- Amazon.co.jp ・本 (317ページ)
- / ISBN・EAN: 9784864880541
作品紹介・あらすじ
どの山にもどこかに一つは美しい場所がある。「日本百名山」の始祖が達意の筆で綴る、山旅の醍醐味、名峰の魅力、ふるさとへの想い…埋もれていた単行本未収録随筆、ここに精選。
感想・レビュー・書評
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図書館で5冊までしか借りられなかったので読んできました。忘れないうちにまとめておきます。
日本100名山の著者でしられる深田久弥氏のエッセイ、主に100名山選定の経緯について記されていてなかなか興味深かったです。なかには何座か漏れてしまった山があること。白山山域では3座選びたかったことなど語ってました。
先ずは、白山これは一推しで後は、笈ヶ岳(オイズルガタケ)と能郷白山(ノウゴウハクサン)の名を挙げていました。この2座は後に200名山に選定されている山です。本書では笈ヶ岳を結構推してました様子です。
結局、白山山域はこの2座を入れずに荒島岳が選定されてますがその経緯についてはこの本には載ってませんでした。
『日本百名山』の荒島岳の項目では、能郷白山か荒島岳の2択から荒島岳を選定した経緯が記されていますが、福井県出身の深田氏には地元からの圧力や恩義もあったかも知れませんねっw
興味を持ったのは3番目に挙げていた岩菅山(イワスゲヤマ)。あまり知られていない山で私も知りませんでしたが、志賀高原の山々にあり風貌、品格、個性どれをとっても名山にふさわしい資格を持っていると言わしめた山。ここはこの夏、登りに行きたくなりましたっw 深田久弥氏、いち推しの山なのに100名山から外れて200名山になります。
山深くアクセスとか難易度が高くなると選定から外れていた様子が伺われました。
それともう1つ。
深田久弥氏を有名にしたのはヒマラヤ研究にあるとのこと。当時、エベレストを征することが登山界における一大ムーブメントであったようで、登山ルートとかの研究されていた深田久弥氏も第一人者だったようで『ヒマラヤの高峰』とゆう本を出してみえます。これはバイブル的な本らしいので一度読んでみたいと思いました。
先日、読んだ田部井淳子さんの本の中にも深田久弥氏に助言を求めてまず初めに目指す山を7555mのアンナブルナⅢ峰にしたことが記されていました。
それと、久田氏の人柄をなぞれる記載があり印象的だったのが、山行きのドタキャンは許さないってところで、グループ登山を重要視してるとこが伺われました。逆鱗に触れそうでビビりそうでしたが、まあ最後は仕方ないと結んでますが、違反者には土産話を散々聴かせて悔しがらせてやるのが流儀だそうで山好きにしたら村八分になるよりも重刑だと思いましたっw詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
日本百名山は、名著だと思うが、この本の方が楽しく読めた。深田さんの優しさ、温かさが滲み出ていて山の素晴らしさをしっとりと感じさせてくれる。
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まさに深田久弥の愛した名もなき山たち。この登山ブームの中で、今はどうなっているのかな。
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全て短編で読みやすかった。
前半は百名山と内容が重なる部分がある。
中盤から後半は世間話や著者が感じた事などが描かれ、深田久弥氏の知らない一面が会話見ることができる。まだ、海外の山やシルクロードにも興味があったのも以外に感じた。 -
深田久弥の世界がギッシリ詰まった一冊。
先日訪れた白布〜西吾妻も載ってました(^^)
故郷の金沢のこともたくさん触れていて、北陸新幹線開業の今読むのはタイムリーかもしれません…
山に登りに行きたくなりました(^^;