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- Amazon.co.jp ・本 (285ページ)
- / ISBN・EAN: 9784864880589
作品紹介・あらすじ
二〇一四年八月、著者は最期にあとがきをつづり、逝った。猫との暮らし、住んだ町、故郷、思い出の本、四季の手ざわり、そして、半島のこと…その全人生をふりかえる単行本未収録エッセイ集。
感想・レビュー・書評
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猫を飼っていることもあり、冒頭の「猫と暮らして」は猫好きにはわかる共感を覚えた。時代とともに消えていく街への哀愁のようなものが底辺に流れているエッセイ集。若さに任せて飲み歩いていたころのエピソード、バブリーな時代を体験し、破天荒に生きてきた彼女が徐々に大人になっていく姿が、どことなく滑稽で逞しく面白い。
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昨年図書館で「猫」という字が目に入って偶然手に取った1冊、その時は稲葉真弓という名前すら知らなかった。
その時から猫に対してだけじゃなく、様々な出来事に関してなんだかチリチリする心模様が共鳴するようで少しずつ読み継いできた。
せっかく見つけたお気に入りだったのに、これが最後の本だなんて…。
久し振りに高橋和巳を読み返そうか。 -
あとがきの日付は「八月吉日」。
映画「幕末太陽伝」を見て、その後、品川の旧東海道あたりを歩いたので風景が浮かぶ。幻戯書房の本は気になる。神保町でのお祭りの際も出していたので覗いて、以前、図書館で読んでいたけど一冊買ってしまった。
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