デビルズフード・ケーキが真似している (ヴィレッジブックス F フ 2-15)

  • ヴィレッジブックス
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  • Amazon.co.jp ・本 (438ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784864910880

作品紹介・あらすじ

2月の"クッキー・ジャー"はイベントつづきで大忙し。けれども、目下ハンナを悩ませていること。それはノーマンの共同経営者で元フィアンセのドクター・ベヴの存在。彼女が来てからというもの、ノーマンの態度がなんだかおかしいのだ。朗らかで容姿端麗、町じゅうの人から好かれている彼女と仲良くなれないのは嫉妬のせい?そんなとき、30年ぶりにレイク・エデンにやってきた牧師に思わぬ悲劇が-

感想・レビュー・書評

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  • お菓子探偵ハンナのシリーズ14作目。
    小さな町レイク・エデンで人気のクッキー屋さん、ハンナがヒロインのコージー・ミステリです。

    2月の<クッキー・ジャー>は相変わらず大忙し。
    牧師さんが新婚旅行で留守にする間、代わりにマシュー・ウォルターズという牧師がやって来ます。
    なんと高校の頃に牧師館に預けられていたという。
    当時の恋人もこの町に残っていて、心揺れる様子。
    ところが、事件が起こり、その現場には‥?!

    それよりも、ハンナの(読者皆の?)気がかりは、BFである歯科医のノーマンが変わってしまった事。
    元フィアンセの女性ベヴァリーを共同経営者に迎え、ハンナにはどこかよそよそしくなったのだ。
    美人で評判のいいベヴァリーに、苛立ちを見せまいとするハンナ。
    しかも‥
    こんなことまで言われちゃうなんて?

    事件はまあ軽い気持ちで、クッキー食べながら~謎解きを楽しめる劇中劇みたいな感じです。
    いつものメンバーがいきいきとしていて、ユーモラスな文章なので、すいすい読めます。

    またまた爆弾発言のラスト。
    ええ~?!
    ‥まあ展開は‥だいたい可能性は‥考えられますけどね^^;

    2013年9月翻訳発行で、今のところ最新刊。
    でも、あちらではもう2冊出てるのね~。
    そろそろ新刊‥?
    楽しみに待ってます☆

  • クッキー店のオーナーパテシエ・ハンナのコージーミステリーシリーズ第14作目! 小さな町ならではの長いお付き合いのコミュニティを活かした推理を楽しみつつ、一番気になるのはハンナの恋の行方だぁ~~!

    .
    ハンナの親友・クレアがボブ師と新婚旅行に。(#^.^#)
    その間、助っ人でやってきたのはクレアの血縁のマシュー師なのだけど、チョコレートアレルギーがあったはずなのに??という、最初から読者にはこれが事件の始まりか?と思わせる導入。
    それがいつもよりひねった展開で、二転三転。
    そっか、そういえばこのお話はミステリーシリーズだったんだよね、と気づかせられたりもして、あはは・・楽しむことができました。

    とは言っても、問題はハンナの恋人「たち」である歯科医・ノーマンと、刑事のマイク。
    いつまでも結論を出さないハンナも悪かったけど、それぞれハンナから離れて行ってしまいそう!(涙)
    特に、ノーマンは元婚約者が彼のクリニックで同居し始め、これはかなりまずいんじゃないの??
    だって、ハンナも私たち読者もなんだかんだ言って、結局は誠実なノーマンが一番だよね、と思っていたはずだから。

    事件が起こるたびに、クッキー店に町中の人たちがやってきて、リサの話を聞きたがるところがとても好き。リサも話が段々上手になっちゃって、そして今回はそれが複数回あったから、ホント、楽しかった。

    季節的にもこってりしたクッキーが食べたくなる時だったから、次々に登場するクッキーたちの美味しそうなことったら!
    アメリカではクッキー&コーヒーはある種のソウルフードなんですね。
    生活の中で欠かせないものであることがよくわかります。(#^.^#)

    で、最後に爆弾が用意されているのですが、いやはや、それはないでしょう~~~!
    ただ、それがあんまりなものであるだけに、このままでいくはずがない、という期待が。

    さぁ、次号はどうなるのか。
    よろしくお願いしますよぉ~~。(#^.^#)

  • 30年ぶりにレイク・エデンにやってきた牧師は本当に本人なのか? 不審な点を調べ始めたハンナだが、当の牧師が殺されてしまい…。

    コージーとしての出来は安定している。
    レイク・エデンの人たちの様子を読むだけで楽しい。
    ただ、ミステリが…なぁ。
    そして引っ張り続ける三角関係はどこまで行くのか…?

