明日の友を数えれば

著者 :
  • 幻戯書房
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本棚登録 : 25
レビュー : 7
  • Amazon.co.jp ・本 (250ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784864880091

作品紹介・あらすじ

望みはなるべくささやかなほうがいい。町を歩き、本と親しみ、コーヒーを味わう。81歳…老いとつき合う日々を綴った最新エッセイ集。

感想・レビュー・書評

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  • こういう文章を書けるようになりたい。50年経っても無理だろうけど。日々の心持ちとか,忘れず感じながらいきたいなぁ。

  • 何気無く横須賀の図書館で借りた。
    調べたら、著者の最後著書であった。

  • 常盤新平『明日の友を数えれば』幻戯書房、読了。本年一月逝去した常盤新平の最後のエッセイ集。著者の魅力は、地味さな語りで日常生活の機微をしるしすること。街の音、家族との時間、旅先の思い出…。老い行く自らの姿を温かく文字にしたためた。淡々としながら核のある常磐節の最後と思うのが残念。

    エッセーの達人といえば、丸谷才一さんと常盤新平さんか。前者の弔報は多さとは対称的に、常盤さんのそれは少なかったが、それは常盤さん自身が望まれた方向だったのではないだろうか、などと思ったりするなど。

  • 本年1月に亡くなった常盤さんの生前に発行された最後のエッセイ集。
    2003年に日経新聞に連載されたエッセイを中心に、晩年に至るまでの間に各メディアに発表されたものが間もまとめられている。

    1931年生まれとあるから、およそ70歳を過ぎてから書かれたものが中心となる。老いを迎えての心境や、故人となってしまった友人・知人を偲ぶエッセイが多くなるのも必然か。

    それにしてもずいぶんと弱気で、何事もうまくいかぬぼやきや嘆きが目につく。それもこれも、親兄弟共に自分の現在の年齢よりも早く逝ってしまっているという事実が心に沁みるからなのだろう。

    この本を読み終えて、タイトルを眺め返せば、亡くなる一か月前の常盤さんの心境が手に取るように分かるようだ、、、

  •  昨日、「明日の友を数えれば」(幻戯書房、平成24年12月発行)を、半分まで読んで寝た。お洒落で、節度あるエッセー集。今朝の新聞、肺炎で常盤新平氏81歳ご逝去の報。あっと思った。昨日、栞を挟んで閉じたページ(「良寛さん」)に、題名をとった歌などが。この本でしか知らない人だが、何となく幸せな人生だったような気が。文中から印象的な歌3首。

    手を折りて昔の友を数ふればなきは多くぞなりにけるかも

     山住のあわれを誰に語らましあかざ籠(こ)に入れかへるゆうぐれ

     身をすてて世を好すくふ人も在(ま)すものを草のいほりに閑もとむとは

  • この本を読んでいる最中に、常盤さんの訃報を新聞で読んだ。

    残念である。

  • 若い頃、真似てみたいと思っていたお一人です。

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    「名翻訳家のこの10年の「老い」と折り合う日々

    望みはなるべくささやかなほうがいい

    町を歩き、本と親しみ、コーヒーを味わう。
    81歳……老いとつき合う日々を綴った最新エッセイ集。

    (本文より)昔は読んでもわからなかった小説を再読して感激したり、懇意の寿司屋が鎌倉や逗子の沖でたまに獲れる白あじを出してくれたり、街なかで絶世の美女を見かけたりすると、長生きはするものだと思う。こうして、私は長生きはするものだと、年はとりたくないものだとの間をうろうろしている。
    年に一つ、小さな仕事ができればいい。小さければ小さいほど、その小さなことをやるのに肩肘張らなくていいし、髭も気持ちよく剃れる(本文より)

    男が歳を重ねることのひとつのお手本となるしみしみじした文章。常盤さんの境地は、年配の方々の共感をよぶものと思います。」

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