石川初 | ランドスケール・ブック ― 地上へのまなざし (現代建築家コンセプト・シリーズ)

著者 :
制作 : メディア・デザイン研究所 
  • LIXIL出版
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本棚登録 : 156
レビュー : 9
  • Amazon.co.jp ・本 (144ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784864800013

感想・レビュー・書評

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  • この本は、ランド(地上)についてのスケール(捉え方)を地形・地図・時間・環境・庭の5つの章に分けて書かれています。
    その中で、特に記憶に残ったものを記したいと思います。

    【第2章─地図のスケール】
    抽象化・記号化された様々な種類の地図から見えてくる社会、そして生き物の世界とか。
    中でも飼い猫の首にGPS受信機を取り付け描かせた”ネコログ”(猫の軌跡マップ)はとても面白い実験だと思いました。。
    住宅街に住む猫にとっては、塀の上や屋根づたいなどもれっきとした通り道。まさに都会の獣道なのですね。

    【第3章─時間のスケール】
    古い写真(例えば若かりし頃の祖父母が写っているもの)を手に持ち、その写真と同じ現在の場所へ行き、その風景に重ねて写真を撮る遊び。
    著者は、このような過去と現在への時間の層を眺めるような行為を『時層写真』呼んでいます。
    これは、是非やってみたくなりました。

    【第5章─庭のスケール】
    この章では植物について多くふれていますが、その中でも『消えた植物図鑑』の発想は、どこか物悲しく感じられて好きでなのです。
    庭木にも定番と流行りものがあり、かつて玄関先に植えられていたショロやソテツは、もはや在りし日の記憶となりつつあるのですね。
    そして『7人の小人問題』!
    人様のお庭や玄関先で、たまに見かける例の小人たちの置物。
    ちっぽけな彼らが持つ、恐るべき景観破壊力について。
    実は私も以前から同じ感想を持っていたので、ここを読んだ時はそりゃ嬉しかったです。

    全体を通して、地上に向けられた著者のユニークで詩的な”まなざし”を感じることができました。
    フィールドワークの視野が広がる一冊です。
    地図好き、地形好き、お散歩好きの人にお薦めです。

  • 石川さんの声が聞こえてくるような本。独特の着眼と言い回しの妙味を楽しむ。図版もユニークだ。

    しかし、ユニークなので、これを読んで、全然ピンとこないけど?という人にどうアプローチすればいいのか、余計なことだけど気になってしまった。

  • 「地図」や「地形」を問い直す、さらには「都市」も問い直す、すごく面白い一冊。そういう言葉で表現されてるものは、現存する空間と比較すると、微妙な差異がある。厳密に言えば、どっかで差異を『作り出してる』、じゃあその線はどこで引かれてるんだろう?そこを考えるヒントがたくさんある。
    研究してて、地図とにらめっこしてた日々を強く思い出しました。世界には、地図にないものがたくさんある!

    なんか研究者であり教育者っていいなと思いました。こういう実験をしてみたい!という欲求が強く湧いてくる。とりあえずGPSロガーが欲しいし、GISソフトをインストールしたくなります。土木・建築・社会学に関わる人は、読むべきですよ。

  • ずっと立ち読みしててすみませんでした。
    P135の文章。「取るに足らないものたち」
    (手にした一冊がサイン本でした!)

  • 県立図書館にあり。薄い。借りて済ます。英訳あり。

  • スケールの感じ方を教えてくれる本。
    街歩きが楽しくなる本。

  • 【配置場所】工大選書フェア【請求記号】520.87||G||12【資料ID】91123543

  • 貸し出し状況等、詳細情報の確認は下記URLへ
    http://libsrv02.iamas.ac.jp/jhkweb_JPN/service/open_search_ex.asp?ISBN=9784864800013

  • 2階書架 : 629.1/ISH : 3410156572

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