風流ここに至れり

著者 :
  • 幻戯書房
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本棚登録 : 11
レビュー : 2
  • Amazon.co.jp ・本 (252ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784864880619

作品紹介・あらすじ

流動し続ける現実に、文学は、宗教は、どう向き合うのか。福島県三春町在住の僧侶・作家による、十年以上にわたる「風流」=「ゆらぎ」の軌跡と禅のエッセンス。「今」にゆらぎながら、常に重心を取り直す禅の智慧。

感想・レビュー・書評

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  • P187「余白の美」
    禅宗では修行者の指導に当たる人を「老師」と呼ぶ。
    若くても免許皆伝なら皆「老師」。
    人は若い頃に獲得したものを
    「老」とともにどんどん喪失していく。
    それが禅の道場で、指導者を
    「老師」と呼ぶ所以である。
    道場で雲水がしていることは
    あらゆるものを喪失する体験。
    通常は「老」衰によって失うべきものを
    雲水たちは修行によって無理矢理に奪われる。
    新たな価値観の体得者こそ「老師」なのである。
    「老」を先取りした人、とも言える。

  • 914.6

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プロフィール

1956年、福島県生まれ。慶應義塾大学中国文学科卒。さまざまな経験と職歴を経たあとに、27歳で天龍寺専門道場に入門。2001年、『中陰の花』で芥川賞を受賞。07年、柳澤桂子氏との往復書簡『般若心経 いのちの対話』で文藝春秋読者賞を受賞。小説のほか、仏教や禅にまつわるエッセイや対談本も多い。08年より月福聚寺第35世住職。

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