  • どんどんレシピページが増えているような気がするんだけれども。
    十数ページごとにレシピ、っていう感じも。
    まあ、楽しいからいいんだけれど。
    謎解きには期待してないし、なんだか、なにかっていっちゃ人が寄り集まっておいしいものを食べてる、っていうだけな話になってる気もするけれど、それだけでもけっこう楽しく読めるのはなんでだろうと思ったり。
    甘党じゃないヒトはまったく楽しくないのかなあ。

    ラストでびっくり。次に期待させるのが毎度毎度本当にうまい。
    もう謎解きなくていいんじゃないか……。

  • 殺されたマシュー師は、本物か偽物か?盗まれた宝石類は何処?グランマ・ニュードスン、実は名探偵?ハンナのソックスが冷蔵庫の上に出現するのは何故?ドロレスとドクター・ナイトの仲は何処まで?そして、ノーマンの真意は?
    解けた謎と、次巻に持ち越しの謎。

  • お菓子探偵ハンナシリーズ14作目。
    あらすじ
     ハンナのプライベートでは、心穏やかではない出来事が起こる。ベヴァリー、ドクターベイブ。ノーマンの元婚約者で同じく歯科医。ノーマンは彼女を共同経営者にすると言う。教会では新婚旅行に出かけるニュードスンの代わりにマシュー師がやってくる。彼は若い頃1年間ニュードスンの家にお世話になっていた。留守番を預かるのはグランマ・ニュードスン。しかしマシュー師は教会で何者かに殺害される。またグランマニュードスンは殺されたマシュー師のことを偽物ではないかと疑っていた。そして本物のマシュー師が生きて現れる。殺害されたのはいとこのポール。若い頃から道を外れることが多く、刑務所に入っていた。さらにポールは最近、近郊で起こっている宝石強盗と関係している疑いがある。その宝石を隠すためポールはやってきたのではないか。ところが再度、グランマ・ニュードスンは、今生きているマシューが偽物ではないかと言い出す。聖書を土台にしていたのを見たからだ。
     そして真相。今生きているマッシーがポール。殺害された本物のマシューは、ポールに自首を勧めた。
     ノーマンはベヴに子供がいると言う。ノーマンとの娘ダイアナ。婚約を解消したときに妊娠していた。

    《感想》相変わらずミステリーが2割ぐらい。あとは、食べたことのないアメリカのお菓子、美味しそうだけど高カロリーっぽいのを楽しんだり、アメリカの田舎の人間模様を楽しんだりする作品。ただ今回はキュートで名探偵の九十歳グランマ・ニュードスンがすごく楽しかった。他の作品でも出てきてほしい。ミスマープルみたい。

  • 図書館で。
    ココアを使うと赤くなるだろうか。不思議。

    前回から引っ張っていたノーマンのよそよそしい理由が判明。なるほどそうだったのか。それにしても夕方何時に店を閉めるのか、あまりきちんと書いてないけど(たぶん5時ぐらい?)、その後ネコに餌をあげてから外に食事に行って帰ってきた後もクッキーを焼いたりお客さん(マイク)が来て軽食を作ったりしているのに朝4時に起きるとしたら…そりゃぁ睡眠時間足りないだろうなぁ。自分なら仕事の日はそんな無理しないけど。

  • お菓子探偵ハンナシリーズ第14弾
    毎回思うけど お菓子作りが日常にあるってすごく素敵
    姉妹で黙々と作るのも良いし 口にした美味しいお菓子のレシピが自然と集まってくるのとか凄く良い
    もうミステリーである必要はないと思うぐらい日常な部分が良い
    にしても思ってもいない終わり方をした
    クッキーに伸ばす手をやめられないように 自作に手を伸ばすことになりそう

  • ノーマンってやっぱり・・・小悪魔キャラだよな・・・容姿含めて・・・

  • 図書館の新書コーナーにシリーズ最新作があって、久しぶり加減にびっくり、手に取り即借りたのですが、一つ前の本作が未読であったことに後から気付いて改めて借りてきました。

    まだちゃんと続いてたんですね!!
    もういい加減惰性で読んでいるとしか言えないシリーズなんですけれども、ここまで来たら完結まで追いかけたいです。原作、邦訳版共に完結するかわかりませんが。(※調べてみたら既に邦訳版もこの後5作出てました…!)

    もうそろそろ公認二股も蹴りをつけないとですよ、主人公は。続けば続くほど読者は呆れていきますからね!

    ど頭からタイトルにもなっている“デビルズフードケーキ”が登場します。ああ、この田舎の小さな町の人付き合い。これぞお菓子探偵ハンナ・スウェンセンシリーズ。

    思うに、久々の再会+随分雰囲気が変わった=きな臭い、ですよね。すり替わり、なり代わりでしょうか。そして九官鳥が証拠となるのでは?!
    もしくは、学生時代の件の犯人が実はマシューとか?? マシューがポールを捜したのは、彼の口を封じるためだったのでは? 序盤から邪推しまくりです。

    本シリーズは読むとクッキーやケーキ、軽食を食べたくなるのを忘れていました。何もなかったのでそこが辛かったです。みんな大好きな珈琲だけは欲しくならないのですが。ギルモアガールズの主役親子もそうですが、珈琲ホリック多いですよね。
    クッキー、チーズバーガー、珈琲はよく好物として登場します。次点でグリルドチーズ。

