ウルヴァリン:オールドマン・ローガン (MARVEL)

  • ヴィレッジブックス
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784864913324

感想・レビュー・書評

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  • 映画「LOGAN」のアイデア元ともいわれる作品だが、まるで別物の作風だと覚悟して読んでほしい。映画とはまるで違う魅力があるが、マーベルの正史世界とは違うアースの話なのである程度元のマーベル世界を知らないと楽しみ切れないだろう。
    知っている人が読んだとき、あまりに違った世界と化していることに衝撃を覚えることだろう。冒頭のローガンが暮らしている土地からすでに全然違う設定になっているし、ロードムービー的な話になっていくので様々な訪れる土地も独特だ。世界観全体にバイオレンスで刺激的な空気が漂っているのだ。
    そんな世界でローガンがバイオレンスに暴れるのかと思いきや、彼は「戦わない」と決め込んでいると来た。この時点ですでに面白い気配がするはずだ。ローガンがたどり着いた先でどうなるのか、ぜひ読んでほしい。

  • 慣れ親しんだヒーローの理想が失われた世界をまざまざと見せられる哀しみ、そこに蘇るかつてのヒーローの姿(コスチューム)、過去との決別と新たな理想。ヒーローコミックを終わらせ、蘇らせる傑作。結末から逆算された前日譚とは思えない独立した完成度。

  • 映画『ローガン』原案
    ヒーロー達が姿を消した未来。全米はスーパービランの手で支配されていた。
    そんな時代、カリフォルニアの寒村に、妻と二人の子供に囲まれ慎ましく暮らす一人の男がいた。
    名はローガン。過去は捨てたと語る男の生活は、ある旧友の訪問をきっかけに急変する……。
    ヒーロー達の身に、そして、ローガンに何が起きたのか。
    禁断の歴史が紐解かれる時、あの最強の狂戦士が蘇る……。
    話題作『シビル・ウォー』を生んだ
    マーク・ミラー&スティーブ・マクニーブンのコンビが贈る衝撃のバイレンス巨編!

    レッドスカル、キングピン、ハルクたちがそれぞれの領地を支配する世界を舞台に、ローガンはウルヴァリンだった過去を捨てて妻や子供と貧しい暮らしをしていたが、ハルク・ギャングが家賃の取り立てにやって来たりする貧苦とヒーローを引退したホークアイがあるものを配達するために道案内をする仕事を依頼して来たこともあって、最後の戦いに乗り出すストーリーが、クリント・イーストウッド監督の「許されざる者」的なウェスタンとヒーローコミックをミックスしたタッチで描かれていて、スーパーヒーローの復活を祈る宗教が盛んだったりラスベガスで地元民がスーパーヒーロー関係のお土産物を売って儲けていたりデアデビルやパニッシャーがキングピンに捕まり闘技場で恐竜と戦わされていたりホークアイの娘スパイダーウーマンやレッドスカルがキャプテン・アメリカのコスチュームを着てウルヴァリンと戦ったりマーク・ミラーらしいアメコミのパロディやひねった描写が満載だし、ウルヴァリンが爪を封じたきっかけの出来事が悲し過ぎるし、ラストのウルヴァリンとハルク・ギャングそしてハルクとのバトルは「許されざる者」でのクリント・イーストウッドの鬼神のような暴れっぷりで、アメリカを支配するヴィランを倒しに旅立つウルヴァリンの勇姿がかっこいいウェスタン調の傑作グラフィックノベルです。

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