骨と翅 (ヴィレッジブックス)

制作 : 坂本あおい 
  • ヴィレッジブックス
3.58
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本棚登録 : 36
レビュー : 6
  • Amazon.co.jp ・本 (551ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784864911153

作品紹介・あらすじ

英国の法人類学者デイヴィッド・ハンターはかつて学んだテネシーの「死体農場」に出張中、おぞましい殺人事件に巻き込まれる。蛆に覆われ、性別判定が困難なほど損壊した他殺体は、高温の室内で強烈な腐敗臭を放っていた。やがて第二、第三の死体が見つかるが、指紋をはじめ物証がことごとく事実と合致しない。死者をいたぶり、科学捜査の死角をつく犯人の正体とは?絶賛シリーズ第3弾!衝撃の法科学ミステリー!

感想・レビュー・書評

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  • 舞台がアメリカに移っても不憫な身の上の主人公。前作では満身創痍、本作では自信喪失に苛まれ、孤独に身をやつす姿が痛々しい。
    前作よりもグロテスクな描写に拍車がかかり、ハンターに対する手酷い「余所者」扱いにも容赦がない。本作で描かれるアメリカ人は、お高くとまった皮肉屋の冷たい人達ばかり(徹底したプロ意識かもしれないけど)。それは寧ろイギリス人のイメージだったので、何だか意外な気がした。
    終盤の舞台設定がかなりホラー的になり、
    冷静で大胆不敵な知能犯がずいぶん呆気ない終わり(と言うか都合良過ぎる展開)を迎える。少しばかり唐突な気がしてもったいないと思う。途中経過の重さに見合う決着が読みたかった。

    このシリーズがどこに向かうか分からないけれど、ハンターには穏やかで幸せな未来をお願いしたい。

  • グロい描写も多いけど、全体のバランスはめちゃとれてる。

  • 2015年5月2日読了。

    ★3.5

  • シリーズ第三弾。アメリカに飛んだドクター、かの「死体農場」に出張だ。
    今度こそ広いところで、と思ったら、またもやよそ者扱いとは。どこまで恵まれないんだ、彼は。
    今度決め手となるのは虫。なので、タイトルに翅がある。
    「羊たちの沈黙」を思わせるような凄惨なクライマックスで奮闘するドクター。でも最後はやっぱり切ないね。例の恐怖はいまだ健在だし。続きが待ち遠しい。

  • 二作目ラストがなかなか衝撃的だったので続きを楽しみにしていましたが三作目。
    一作目、二作目よりも法人類学者っぽいことをしているなあと思いました。
    面白かったです。
    今作もなんだか相変わらずハンター先生が不幸です。
    訳者の方の後書きにもありましたが、今後ハンター先生に幸せが訪れるといいなと私も思います。ほんと不幸だこのひと。

    犯人は前作からの犯人パターンの流れでこいつが犯人じゃないかと思った人物がいましたが見事に的中しました。
    メタ推理はいけませんがなんとなく。
    四作目も翻訳されるといいなあと思います。続き読みたいです。

  • 法人類学者ハンターのシリーズ第3作。2作目のラストがクリフハンガーだったので、あれからどうしたかと思っていた。

    ハンターは重傷を負うが一命を取りとめ、恩師の招きでテネシー州の死体農場で研究を続けながらリハビリ。そこへ奇妙な連続殺人が発生し……という展開。

    この連続殺人事件が変に凝っていて、絞殺しておきながら豚の血をばらまいて失血死を偽装したり、無関係な他人の指紋を付けた証拠品を仕込んだり。また、見た目の腐敗度と蛆虫の齢も一致していない。

    というわけで、法医学的なディテールは面白いと思うが、小説としてはいささか盛り込みすぎではないか?最後に犯人は死んでしまうので、動機の掘り下げもいまいち(動機は守備範囲ではないけど)。

    中盤を過ぎたあたりで早々に容疑者が特定されてしまったので、これは最後でひっくり返されるな……と思っていたら、やはりそうだった。

    このシリーズは現在(2014年6月)5作目まで書かれていて、次からはまた英国に戻るようだ。

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