最後の医者は雨上がりの空に君を願う(上) (TO文庫)

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レビュー : 85
  • Amazon.co.jp ・本 (265ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784864726818

感想・レビュー・書評

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  • 前作『最後の医者は桜を見上げて君を想う』の続編。
    前作で逝去した友人医師の願いが、桐子・福原に届くのかという点が見どころ。
    十人十色という言葉があるように、終末医療に関してもその向き合い方は患者一人一人によって異なり千差万別である。
    極端な医療的見解を述べられることに救われる者もいれば、最後の最期まで医師とともに悩み抜くことで救われる者もいる。患者にとっての最善の医療とはなんなのか、答えがないこの究極の命題は、今後も医師を悩ませるのだと感じた。

  • 二宮敦人 著

    ブクログさんの本棚で見つけたこの本の意味深な
    タイトル…しかし、今の自分が、、とりあえず…
    読むべきじゃないかなぁと思い、手に取った本。
    この作者の本は初めてだけど…かなり読み進め易い
    自分が読むべきだと思ったのは、人ごとじゃないからと感じたからだけではなく…病気に立ち向かう姿勢は人それぞれだ(立ち向かわないかもしれない)
    いつも思うことは、例え、同じ病気であったとしても、病気は一括りに出来ないって事だ!
    病状だって、心情だって…そして余命であっても、感じ方や受け止め方は人それぞれだし、お医者さんだって、全然違う、、私が興味をひかれたのは、医師の立場や見方から描かれてるんじゃないかと思い、どんなふうに見たり(診たり)感じたりしてるんだろうと気になったから…。
    しかし、この作品の上編は何だか(やはりラストの方では身につまされるところもあり…)ささっと読み続け読了してしまった。本当に(上)が前編っていうような…こんな終わりかた(後編に続く…
    って小説があるんだって少し、驚きました
    そして、続きが、勿論気になるので、(下)を早速読んでみよう
    後編を読了してから、また感想を述べようと思う。
    何で、わざわざ、こんな本を選んで読み出したのか?気になるってことは…まだ諦めてないって事なのか…?後編(下)に続く…

  • 最初のお話は、両極端な二人について描かれたものでした。

    追い込まれたときに前向きになるか、それとも自堕落になるか。それを支える医師。
    前作を読んでから時間が経ったので忘れています(またいつか読みます)。

    後者の彼のほうは、医師とは距離を置き心を通わせることはありません。
    最後の最後に自分の人生を見つめ直すとき、自分の人生はどうだったか、彼はどう感じたでしょう。彼女はきっかけを与えていました。素直な性格であれば、そこから違う道が拓けたと思います。素直な性格ではなかった、と言ってしまえばそれまでなのですが、人生はたった一言、ひとつのきっかけで変わるのかもしれません。
    と、ここまで書いて、最近読んだ「リピート」を思い出しました。

    2話目は母と息子。下巻に続きます。

  • 「最後の医者は桜を見上げて君を想う」の続編。

    休日を利用して上下巻の一気読みでした。

    前作で父親であり七十字病院の院長の命に背き友を助けようとした天才外科医であり七十字病院副院長である福原と、友であり七十字病院で「死神」と呼ばれる皮膚科医桐子W主演の医療物語。

    院長の命に背いたが為、お飾りの副院長となり閑職に追いやられた福原と「流されるままに生きればいい」と小さな診療所を始めた桐子。

    物語の続編は第一章「とあるチャラ男の死」から始まる。

    別々の道を歩み始めた二人の医者はHIVに犯された若い恋人同士を介して再会を果たす。

    何とかして救おうとする福原と、HIVの可能性を疑いながら患者の意思を尊重しようとする桐子。

    亡くなったチャラ男は死んだのか?それとも救われたのか?

    医学的には確かに死んだ。

    ただ霊は最後に救われた気がします。

    続く第二章「とある母親の死」では時間が巻き戻り、描かれていたのは二人がまだ小学生の時代。

    とある母親とは福原の母(絵梨)であり、そこには子宮癌に侵されながら、全摘を拒み生きようした母親の姿と、病院で同室となりアレルギーにより入院していた幼き日の桐子が出会う。

    元気になる為に治療を頑張ろうと言う医者に対し、気休めは大嫌いと言い、それを強いる医者も病院も嫌いだと伝える桐子少年。

    病室で絵梨と桐子少年はどっちが先に治るか勝負をすることに。

    絵梨の息子である福原少年は仕事一筋の父親から、母親は助からないと聞かされる。

    症状が落ち着き、退院が決まった桐子少年は絵梨との約束を結果を見るまではと自らブランケットに顔を埋め、ハウスダストを吸い込みアレルギー症状を引き起こし退院を延ばそうとする。

    続きは下巻へ。

    なぜ、人は絶望を前にしても諦めないのか?

    これが上巻のテーマであった。



    説明
    内容紹介
    ★映画化企画進行中! ★

    シリーズ累計40万部突破!
    なぜ、人は絶望を前にしても諦めないのか?
    感動の医療ドラマ、衝撃の新章へ!


