ろし「四コマ漫画」収録!

感想・レビュー・書評

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  • 面白かった。神殿長としての仕事と、新しく工房を立ち上げるハッセ地区の出来事。どんどん仕事が増えて忙しくなっていく。ハッセ課題と素材集めが面白い。ユクトクスがとてもいいキャラ、推せる。
    巻を追うごとに面白くなっていくねぇ、こりゃまあ、ベストセラーになるだけあるわ。
    読むのとまりません。

  • 貴族として暮らしながら、神殿長のお仕事をこなすのはこれまでの下町の常識が一変されることが多く、読んでてこちらも新鮮な気持ちになりました。
    魔法が出てくるとファンタジー感が強くなるので、普通に読みやすいし面白い。
    ヴィルフリートを筆頭に周囲の人間を教育したり、助けてもらったり、指導してもらったりと多くの人と関わって生活するの負担も大きいと思う。病弱で小さいのに努力がすごい。
    事情もわからん人間に嫌味言われたり、侮られたりすることにもどかしさを感じたけれど、ハッセの町長にやり返す回を楽しみに待つ。

  • 本編も番外編も、神官長のダークサイドがさく裂して、たのしい。
    超絶有能な人物の本気の怒りは、ぞっとするおそろしさ。

    リヒャルダやフロレンツィアなど、男性陣の手綱を握る女性たちも、引き続き痛快。

    新キャラでは、ユストクスがおもしろい。
    擬態と情報収集が趣味と、貴族らしからぬ変わり者ぶりが、個性的。

    椎名優による巻末おまけの4コマ漫画も、コミカルだったり、ほほえましかったりする要素を抜粋していて、特に楽しいコーナー。

  • キーワードは、心胆寒からしめて恐怖の谷に突き落とす(笑)

    ○被害者
    ハッセの民(byフェルディナンド、フラン)
    ヴィルフリート、ランプレト(byフェルディナンド)
    ヴィルフリートの護衛、側仕え一同(byリヒャルダ、ローゼマイン)
    ローゼマイン(byフェルディナンド)

    神殿長と孤児院長と領主の養女としての肩書きがあるローゼマインは常に忙しいのに、また新たな問題が…。
    ○神殿長としての祭事の準備
    ○秋の薬の素材回収
    ○ハッセの町長一派の罰の準備
    ○ハッセ小神殿の運営開始
    ○義兄の教育計画の見直し ←new

    甘やかすのと、自己肯定感を育てることの違いを思い知らされる。
    兄弟間の跡目争いで辛い思いをしないように第一子ヴィルフリートを跡継ぎに指名したため、
    側仕え達は領地を背負う立場に相応しく育てるのではなく、次期領主に嫌われないように甘やかしてしまった。

    目標が遠く大きければ、自分の欲を入れる隙が小さくなるけど、保身のみに走ると、視野が突然狭くなってしまう。
    目標と真剣さと環境が足りないと言われ
    フロレンツィアに「貴方には失望いたしました」と言われた教育係の恐怖たるや。
    でも一番爆発したいはずのフロレンツィアが、領主の妻、貴族淑女として感情を抑えて現実の問題に目を向ける潔さに、人間としての美しさを感じる。

  • 本好きの下克上は、読み進めれば読み進めるほど、
    夢中になって貪り読んじゃうね~❓️(笑)

    それこそ主人公〝マイン〟病的な程の本好きが
    自分にも伝播してしまったんじゃないかと思うくらい、
    一気読みしたくなるレベルで面白い❗(  ̄∀ ̄)

  • ローゼマインが「貴族」として自然に振る舞うことができるようになるために、薬で凝り固まった魔力の流れを恢復させる、というのはなかなかに込み入った状況であるように思います。
    しかもその薬を作るための材料採集には厳しい条件が合って…というのは、まるでロールプレイングゲームのようで、読んでいて一緒に冒険しているような気分にもなります。

    ローゼマインは肉体的には虚弱で、魔力の量が多いという特性はあるものの、基本的には「守られる側」でもあるので読者としても「武勇にあふれる」英雄の視点から語られる冒険譚よりも感情移入しやすいと思います。

    領主の養女となって義理の兄になった領主の跡取り息子をめぐる場面がとても印象に残っています。

  • プロローグのエーファ視点の話が泣ける
    もう家族として接することができなくなったけど、やはり我が子は我が子だし
    立場が変わった事による重責の心配
    うーむ、やはり家族の物語ですねぇ


    そしてハッセの小神殿でフランのぶちぎれ
    灰色神官が暴力を振るってしまうって相当よ?
    しかも、あのフランが

    平民の頃から、そして家族との別離を知っているからこその想いですよねー


    ランプレヒトがヴィルフリートの護衛騎士を辞めるか迷っているSS
    エックハルトと話している時に、ヴィルフリートの護衛騎士の打診があったけどカルステッドが止めたという会話
    作者の活動報告で護衛騎士になっていたif展開を知っているが故にゾットする
    リンクベルク家の連座に領主一族の激減回避
    ってか、そんな展開になってたらエーレンフェストは潰れてたんじゃないか?
    まぁ、フェルディナンド様が頭を抱えながら何とかした気もするけどね



    あと、やはり気になったのは、ローゼマインに鎧の作り方を教えた方がよいのではという疑問
    Q&Aで一応答えは出ている
    例えとして、いくら軽くてもダンボールで作った鎧を身に着けたら動きにくいという理由だったような
    でも、魔石で作った鎧は耐寒耐熱には有用なので、雪の中行動したりするのがわかっているので、実際に使うかはともかく教えておいた方がいいと思うんですけどねぇ……

  • P276「エックハルト、あとで分けておけ」と魔石を放り投げる。
     そうか、タニスベファレンの時の貢献度の話って、こんなところで既に出てきていたんだ!びっくり。6回目にして気づきました。

  • 騎獣にのって城をウロウロする挿絵が見たい!アニメ、第四期、一番の見所はそこかも。
    折込のカラー挿絵が魔石だったから、ようやく求めていた物取れるのかと思ったら…。リュエルの実は紫水晶のような形なのね。しかし、ユストクス、貴族院図書室の情報知りすぎ。情報フェチ。自分の通った学校の蔵書数知ってる人、ほぼほぼいないと思います。

  • 本造りというよりは、今回は新しい家族や周りとの関係づくりと、過去の家族との関係の確認と地ならしが先行した印象です。
    マインは作が続くにつれて、倫理観が普通にというかよくある可愛らしい女の子っぽくなってきてる気がします。他人を謀略することも、初期の頃のマインならやりそう。手段を選んでなんていられないのだから。

    あ、でもヴィルフリートの使えない側使えを「あれとあれはだめ」みたいな、人をモノ扱いできる精神はもとからなのか貴族社会に染まってきたのか…。

    3部、これからの発展に期待!

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著者プロフィール

香月美夜(かづき みや)
小説家。1月22日生まれ。中学2年生の頃より小説を書き始め、社会人となり結婚後、子どもの世話がひと段落してから執筆を再会。2013年より小説投稿サイト「小説家になろう」で『本好きの下剋上』を公開して人気作品となる。2015年にTOブックスより書籍化され一般誌デビュー、シリーズ化される代表作になる。同作シリーズは累計100万部を突破し、「このライトノベルがすごい! 2018&2019」2年連続第1位に輝き、テレビアニメ化も決定した。

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