認められたい

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  • ヴィレッジブックス
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レビュー : 18
  • Amazon.co.jp ・本 (191ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784864913256

感想・レビュー・書評

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  • 承認欲求がかつてないほど渦巻く現代社会。たくさんの承認を集められる人はごくわずか。では一体、どうすれば認めてもらえるのか? 「認められたい」を考え抜いてきた精神科医による、幸福に生きるための処方箋。

    難しい問題だ。

  • 自身も苦しんだ経験のある精神科医の著者が記した「認められたい」という気持ちは何なのか。
    その気持ちはどうのように取り扱えばよいかを著した本。

    そもそも認められたいという気持ちには「承認欲求」と「所属欲求」があるが、近年では「自分」が誉められたい認められたいという承認欲求ばかり人々は求めている。また厄介なのは承認欲求は貯めることはできず、常に求めてしまう。
    ある種、麻薬のような性質もあり、取り扱いがわかっていないと、際限なく承認を求めるようになる。
    たまに病的にインスタやランキングゲームにのめり込む人も居るが、それがこれである。
    そのように承認欲求レベルが「低い」例がこれである。

    1.自分の承認欲求しか意識していない
    2.承認欲求が強すぎる人
    3.誉められ慣れていない人(その人が耐えられない誉め方もある)
    4.誉められどころの目利きが下手な人
    5.承認欲求が義務になっている人
    6.怖いから何もしない人

    また承認欲求以外にも所属欲求というものがある。それは「自分自身が評価されなくても、心を寄せる家族や仲間が望ましい状態なら、それだけでも自分自身の気持ちが満たされる」

    所属欲求のレベルが「低い」状態は以下である。
    1.自分の承認欲求しか意識していない人
    2.ひとりが一番の人
    3.我々はかくあるべしと思い込む人
    4.完璧な人間を追いかける人
    5.いつも減点法の人

    幸せそうに生きている人は承認欲求と所属欲求の両方をバランスよく持ち合わせ、かつ他人を誉め認めることを行い、自分が褒められたら必ずお返しをする。

    ではこの「認めらえたい」が満たされたい人は何をすべきか?
    まず、我々は他人に多くを望みすぎである。「ありのままの自分を受け入れてほしい」「私の理想通りの人でいてほしい」など。
    そうでなく、「認められたい」レベルをあげる人間関係とは、いわゆる「雨降って地固まる」ような人間関係である。
    褒めそやす間柄でなく、時には反発し、認めてくれないこともあるが、親身で実は見てくれている、そんな間柄である。
    また人間関係を次々に乗り換えていくようなこと(例えば不特定多数にモテるようなこと)ではこのような関係は醸成されず、深く長く付き合って醸成されていく。またこれは親のように近すぎる人でないほうがよい。

    また大切なことは時間がかかる事を意識すべきである。能力であれ、人との関係であれ。

    そしてヤマアラシのジレンマで言われるように、人間関係の距離を近づけるときに、近づきすぎると互いに傷つけてしまう。なので適度な距離感が大事。
    もし、誰かと近くなる時に心が苦しいときは距離を置く事。しかし避難所である心持を持つこと。
    心持としては「むやみに仲良くならない事」「新しい人間関係を理想視しないこと」

    所属欲求の概念とヤマアラシのジレンマはとても勉強になった。

  • 卒論の時に読みたかった!出版されてたら確実に読んでたし参考文献にしたのに。しかしなぜこの手の研究をする人は必ずエヴァを引き合いに出すのか。それだけ影響があった作品ということか。
    これを読んで「もっと手っ取り早い方法を」ってなる人は多分本より病院で相談した方がいい精神状況なのかもしれない。飢えと焦りで潰れる前に。

  • ハウツー本、コミュニケーション能力をあげるにはについてと承認欲求、所属欲求とはどんなものなのかについて。

  • 【No.112】「ひっきりなしにスマホを取り出しては自分のアカウントをチェックし、”いいね”がついているかどうかを気にして、目の前のことに集中できない人は少なくありません」「現在のインターネットを眺めていると、いかにも承認欲求を充たしたくて頑張っているような人をどこででも見かけます。なにか気の利いたことを書いて”いいね”や”リツイート”を集めたがっているツイッターアカウント、グルメや観光地の写真をせっせとアップロードして”いいね”をもらいたがっているFacebookアカウント、あなたの周囲にもありませんか?」「承認欲求は貯められません。今、この瞬間にどれほど注目されても、5年後や10年後の自分のために”とっておく”わけにはいかない」「”ひとりが一番”な人は、誰かに認めてもらえないために失望してしまうリスクは最小化できますが、人生の彩りや選択肢も減らざるを得ません」「現代を生きる私達にとって、自分自身の”認められたい”のレベルを把握することは、自分が誰と出会い、誰と生きていくのかを知ることに通じています」「自分が引き受けた回数と断った回数を、カウントしてみるのもいいでしょう。人間は、やってもらったことには鈍感で、やってあげたことには敏感なので、具体的に数え上げてみると、意外な事実に気づけることもあります」

  • ウェブでこの人の文章を読んで面白いと思って借りたのだけれど、なんかすっきりしない。

    承認欲求の話なんだけど、例示が少なく、ずーっと同じところでグルグルしてる感じ。

  • 「認められたい」という気持ちを心理学からアプローチする学術書かと思ったら、ハウツー本だった。

    最後の最後に、承認欲求と所属欲求以外にも人間には生きていくモチベーションがあると、ちょろっと書いてあるが、現役の精神科でもある作者が、ほぼ全てこのふたつだと言い切っているのがすごい。

    結論が「群れて生きろ」。そして、場の空気を読み、お互いにほめあって、承認欲求・所属欲求を高めあって仲良くしましょうというもの。

    この本に書いてあるハウツーを実践しまくったら、卑屈な人間になるよ……。

  • 『認められたい』とはどういうことなのか、その認められたいという想いをポジティブにコントロールするにはどうすればいいかが語られている。
    非常に優しい言葉で本質をつくような感情の扱い方や考え方が述べられている一冊。

    【こんな人にオススメ】
    ・20〜30代の方
    ・誰かを強く束縛したりされたりしがちな方
    ・ふと人間関係の空虚さに悩んでしまうことがある方

    【感想】
    面白かったです。全体的にタッチが優しい感じがして、すっと心にしみてくる感じがありました。20〜30代の若い世代は早いうちからインターネットが周囲にあり、コミュニケーションの幅が広くて自由な分迷ったり悩んだりするケースが多いように感じます。そんな人たちが持っておくべき心持ちみたいなものが詰まっていました。私自身、承認欲を強くもっている人間の1人だなぁと改めて気づかされました。
    個人的に、マズロー自身が欲求段階説の自己実現欲求が達成できるのが一握りというのをマズロー自身が述べていたというのが意外でした。

    【キーフレーズ】
    ・承認欲求は貯められない
    ・スキルを身につけるのは5年感覚
    ・体調管理もコミュニケーション能力の一つ
    ・挨拶、ありがとう、ごめん、できません。
    ・幸せとは
    ・ヤマアラシのジレンマ

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著者プロフィール

熊代亨(くましろ・とおる):1975年生まれ。信州大学医学部卒業。精神科医。ブログ『シロクマの屑籠』にて現代人の社会適応やサブカルチャーについて発信し続けている。通称“シロクマ先生”。アニメとゲームと社会心理学が大好き。著書に『ロスジェネ心理学』『融解するオタク・サブカル・ヤンキー』(花伝社)、『「若作りうつ」社会』(講談社現代新書)がある。

「2017年 『認められたい』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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