    【あらすじ】

    「流されるままに生きればいい」。小さな診療所を始めた医者・桐子は患者に余命を受け入れる道もあると言い切る。一方、かつての同僚・福原は大病院で閑職に追いやられてもなお、患者の「延命」を諦めない。別々の道を歩む二人が、ある難病の恋人同士を前に再会を果たす時、それぞれに壮絶な過去が呼び覚まされるのだった。残された日々を懸命に生きる患者と医者の葛藤と闘いを描き、大反響を呼んだ医療ドラマ。衝撃の新章へ! 【文庫書き下ろし】


    <全国の書店員様からのおすすめコメント>

    読み終わった瞬間、心が震えた気がした。言葉に出来ないような想いを物語として伝えてくるこの物語はきっと読んだひとりひとりにとって特別な作品になる。
    (TSUTAYA 三軒茶屋店 栗俣様)

    一息に読んだ。一行だって読み飛ばせなかった。人の脆さが、弱さこそが、心を温めてくれるのだ。そう強く思えた。
    (紀伊國屋書店 梅田本店 田中様)

    諦めてもいい。この台詞から見えてくるあなたの未来は、きっと今よりも輝く。
    (オリオン書房 ルミネ立川店 田邊様)

    全ての人は救うために生まれてくる――生きるのを諦めていた彼を変えた人との出会い。二人の過去の想いが交錯する。人は皆、誰かの希望を持って生きている。これは希望の物語。
    (紀伊國屋書店 新宿本店 宮本様)

    泣いた。あぁ、そうだったのかと。死を目前にして明かされた真実は愛に満ち溢れていて、私まで救われた気がした。手術室のくだりはハンカチなしでは読めない程、泣いた。
    (未来屋書店 伊丹店 中尾様)

    病気になっても、あがいてあがいて闘うか、諦めるか選ぶことはできる。この作品を読んで、たとえ死が待っていようとも、周りの人の為にあがきたいと思いました。
    (大垣書店 高槻店 工藤様)

    様々な境遇の患者達に感情移入してしまい、上下巻一瞬で読み終えてしまいました。桐子、福原の過去との対峙を経て、最後の最後に交差する思い出。驚きました!
    (MARUZEN&ジュンク堂書店 梅田店 高見様)

    涙なくしては読めませんでした! ! 電車の中で読んでいて涙が止められなくなり大変でした…。死を目前にして死を受けいれられるのか、最後まで生きようと闘うのか。自分が、どう選択するのか今はわかりません。けれど、私も1人の親としてカズくんのお母さんのように最後まで強く優しくありたいと思いました。
    (BOOK EXPRESS エキュート上野店 高村様)
    内容(「BOOK」データベースより)
    「流されるままに生きればいい」。小さな診療所を始めた医者・桐子は患者に余命を受け入れる道もあると言い切る。一方、かつての同僚・福原は大病院で閑職に追いやられてもなお、患者の「延命」を諦めない。別々の道を歩む二人が、ある難病の恋人同士を前に再会を果たす時、それぞれに壮絶な過去が呼び覚まされるのだった。残された日々を懸命に生きる患者と医者の葛藤と闘いを描き、大反響を呼んだ医療ドラマ。衝撃の新章へ!
    著者について
    二宮敦人(にのみや・あつと)
    1985年東京都生まれ。一橋大学経済学部卒業。累計20万部を突破した『! (ビックリマーク)』等、次々に新作を発表する注目の新世代作家。著書に『18禁日記』『郵便配達人シリーズ』『最後の秘境 東京藝大: 天才たちのカオスな日常』『なくし物をお探しの方は二番線へ』『廃校の博物館 Dr,片倉の生物学入門』等がある。

  • 少年時代に入退院を繰り返し、ただ生きるだけの日々を過ごしていた桐子。だが、一人の末期癌患者との出会いが彼を変えた。奇しくも、その女性こそ幼き福原の母だった。彼女の命を賭けた願いとは?なぜ、人は絶望を前にしても諦めないのか?再び、二人が「ある医者」との闘病に挑む時、涙の真実が明らかになる。流転する時を越え、受け継がれる命が希望の未来を生む…読む者に生き方を問い直す、医療ドラマ第二弾。感動の完結編!

  • 生きることは本来戦いだ。
    戦う意思も持たず、ただ与えられる生を漫然と、あるいは逃げながら過ごすような奴に、生きる価値はない。

    勝利はもちろん、敗北すら得る権利がない。
    そいつは生きてなどいない。死んでないだけだ。

  • きれいな死じゃない死を初めて見た気がする。
    これを読むと、病気との向き合い方や死との向き合い方が様々なんだと感じる。

  • 上下巻で3つのお話。どうしようもない感じの若者が描かれている。正直、こういった人は嫌いだけど、読み進めるうちに、この人も普通の人で、僕とそう変わらないことに気づく。あと、この人にもいいところはある。

    2つ目は下巻に続くけど、グッときたのは「何かを信じるのは難しくても、一緒に願うことはできるでしょう」という言葉。そうだなって思う。願うことはいつだって、誰にでもできるような気がする。

  • 請求記号 913.6-NIN(上野文庫)
    https://opac.iuhw.ac.jp/Otawara/opac/Holding_list?rgtn=1M024738
    感情移入してしまうと一気に読める。生とは、死とは…最後の医者シリーズは全部読まないとすっきりしない。

  • 前回同様、死について考える
    生きている間に何をしたいか

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著者プロフィール

二宮敦人(にのみや あつと)
1985年、東京都生まれの小説家、ホラー作家、推理作家。一橋大学経済学部卒業。携帯小説サイト「魔法のiらんど」「E★エブリスタ」でホラー小説を発表し、2009年に『!(ビックリマーク)』でデビュー。妻が東京藝術大学彫刻科の学生だったことから、多数の藝大生に取材しノンフィクション『最後の秘境 東京藝大』を執筆、ベストセラーとなる。著書に『郵便配達人 花木瞳子が盗み見る』『一番線に謎が到着します』など多数。2019年4月11日、『世にも美しき数学者たちの日常』を刊行。

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