このゴミは収集できません ゴミ清掃員が見たあり得ない光景

著者 :
  • 白夜書房
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本棚登録 : 550
レビュー : 77
  • Amazon.co.jp ・本 (191ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784864941815

感想・レビュー・書評

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  • 昔、子供の夏休みの自由研究の参考にしようと、親子で地元のゴミ処理ツアーに出掛けたことを思い出しました。
    真夏だったので、生ゴミ処理場は悪臭が漂っていましたが、作業員の皆さんは手早く黙々とコンベアで流れてくるレジ袋に厳重に包まれたゴミ袋を地道に裂いて、中をチェックしていました。作業員さんの中にはこの本にも出てきましたが、やはり若い方がいて仕事とはいえ、ありがたいやら、申し訳ない気持ちになりました。
    新聞や雑誌を分ける、ペットボトルの蓋とラベルを分ける、油がついた紙は可燃ゴミにするなど、正しい分別をしなければ資源をリサイクルできないのだということを学びました。
    あの時代からゴミ問題も多少進化しましたが、いまだ過剰包装は変わらず、食料廃棄対策もなかなか進まない。100年も前からゴミ問題に取り組んでいるスウェーデンにはまるで追い付きそうにもありません。
    前半はコメディアン、マシンガンズ滝沢さんの清掃作業員としての職業あるあるがとても楽しく、とっかかりやすく描かれています。
    後半に進むにつれ、世界から見た日本のゴミ問題の深刻さに迫り、日本の未来の為に、ひとりひとりがどう考えて資源を大切にし、ごみを減らしていくべきかが切々と書かれていて心打たれました。

    • ロニコさん
      gaoさん

      こんにちは^_^
      コメントありがとうございました。
      早速読んで下さったのですね、嬉しいです。
      感想もご自分の体験を交えられて、...
      gaoさん

      こんにちは^_^
      コメントありがとうございました。
      早速読んで下さったのですね、嬉しいです。
      感想もご自分の体験を交えられて、ゴミ問題を再認識致しました。
      2020/03/21
  • 何かでこの本の表紙を見て、これは学校図書館に入れたい!と思い購入してもらった。先生や生徒への貸し出しが続き、今になってようやく読めた。

    著者の滝沢秀一さんは、マシンガンズという漫才コンビが本業なのだが、家族を養うために36歳の時にゴミ清掃業界に非常勤として就職したそうだ。6年間、ゴミ清掃業に携わる日々に感じたことをTwitterで発信していたら、注目され本の出版に至ったとのこと。

    かつてM1グランプリで準決勝進出、THE MANZAI認定漫才士だった事もあるだけあって、ゴミ問題という重い課題を扱っているのに、文章は軽快で面白い。
    押しつけがましくもなく、ゴミ清掃員のあるある日常なども挟みつつ、「そうだよね、皆で考えないとまずいよね」と素直に考えさせられる。
    不名誉なことに、一人あたりのゴミ排出量がぶっちぎりの一位(過剰包装や100円ショップの人気を見れば自明だが)の日本。
    この本を読んで、ゴミの出し方はその人自身の生き方を表しているということを、痛いほど感じた。
    終盤には、滝沢さん曰くゴミのメジャーリーガー、スウェーデンの取り組みと、日本の現状に感じることを笑いも交えてわかりやすく書いている。


    以下滝沢さんからの個人にも出来る三つの提言。

    一つ目。リサイクルをして、ゴミを減らすこと。
    きちんと分別すること。ペットボトルはキャップとラベルはプラゴミ、ボトルはペットボトルゴミ。
    新聞紙と雑誌はきちんと分ける。

    二つ目。買う前に本当に必要なものかもう一度、思い返すこと。買ったら大事に使うこと。
    買う時に捨てることを考える時代にする。
    僕らは後の世代のことを考えられる権利を持った世代です。

    三つ目。生ゴミの水分をなるべく切る。生ゴミの80%が水分。水分が少なければ少ないほど、清掃工場で可燃ゴミがよく燃えて、燃やすためのエネルギーが少なく済む。何よりゴミの量が減る。

