僕たちはガンダムのジムである

著者 :
  • ヴィレッジブックス
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本棚登録 : 456
レビュー : 79
  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784864910125

作品紹介・あらすじ

本書は『機動戦士ガンダム』の量産型MSジムから、僕たち普通のサラリーマンの、これからの働き方について考える本である。アニメ『機動戦士ガンダム』というのは、僕たちが生きてきた企業社会の縮図である。僕たちは、「ガンダム」に登場するジムのようなものであるということに。そう、ガンダムではなく、ジムなのだ。装甲が弱く装備も貧弱。いつもやられる-。

感想・レビュー・書評

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  • ビジネスパーソンの大多数は「普通の」人であって、独立して凄い会社を立ち上げられるわけでもないし、ノマドと称して自由っぽい働き方が出来る訳でも無い。
    でも、そんな普通の人が会社を動かし、社会を動かす存在なのだ、決して少数のカリスマが世界を握っているのではない、という常見氏の仕事に対する見方がエッセンスとして凝縮されている。
    (ジョブズがいくら閃いたって、実際にアクションするのは社員たちだ。)

    他にも著作はあるのだが、この本が最も根源的なテーマを扱っている様に思え、一番読み応えのある本だと思う。
    逆に言うと、他の著作はこの本のエッセンスから波及した枝葉的なトピックが多いので、この本を読んだらあとは参考程度に、という感じか。

    ヘンに「意識高い系」を意識して、「自分は普通の枠から飛び出さなければいけない!」などと脅迫的に思い込まされた結果、自己啓発に取り組んだりするくらいなら、一歩引いて冷静に淡々と普通であることを肯定的に受け止め、やれる範囲でやる事をやる、そんな感覚がいいのだろう。

    就職前に読めたらよかったと思う一冊でもある。

  • そうそう,ガンダムになりたくなっちゃうんだよね。きら星のように輝く同業者を見ると特に。でもふと考えてみると,ガンダムになりたいのとも少し違って,ガンダムがやっていることを自分もやりたい,ということだったりする。そうすると,一人じゃできないからチームでやる。そうするとできることがたくさんある。そうやって仕事をしているわけですね。
    しかし,この著者も「自分はジム」といいながら,こんな本を出せているなら「ガンダム」じゃないの?と思うけど,きっと上に行っている人にももっと先の世界があるんだよね。そこが苦しくて楽しいところかも。
    とりあえず,私はガンダムじゃなくて,ハロを目指しますか。

    ・・・ちょっと追記。たしかに、最近の教育だったり、世の中の風潮だったりが「あれもこれもできなくちゃ」と脅迫的なのは気になる。かと思えば「そんなにがんばらなくてもいいよ」という方向に振れすぎたり。がんばりすぎてくたびれて、何もできなくなってしまう人を増産している気がして、そういう意味ではジムだと自覚する(?)ことで健全になっていくのかもね。いつからこういう感じなのかなあ。完璧で能力が高い人しか生き延びられない、と思わせられる世の中は、息苦しいよ。

  • ガンダムの世界観を現代社会の働き方に当てはめたら、ピタッとはまってる。
    それをちょっと学術的に書いている本
    それだけ奥深い本。

    武器というのは、自分で磨くものであるが気づくものでもある。p154

    ガンダムにはなれなくても
    ジムカスタムやネモぐらいにはなりたいと思います。

  • 就活の神さまによる自己啓発やノマド信仰に対する警鐘。すでに次の新刊『「意識高い系」という病』が出ているけど、周回遅れで本書を読む。ある意味、会社員道の本と言える。ホワイトベースを会社に、乗組員を会社員にたとえることによって、ガンダムのようなスーパーヒーローではなく、地味で量産型のジムこそが会社を支えていることを解き、会社員の生き方を提示する。

    常見氏のサラリーマン時代(ジム時代)の話がもう少し盛り込まれているとよかったのではないだろうか?

