【小説15巻】本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~第四部「貴族院の自称図書委員3」

著者 :
  • TOブックス
4.39
  • (99)
  • (48)
  • (27)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 835
感想 : 52
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (350ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784864726863

作品紹介・あらすじ

2022年春TVアニメ第3期放送決定!シリーズ累計500万部突破!(電子書籍を含む)

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 面白かった。かなり大きな転機となる重要巻。
    貴族院のテストもとっとと終わらせて、
    神殿の仕事やらなんやらで、一時帰宅するところから。
    残念な子、アンゲリカとローゼマインの縁談がおもしろい。
    ルッツ、フィリーネのエピソードは泣ける。

  • 下町がかかわるエピソードに、ぐっとくる。
    本人にはどうにもできない切なさに、泣けた。

    登場人物が多いシリーズだが、個性があって、有能で、自分を持っているキャラが、魅力的。
    今回はそのうちのひとり、ユストクスの活躍っぷりが、想像を超えていておもしろかった。
    ハルトムートへの影響も、楽しみなような恐ろしいような。

    貴族の仲間入りをしていながら、意外にも本好き仲間とは出会えていなかったな、と改めて。
    ついに登場した本好き仲間との今後の交流も、たのしみ。

  • 貴族院から城へ戻ってきて、神殿のお仕事をこなしつつ、下町の関係を少しずつ整理していく過程が丁寧に書かれてる。
    貴族院で一気に新しい人物が増えたけど、下町とは少しずつ関係を疎遠にしてるので区切りができた感じ。
    カラー折り込みの、フェルディナンドにぎゅーされてるところが気になったので一気に読んでしまった。その場面が最後の方だったので、まだかまだかと読んでたら一冊終わってた。
    卒業式の雰囲気がとても華やかでよかった。

  • 本格的に貴族として振る舞うことを求められ、素を出せる下町との繋がりが無くなることに怖れるローゼマイン。

    表紙の絵がこの一冊の内容を的確に表していて、見るだけで胸がいっぱいになる…!
    いつだってルッツの言葉が悩むローゼマインを救い、下町の家族の愛情に支えられ、ギルベルタ商会の人達に教えられた商人としてのノウハウが貴族社会で生き抜くスキルになっている。

    「不安と仕事は上乗せしてくれるけど、解消してくれる人なんていないもん」
    素を知る人に思い切り甘える場所の使用を禁止され、ヴィルフリートが婚約者となり、領主の子として他領への影響力をあげろ、印刷業をもっと広めろ、と2年の眠りから覚めて周囲の変化に戸惑っているのに、自分の不安を解消してくれる人が周りからいなくなる恐怖に怯えるローゼマイン。

    自分の立場が変わるほど、関わる人、振る舞い、求められることが変わっていって、素の自分が塗りつぶされていく。
    素の自分をさらけ出す場所にいるということは、自分の環境を変えないということでもある。
    でも時間は決して止まってくれない。
    自分の子供のままでいたい、甘えたいという意識と裏腹に、周りは成長して自分の目標のために進んでいく。
    同じ道を行けないのが悲しくて、心が付いていかなくて泣くローゼマイン。
    ルッツは約束の形が変わるだけで、商人になって別の町に行きたいという自分のを叶えてくれたローゼマインのために本をこれからも沢山作るという。
    ギルは神殿の側仕えとして支え、ローゼマイン工房の代表としてこれからも印刷業を広め、下町とローゼマインを繋げる役目を果たすという。

    目標がある人の成長って早いね。
    そんな2人を見て、自分も自分のやるべきことを頑張ると決意するローゼマインも偉いよ。

    貴族と平民との距離が遠すぎる状態で印刷業を広げるのは至難の業だけど、頑張れローゼマイン。

    個人的に一番応援したいのはローゼマインの家族だけどね。
    家族として関わるのを禁止されても、直接会うためだけに一生懸命作法を学び、技術を上げて髪飾りを作るトゥーリに、なんて家族思いで良いお姉ちゃんなの…!?
    と、私の天使とローゼマインが言うのも納得の頑張り屋さん。

  • 面白いエピソードも決して少なくはないのですが、貴族院での1年目が終わり、「切り替わりの時期」といったところで濃密な冒険譚、というわけにはいきません。

    貴族同士の政治的な駆け引きが多く描かれ、それはそれで楽しめはするものの、登場人物の関係が複雑で少し混乱します。

    ストーリー展開が気になるあまり、駆け足で読み進めてしまったでしょうか。
    既刊を一読したら、改めてゆっくりと振り返ると、また面白さがあるかもしれません。

  • 貴族院1年目終了。3冊もかかりましたよ。2年寝てたときはあっという間だったのに。
    前半は城で保護者達から色んな指導受けたりと安定の話だったけど、領地対抗戦、卒業式などに併せて貴族院に戻った時のお茶会でこれからの重要人物っぽいダンケルフェルガーのハンネローレとのやり取りや、クラッセンブルクのエグランティーヌ(味方)、とアーレンスバッハのディートリンデ(敵)を絡めたやり取りがたまらなく楽しかった。あとは、グードルーンかな。これは人気投票だと合算するのかな?でも一番はやはり別れ。この本はマインの家族愛が引き裂かれる度に泣いてしまいます。