    三つのことをストレスがたまらない程度に協力してほしい。心に留めておくだけでもいい。できる日がきたら協力するでも、未来のゴミ業界は変わる。
    管理されなければできない恥ずかしい世代にはなりたくない。個人で意識すればできる、見本の世代でありたい。

    「買い過ぎない」
    「作りすぎない」
    「食べ残さない」
    国立市のホームページより、作者が感銘を受け本書の最後に引用。

    中高年にこそ読んでもらいたい一冊。2020.3.14

    • gaoさん
      こんにちは!面白そうですね!探してみます!
      こんにちは!面白そうですね!探してみます!
      2020/03/14
    • ロニコさん
      gaoさん

      はじめまして。コメントありがとうございます。
      是非、探してみて下さい^_^
      gaoさん

      はじめまして。コメントありがとうございます。
      是非、探してみて下さい^_^
      2020/03/14
    • gaoさん
      早速読みました! 
      とても面白かった上に、勉強になりました。明日から早速、断捨離生活地道にやっていこうと思いました。
      また参考にさせて下さい...
      早速読みました! 
      とても面白かった上に、勉強になりました。明日から早速、断捨離生活地道にやっていこうと思いました。
      また参考にさせて下さい。
      宜しくお願い致します!
      2020/03/20
  • フォント(ユニバーサルデザインフォント??)が見やすく目に優しくてとても良い。どんどん読み進められました。

    著者の滝沢さんは、世の中にある仕事のほとんどが自分にはできないと言っているが、私にはゴミ収集の仕事はできそうにない。
    本当にご苦労様です。生活空間を綺麗に保ってくれていることに感謝の気持ちでいっぱいです。

    ゴミは嘘をつけない。どんな生活をしているのかバレバレなんですね。

    引っ越し先を選ぶ時に、ゴミ集積所を見ればそこにどんな人が住んでいるのか知るヒントになる。
    ゴミ出しのルールを守れない人は、ほかのいくつものルールを破る傾向にある。
    ルールを知らないのではなく、ルールなんて関係ないという自分勝手な人が実際存在する。
    コンビニのゴミ箱が家庭ゴミでパンパンになっている所も行儀のいい地域ではない。
    具体的にどんなゴミの捨て方をされているのか興味ある人はぜひ読んでみてください。

    ゴミの減量化が叫ばれて何年も経っていますが、残念ながらあまり浸透していないようですね。
    「使える物や食べ残しの如何に多いことか。ここは豊かな国だ。」と身をもって感じるそうだ。
    データにもはっきりと表れている。
    日本は世界一のゴミ排出国らしい。1人1年で320キロ(1日約1キロか!)。しかも2位フランスが180キロだから断トツの1位。

    買いすぎない、食べ残さない。
    そして、ゴミ収集員の方に気持ちよく仕事をして頂けるように、ゴミの出し方にももっと気をつけようと思う。

  • おもしろかった。
    読みやすい。

    〇僕はこの仕事を始めてすぐにシュレッダーを買った。(p54)

    ☆そのまま捨てたゴミは、その人のものだとすぐに特定できるらしい。ゴミに対して無防備すぎるようだ。
    そりゃそうだなと思う。
    名前
    住所
    宛先
    レシート
    見えないように配慮。

    〇様子がおかしいなと思う人がいましたら、まず車内に逃げ込んでください。(p85)

    ☆あとはドアを思いっきりしめて足を折るそうな。
    自衛のためだから仕方ないのか・・。
    これが日本の清掃作業員の言葉なんだから悲しくなる。
    日本ってこんなんだったっけ・・。

    〇清掃員はロボットじゃなく、人間が回収している。(p87)

    ☆そりゃそうだ。だから、相手に気持ちよく回収してもらえるように、せめてしっかり分別しましょう。
    水気もよく切りましょう。

  • 図書館ではけっこう順番待って借りました。

    ごみ収集業6年の筆者によるおもしろいエピソードや鋭い分析が軽妙な語り口で書かれていました。
    春夏秋冬の苦労について堪能なんて表現できるところはさすが芸人さんです。
    ゴミ出しについて恥ずかしながら知らなかったこともあったし、収集担当者命がけか?って内容に恐怖を感じたり。
    素直におもしろく読みました。