    <登場するガンダムのシーンの説明で、会社員道に結び付けられているもの>
    ・やらされた仕事を通して彼らは一人前になっていく。
    ・度重なる厳しい戦いに疲れてしまったアムロ(うつになるアムロ)
    ・3分で9機のリックドムを失うコンスコン艦長(ダメ上司の例)
    ・名もなき兵士が乗ったジム対ザクのバトルシーン
    ・ランバ・ラルという名シーン。「モビルスーツの性能のおかげ」=「大企業に入社したおかげ」
    ・ガルマの死の後、左遷されるシャア
    ・連携して戦うジム。チームワークのたとえ。


    <目次>
    はじめに
    第一章 僕たちの「戦場」は今、どうなっているのか?
    第二章 僕たちはこうしてジムになる。
    第三章 僕たちジムのための人生戦略

    <僕たちがジムになる理由>
    1 学校教育と受験戦争
    2 就活
    3 会社員という日々

    『大卒就職の社会学』・・・就活の変遷を分析。企業が学生に「自己分析」を強いていったのか?

    <僕たちジムのための人生戦略>
    自分の存在価値を再確認:『フォレスト・ガンプ』
    期待されていること、できることで仕事をする
    職場にいるジム型人材に学べ:日本の会社にジョブズは必要か?
    『戦記』を書く:自分10大ニュース
    自分の人生戦略を考える:自分のポジショニングを意識せよ
    騙されないための知識・情報武装法
    「幸せ」を客観視する
    「帰れるところ」を作る


    2012.12.26 読書開始
    2012.12.27 読了

  • リクルートの愚痴ばかり言ってる。表題のガンダムのことは何一つわからなかった。辞めた会社の悪口ばかり言う人とは、一緒に仕事したくない。いい仕事人とはいえなさそう。

  • 勇気付けられるビジネス本。明日からもジムとしてがんばろ。

  • 国民的なアニメ「機動戦士ガンダム」。実はその世界はサラリーマンが生きる企業社会の縮図そのもの!?そしてサラリーマンは量産型の「ジム」である!?将来、就職について考える上でぜひ!読んでほしい本です。【中央館2F 159.4/TU】

  • タイトルに惹かれて読んでみた。一般人(ジム)が無理をして特別な人(ガンダム)を目指すことなく、一般人で活躍できるスキルを目指すべきであることを書いてある本。確かに、いろいろな本や雑誌、メディアの情報に触れると自分が特別な人間になれるのではないかと言う錯覚に陥るときがある。早くそれに気づき、自分のできる範囲で生活を拡充する方が良いというのもわかるが、ある程度は特別な人を目指さないと成長もないのでは?とも思ったりした。

  • 知り合いの方に勧められて。
    中々に面白かった…捩込まれるガンダムネタにフフッとなりながらも納得できる部分もあり。
    寧ろジムでいたい私としては、ジムとして生き残るためのポジショニングについての文に「ああ…」って唸ってしまいました。人間関係とか派閥とかってムズカシイヨネ……

    さあこれからも日々ジムとして働きますよー。

  • 同じ世代と言うことも有り、読みやすい。アラフォー世代への応援歌だな、これは。ヤル気スイッチが入るよ。
    今、アラサーの人も読んでおくと良いだろう。

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著者プロフィール

千葉商科大学国際教養学部専任講師、働き方評論家。1児の父。1974年札幌市出身。一橋大学商学部卒業、同大学院社会学研究科修士課程修了。リクルート、バンダイ、クオリティ・オブ・ライフ、フリーランス活動を経て2015年4月より現職。著書『僕たちはガンダムのジムである』『「就活」と日本社会』『なぜ、残業はなくならないのか』『社畜上等! 会社で楽しく生きるには』ほか。『現代用語の基礎知識』「働き方事情」の項目を執筆中。

「2019年 『僕たちは育児のモヤモヤをもっと語っていいと思う』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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