ヒト ニ ツイテ (シリーズ子どもたちへ)

著者 :
  • 絵本塾出版
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本棚登録 : 38
レビュー : 9
  • Amazon.co.jp ・本 (32ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784864840699

感想・レビュー・書評

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  • 人は忘れないというのが印象的でした^_^

  • 全裸の人間が、タコ型の宇宙人を見つける場面から絵本は始まる。「ヒト ハ ミル」「ヒト ハ カンガエル」といった片言によって、人間が宇宙人を捕まえ、飼い始める姿が描かれる。
    人間が裸であり、文が片言であるため、これはたとえば原始時代のようなものを描いているのか、とも思うがそうでもない。「ヒト ハ カンサツ スル」という文とともに、ノートパッドを持つ人間の姿が描かれ、「ヒト ハ ケンキュウ スル」という文とともに、複雑なグラフを壁に貼り、宇宙人に人工心肺装置のようなものを着けて脳波を測る人間の姿が描かれる。つまりこの人間はユーモラスにディフォルメされてはいるが、あくまで普遍的な人間(ヒト)である、ということなのだろう。性別も、男には見えるがはっきりそうとも言い切れない。
    そして「ケンキュウ」の次に「ヒト ハ タベサセル」というシーンが続き、人間はかいがいしく宇宙人に給仕している。捕まえられてから初めて、宇宙人は笑顔を浮かべている。そしてページを開くと、人間の横顔がアップで描かれ、「ヒト ハ タベル」という文とともに宇宙人を切り刻み食べている姿が映される。
    それから人間は墓を作り、死者に祈る。人間が墓に手を合わせ目を閉じるシーンでは「ヒト ハ ワスレナイ」という文が記され、その絵と言葉が単純であるだけにふと感動させられそうになる。しかしその夜は悪夢にうなされるものの、翌朝、人間はさっぱりとした笑顔で目覚める。あっけらかんと告げられる「ヒト ハ ワスレル」という文は、今度は気持良く感動させてはくれないが、先ほどと同様にシンプルで真実だ。
    そして全てを忘れた人間は、また別の宇宙人を捕まえて、同じことを繰り返す。人間の普遍的な姿を描くのに、原始時代のような姿と片言でそれを表したのは、遥か古代から人の業は変わらないということを示しているのかもしれない。

  • 本当にヒトって。いけない。いけない。

  • 五味ワールドを知らない子が読めば、ショックを受けるでしょう。

  • 衝撃的だった…(>_<)

  • 淡々として、ズバリと切り込んでくる。
    五味さん流の(ブラック?)ユーモアが楽しい。
    人は、くりかえす。

  • ヒト ハ ミル
    ヒト ハ カンガエル
    ヒト ハ ……

    ミル
    カンガエル
    クフウ スル
    マツ
    トラエル
    カウ
    セワ ヲ スル
    カワイガル
    マネ スル
    マネ サセル
    カンサツ スル
    ケンキュウ スル
    タベサセル
    タベル
    キニスル
    ワスレナイ
    ユメ ヲ ミル
    ワスレル
    クリカエス

  • 五味太郎さんどうしちゃったの?
    って思ったら
    1979年にCBS・ソニー出版、
    1990年に架空社から刊行された書籍の再刊
    だって
    意表をつかれた
    原始人かとおもいきや なんと
    ヒトってなんだろね
    《 ミテカンガエ ワスレクリカエス 
     ヒトハ……》

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著者プロフィール

五味 太郎(ごみ たろう)
1945年、東京都生まれの絵本作家。桑沢デザイン研究所ID科卒業。絵本を中心とした創作活動を続け、400冊を超える作品を発表。海外でも50数種類の本が翻訳され、10数カ国で出版されている。『かくしたのだあれ』『たべたのだあれ』でサンケイ児童出版文化賞、『仔牛の春』でボローニャ国際絵本原画 展賞、エッセイ『ときどきの少年』で路傍の石文学賞など受賞。『きんぎょがにげた』『さる・る・る・る』『ことわざ絵本』など、ミリオンセラー多数。

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