    ごみ収集の仕事って正直あまり理解がなかったのですが、他の仕事に想像力のないことは大人として恥ずかしいなと思いました。
    人知れず頑張っている人の苦労に対して、ゴミの分別をちゃんとしないという間接的な加害から直接クレームや暴力振るうなどの直接的な加害まで。
    それぞれ従事者には生活があって、苦労があってその仕事をこなしているのだから自分の都合だけで業務をしている人にに迷惑をかけるのは単純にかっこ悪いな、と。


    今後はマナーの守れるゴミ出しをしていきたいと思います!

  • ちょうど役所でゴミ・リサイクル関係の仕事をしているので読みました。なるほどゴミへの意識は一時ほど高くないかもしれません。以前、不正をしていた方々のニュースもありますが、3K4Kとも言われる環境下で頑張っていただいているという事実もあります。現場の人たちの苦労を考えると、捨てる側も最低限のルールを守らなければと思います。そして減らす工夫を社会全体で考えなければなりませんね。

  • すっごく面白かったし、勉強になりました。
    日頃何気なく捨ててるゴミですが、いろいろ考えさせられました。

    お笑いの方なので、文章もとっても読みやすい。
    まさにネタを読んでるみたいな。

    ゴミの出し方、もっと考えないとと思い、市の分別方法の冊子を急に読みだす私でした。

  • すごくびっくりするようなことが書かれているのかと思って期待したが、そうでもなかった。
    回収後に出したくせに、回収されなかったとクレームを入れて、わざわざ再度回収に来させる人とか、事業や店舗を経営しているくせに一般の家庭ゴミにしれっと出す奴とか、呆れるけど、スーパーとかでも、たまにとんでもない人がいるので、あるだろうな、と思った。
    ゴミ清掃員という仕事が、自由に生きたい人の受け皿になっているのは良いし、皆さんホントにしっかり仕事されているからこそ、日本の清潔さが保たれていると感謝している。
    あとは無駄な買い物しないで、水気を切ることね。
    レジ袋が有料になった途端、大抵の人がエコバッグを持つようになったんだから、ゴミも一定量以上は有料化(家族構成に応じて基準を変える。小さい子や食べ盛りの中高生のいる家はゴミが多いのは仕方ないから)すれば、減るんじゃないかと思うが、皆反対するよね。たった数円のレジ袋代だって払いたくない人が多いんだから。

  • めっちゃ面白かった。
    文章が偉そうな感じが全くしなくて、面白くて、
    すーっと入ってきた。
    自己啓発とか、お仕事の本とか読んで、世の中知った気になるのもいいけど(←まじめに勉強してる人ごめんなさい)
    これこそ、みーんなが読んだらいい本だと思いました。
    ゴミを捨てるときは、ちゃんと分別して、
    そもそもゴミを生み出さない生活をする。

    子どもだって、やってること。
    むしろ子どもの方がちゃんとやってること。

    SDGs、流行ってるみたいだけど、
    こういうことを意識せず、当たり前にスマートにできるようになることも実現への1歩なんじゃないかな。

  • 6年もゴミ収集の仕事に従事されている方の言葉にはかなり説得力があります。ユーモアもある文章で、時折笑いながら一気に読みました。そして最後にはゴミを出す私たちへの鋭い警笛もならされており、とっても考えさせられた。読んで良かった!

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著者プロフィール

ごみ収集会社会社員・太田プロダクション所属。
1998年お笑いコンビ「マシンガンズ」を結成。株式会社太田プロダクション所属で芸人を続けながらも2012年にごみ収集会社に就職。
著書に、「このゴミは収集できません」(白夜書房)などほか多数。

「2020年 『ごみはどこへいく? ごみゼロ大事典 ①家庭のごみ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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