どんな左翼にもいささかも同意できない18の理由

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  • 幻戯書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (269ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784864880121

感想・レビュー・書評

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  • 『#どんな左翼にもいささかも同意できない18の理由』

    ほぼ日書評 Day573

    保守論壇の雄が、バッサリと「左翼」を切るものと期待して読み始めたら、正直、期待はずれ。18の理由などと言っているが、たまたま思いつきでしたためたエッセイが18編あったに過ぎないように思われる。

    なくなる6年前の刊行だが、思考の幅が極めて狭くなってしまっていたと評価せざるを得ないのが残念だ。その例を、以下、作中から引いておく。
    〜〜〜
    世間で「危機管理」の必要性がいわれ、それについての専門家すらがいるそうですが、「危機管理」等はそもそも不可能だとわきまえていてもらいたいものです。ついでに言うと、ガバナンス(制御)も、マネージメントと同じく「形式化と数量化」の可能な処置であって、「危機制御」などは叶わぬ話にきまっています。コーポレート・ガバナンス(法人統治)などと呑気なことをいうな、ということです。

    「安全な技術」がありうると考えること、それを声高に要求すること、それはすでにして技術信仰にはまっていることの証拠です

    未来への見通しにおいて厳密な形式と豊富な数量を持つのがプレディクション(予測)で、それの叶わぬのが危機だと定義してきました。危機には、イマジネーション(想像)を差し向けることができるだけです。想像が少しばかりプロージビリティ(尤もらしさ)の高いものになったとて、それはせいぜいアンティシペーション(予想)に過ぎません。変化についての「大まかなパターン」を予想できるにとどまるのです。
    〜〜〜
    こんなレベルで企業経営されたら、株主はたまらんわな。

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  • 疲れたー むっずー 1/4くらいしか頭入ってこなんだ。
    老人になってから読み直そ。

著者プロフィール

西部邁(にしべ・すすむ)
評論家。横浜国立大学助教授、東京大学教授、放送大学客員教授、鈴鹿国際大学客員教授、秀明大学学頭を歴任。雑誌「表現者」顧問。1983年『経済倫理学序説』で吉野作造賞、84年『気まぐれな戯れ』でサントリー学芸賞、92年評論活動により正論大賞、2010年『サンチョ・キホーテの旅』で芸術選奨文部科学大臣賞を受賞。『ソシオ・エコノミクス』『大衆への反逆』『知性の構造』『友情』『ケインズ』など著書多数。

「2012年 『西部邁の経済思想入門』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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