最後の医者は雨上がりの空に君を願う(上) (TO文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (265ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784864726818

感想・レビュー・書評

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  • 前作「最後の医者は桜を見上げて君を想う」の続編。
    上下巻となっていますが、1冊でも良かったのでは。
    おまけに、やはり3編からなる中編連作。
    前作ほどのインパクトは受けませんでしたが、はやり、生と死、生き方を考えさせられる物語。

    上巻です
    ■とあるチャラ男の死
    HIVと診断された若いカップルの物語。
    女の子は福原と共に病気を克服すべく闘います。
    一方でチャラ男は病気を受け入れられず自堕落な状態へ。
    このチャラ男には全く感情移入できず、そもそもこの男を受け入れられませんでした。
    なので、この物語は、ちょっといまいち。
    しかしHIV、AIDSって今はそこまで治療が進んでいるんですね。
    びっくりしました。


    ■とある母親の死
    桐子と福原の子供の頃の物語。
    末期癌に侵された福原の母親と、アレルギーを持つ桐子が同じ病室で闘病することに。
    福原の母親は決してあきらめない。
    って下巻に続きます。

    おいおい、中編なんだからこの章までは上巻におさめてよ(笑)

  • 感想は下巻にまとめて。
    一冊にまとめてくれたら良いのに。。。

  • 前作『最後の医者は桜を見上げて君を想う』の続編。
    前作で逝去した友人医師の願いが、桐子・福原に届くのかという点が見どころ。
    十人十色という言葉があるように、終末医療に関してもその向き合い方は患者一人一人によって異なり千差万別である。
    極端な医療的見解を述べられることに救われる者もいれば、最後の最期まで医師とともに悩み抜くことで救われる者もいる。患者にとっての最善の医療とはなんなのか、答えがないこの究極の命題は、今後も医師を悩ませるのだと感じた。

  • 「流されるままに生きればいい」。
    小さな診療所を始めた医者・桐子は患者に余命を受け入れる道もあると言い切る。
    一方、かつての同僚・福原は大病院で閑職に追いやられてもなお
    患者の「延命」を諦めない。
    別々の道を歩む二人が、ある難病の恋人同士を前に再会を果たす時、
    それぞれに壮絶な過去が呼び覚まされるのだった。
    残された日々を懸命に生きる患者と医者の葛藤と闘いを描き、大反響を呼んだ医療ドラマ。衝撃の新章へ!

  • シリーズ 2 (上)

    感想は(下)と共に

  • 二宮敦人 著

    ブクログさんの本棚で見つけたこの本の意味深な
    タイトル…しかし、今の自分が、、とりあえず…
    読むべきじゃないかなぁと思い、手に取った本。
    この作者の本は初めてだけど…かなり読み進め易い
    自分が読むべきだと思ったのは、人ごとじゃないからと感じたからだけではなく…病気に立ち向かう姿勢は人それぞれだ(立ち向かわないかもしれない)
    いつも思うことは、例え、同じ病気であったとしても、病気は一括りに出来ないって事だ!
    病状だって、心情だって…そして余命であっても、感じ方や受け止め方は人それぞれだし、お医者さんだって、全然違う、、私が興味をひかれたのは、医師の立場や見方から描かれてるんじゃないかと思い、どんなふうに見たり(診たり)感じたりしてるんだろうと気になったから…。
    しかし、この作品の上編は何だか(やはりラストの方では身につまされるところもあり…)ささっと読み続け読了してしまった。本当に(上)が前編っていうような…こんな終わりかた(後編に続く…
    って小説があるんだって少し、驚きました
    そして、続きが、勿論気になるので、(下)を早速読んでみよう
    後編を読了してから、また感想を述べようと思う。
    何で、わざわざ、こんな本を選んで読み出したのか?気になるってことは…まだ諦めてないって事なのか…?後編(下)に続く…

  • 最初のお話は、両極端な二人について描かれたものでした。

    追い込まれたときに前向きになるか、それとも自堕落になるか。それを支える医師。
    前作を読んでから時間が経ったので忘れています(またいつか読みます)。

    後者の彼のほうは、医師とは距離を置き心を通わせることはありません。
    最後の最後に自分の人生を見つめ直すとき、自分の人生はどうだったか、彼はどう感じたでしょう。彼女はきっかけを与えていました。素直な性格であれば、そこから違う道が拓けたと思います。素直な性格ではなかった、と言ってしまえばそれまでなのですが、人生はたった一言、ひとつのきっかけで変わるのかもしれません。
    と、ここまで書いて、最近読んだ「リピート」を思い出しました。

    2話目は母と息子。下巻に続きます。

  • 前作に続いてドラマ感がさらにヒートアップ。まさに白い巨塔。オセロの白黒のように考え方のちがう医師同士が火花を散らす展開。芝居がかりすぎて、終末期医療のイメージが自分から遠ざかっていく感触もありつつ。
    エイズの話は、コロナに置き換えて読んでしまった。こんなところで時代が変わっていると実感。

    どこまでが上巻の話だったか覚えてないほどハラハラしながら下巻へ続く!

  • 内容(「BOOK」データベースより)
    「流されるままに生きればいい」。小さな診療所を始めた医者・桐子は患者に余命を受け入れる道もあると言い切る。一方、かつての同僚・福原は大病院で閑職に追いやられてもなお、患者の「延命」を諦めない。別々の道を歩む二人が、ある難病の恋人同士を前に再会を果たす時、それぞれに壮絶な過去が呼び覚まされるのだった。残された日々を懸命に生きる患者と医者の葛藤と闘いを描き、大反響を呼んだ医療ドラマ。衝撃の新章へ!




    1話目の「とあるチャラ男の死」では HIVの怖さから診察になかなか踏み出せなかった駿太と 正しく病気を理解し治療を始めた美穂。
    全く反対に進んでしまった2人の行く末がなんとも言えない...
    ラストに駿太が美穂ではなく 母親を最後に会いたい人に選んだところがとても印象に残っています。
    苦しむのは嫌だけど 延命は望まないというのはやはり変わらないかなぁ....

    2話目の「とある母親の死」
    どうなるのか下巻へ....楽しみ♪

  • HIVの話は勉強になりました。子供の頃学校で習った頃より医療が進歩しててビックリ。
    とある母親の死は下巻に続くので気になる。
    とある母親の息子のカズは、福原雅和なんでしょうね。桐子と面識が有ったとは。

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著者プロフィール

1985年、東京生誕。一橋大学経済学部卒。著書は他に「!」「!!」「!!!」「!!!!」「暗黒学校」「最悪彼氏」(ここまですべてアルファポリス)、「占い処・陽仙堂の統計科学」(角川書店)、「一番線に謎が到着します 若き鉄道員・夏目壮太の日常」(幻冬舎)などがある。

「2016年 『殺人鬼狩り』 で使われていた紹介文から引用しています。」

二宮敦人の作品

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