    アンドリアとビルの電話のシーンが物凄く説明的なのが気になりましたが、このシリーズはそう言うものだと納得させることにします。

    「子どもはみんなシンデレラが好きよ」の台詞に現代とのギャップを感じつつ。泥棒、絶対マシューに化けたポールじゃないですか? あれが伏線でなかったらびっくりですが。

    しかしハンナ、公認で二股している自分を棚に上げすぎではないでしょうか。ベヴに対しての話です。ノーマンは寄りを戻したわけでもありませんし。いつまでも煮え切らないハンナへの意趣返しかも知れませんよね。本作はハンナ目線で書かれているため、一方的にベヴを嫌っているわけですが。ハリポタで言うセブルスのように、偏見入りまくりの描写なのでしょう。

    ベヴの誕生日パーティー辺りから、ノーマンはひょっとしたら、マイクとベヴをくっつけたいのかも知れないと思い始めました。
    そしてノーマン、ベヴに自分との子どもがいることでも知ったのだろうか。悩むことと言うとそのくらいしか思いつきませんが、もし子どもがいれば存在はすぐに知れますよね。何しろ小さな町だし。

    ふむ。ベヴとの四角関係は完全にハンナの自業自得ですね。

    しかし。14作目ともなると、ひとつの町で起こる殺人事件の数としてはもう呪いの域ですよね。ミステリーシリーズでは仕方ないことか。これ、どのくらいの期間に起きたことなんでしょう。1冊1年ではなさそうですし。そうなるとハンナはもう43歳ってことになりますもんね。流石にそれはなさそう。ハンナ自身、最早ネタにしていても良いくらいですね。

    ケーキをたっぷり持って行ったのは、誰か客────つまり、犯人────を迎える予定だったからでしょうか。

    リサが、九官鳥が犯人を見分けられるんじゃないかと言った時の「そんなのは出来の悪い刑事物ドラマのなかだけよ」って返しはメタな皮肉が利いてますね。

    そう言えば大学は文学部専攻か何かで文法にうるさい設定でしたね。筆者自身が変な言葉遣いをしていると(読者に)思われるのが嫌でそんな設定にしたんでしょうか。セルフツッコミをして敢えてこう書いているだけですよ、と言う具合に?
    いずれにせよこの設定のお陰でハンナの性格が嫌味に映ってしまうのですが。ドロレスの代理接客への懸念を口にする場面でも、それはハンナが口にしないだけで内心思っていることでは? と嫌味に感じたんですよね……。筆者としては無意識なのかしら。それともそう言う人物として描写しているのか。気になるところ。

    結局のところ、スウェンセン家の女性陣の中ではハンナだけが好きになれないわけですが、それは作品がハンナ目線で、ハンナの心情だけは描写されているせいかも知れません。内心こう思っている、と言うのが。
    ベヴに対する意地悪さと言い。自分が今までマイクとノーマンにして来たことを考えて欲しい。
    自分はノーマンとデートだけど、その間マイクは事件の捜査中でベヴにとられないことにほくそ笑んでいるなんて最低では? ジュディオングの『魅せられて』だわ。

    ハンナの鞄の中はカオスのようなので、家の掃除は苦手かも知れない。

    30年前の高校のフットボールチームのことを、ドクターナイトが何故こんなに詳しく知っているのか。

    マイクに触れられて嬉しく感じたことでノーマンを裏切っていると感じるのは、ばかげたことではないと思うのですが。寧ろ当然罪悪感を感じるべきでは? 筆者、女性は多数の男性にいつでもちやほやされるべきと言う考えの持ち主、もしくは願望があるのかも知れませんね。
    いずれにせよハンナに都合のいい世界です。誰もハンナを責めませんし。やれやれ。
    女性に優しい世界は好きなのですが、どうにもハンナの態度にはイライラしてしまいます。自分こそは常識人、良識的な人間と言う自認であり、ドロレスやアンドリアに対してコンプレックスを持ち呆れて見せる彼女が実は一番やっていることが酷いからかな。自分のしていること、殆ど無自覚ですしね。その癖他者を責め、癪に思っているところが嫌なのです。ベヴからすれば、ノーマンとは先に出逢っていますし、ハンナこそどうかしていると思っていいはず。

    チョコレートアプリコットブレッドプディング、朝から食べるにはかなり重たそう。しかも朝食は別にとった後で。ハンナといたらみんなどんどん太ってしまわないか? ヘルシーと呼べるものが何もない。

    そして30過ぎて母親のデート相手を心配して、逆に母に安心させられると言うのもAC感が。母の幸せを願ってやって欲しいところ。

    本作、人の名前をフルネームで言うことが多いですよね。同じ名前の人が多いのかも知れませんが。日本ではあまりないよなあと思いながら。

    いや、真犯人、ペラペラ喋りますね。誰かに話したかったんでしょうか。
    うーむ。私の予想、ぴったり的中! まではいきませんでしたね。残念。それでもなかなかいいところをついていたのではないでしょうか。

    次作は既に手元にあるので、早速読み始めます。

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