  • 表紙にトゥーリが描かれていることが、この巻の内容を物語っていて泣けてきます。
    家族を下町を守るために貴族社会に身を置くことを選んだマインが唯一下町時代のマインに戻れる場であった、隠し部屋での会合が終わりとなってしまいました。2年も寝る羽目になったユレーヴェの期間が本当に悔やまれます。襲った者たちには相応の報いを受けてもらわなければ。
    でも、悲しい別ればかりではありません。貴族院でハンネローレという本好き仲間と出会うことができましたので、本に埋もれる生活を目指して、ローゼマインには、これからも突き進んでくれることでしょう。これからの活躍にも期待しましょう。

  • ちょっと遅くなりましたが読み終わりました。続巻も購入済み。

    これドラマCDがついているんでしたっけ。なので、紙の書籍で購入。すでに知っている話だし、イラストページだけをざっと見て、あとで読もう〜と積んでおいたら、あっという間に数ヶ月。電車での移動中や、カフェで本を読むことが多いので、紙の書籍だとついつい後回しに…。

    web版ですでに読んでいる話だけれど、加筆されていたり、別の登場人物視点のショートストーリーが付け加えられているので、新しく知ることもたくさんあって面白かった。

    予約特典でついてきたフィリーネ視点のSS(これは購入直後に読んでましたが)には感動しました。彼女には彼が凛々しい騎士に見えるのですねー。あ、そういえば、青色巫女見習いだった頃のトロンベ討伐のときも、彼はなかなかかっこよかったですよね。うん、いい騎士様だ。

    一気に積読を攻略するために、続巻を読書中。そして、早く外伝も読まなくては!(外伝を先に読もうとも思ったが、やっぱり順番に読んでいく!)

  • エーレンフェストに帰還後のあれこれから、貴族院に戻って終了してからまた皆で戻ってきてのあれこれ

    ドラマCD付属のトゥーリ視点SS
    厳しいながらも理解のあるベンノさん
    トゥーリの周囲でブルーアンファがバッサバッサと舞っている絵が見えるw


    アンゲリカは余計なことは言わないという処世術なんだろうな
    神殿への立ち入りの許可を両親から得たら、その後は話を打ち切って飛び出すとかね
    健康診断の時にとっさにフェルディナンドに剣を向ける事のできる忠誠心は素晴らしい
    だけど、その後の展開も含めてアンゲリカらしいよね
    考えは足りないけど、愚直という言葉が似合う


    エグランティーヌの髪飾りの納品
    フェルディナンド様は立会いの際に無表情とあるけど
    「記憶」で知っているが故に泣ける
    ローゼマインの家族との交流については心を砕いているんだよなぁ



    貴族院外伝のトラウゴット視点SS
    トラウゴットの認識のバカさ加減が何ともね……
    最後にユストクスのワイルドな一面が見られてよい



    ローゼマインが指示したフェルディナンド様伝説の掘り起こし
    もしかして、これで他領にフェルディナンドの優秀さが再認識され、神殿なんかに押し込めているエーレンフェストへの批判やアーレンスバッハ行きの要因の一つになっているのでは?


    エグランティーム視点の奉納舞
    奉納舞で魔力が流れるような感覚の描写がある
    あと、神々に受け入れられたようなという認識
    もしかして、魔力を流そうとしなくても流れやすい仕組みになっているんだろうか?
    それとも全属性だからとか?
    そして、もう一度舞いたいというのも伏線ですねぇ


    オルトヴィーンとアドルフィーネの会話
    姉に振り回されるオルトヴィーンは苦労人だなぁ……
    でも、アドルフィーネも結構可愛そうな展開なんんだよなぁ
    まぁ、したたかに生きてほしいですね


    フィリーネの家族のあれこれ
    ヨナサーラはコンラートの魔術具を我が子に無理やり上書きしてたけど
    フィリーネの母親の魔石で作った子供の魔術具みたいだし、ヨナサーラの子供には合わない可能性がある
    でも、ないよりはましだしね

  • アンゲリカが美しくて愛おしい…笑
    今まで細くても繋がっていた下町とのつながりが消えかかろうとしている。身分を違えたローゼマインとルッツたちの決心と約束にとても心打たれました。

全52件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

香月美夜(かづき みや)
小説家。1月22日生まれ。中学2年生の頃より小説を書き始め、社会人となり結婚後、子どもの世話がひと段落してから執筆を再会。2013年より小説投稿サイト「小説家になろう」で『本好きの下剋上』を公開して人気作品となる。2015年にTOブックスより書籍化され一般誌デビュー、シリーズ化される代表作になる。同作シリーズは累計100万部を突破し、「このライトノベルがすごい! 2018&2019」2年連続第1位に輝き、テレビアニメ化も決定した。

香月美夜の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×