- Amazon.co.jp ・本 (191ページ)
- / ISBN・EAN: 9784864941815
感想・レビュー・書評
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ニュースだったか、ネコが生きたまま捨てられているのをゴミの分別作業時に発見する衝撃映像が放送されていた。腐れ外道な所業に腹が立ったが、自分達が捨てたゴミを仕分けてくれる人達がいることを再認識・感謝する機会にもなった。
著者は(全然知らなかったが汗)お笑い芸人の傍らゴミ収集作業員もされており、調べたら新聞社に留まらず環境省からのインタビューも受けられていた。
本書は日頃の作業で遭遇したとんでもないゴミや人々を紹介しつつ、一日の流れや国内のゴミ問題までと、内容は幅広い。読後はゴミ出しに用心していること間違いなしだ。
冒頭のようなペットは論外だが、プライバシー丸裸な書類や缶のゴミに鍋が紛れ込んでいたりと、段々読者までうんざりしてくる。中には収集後に後出し、「回収されていない」と平気で嘘のクレームを入れる住民もいるんだとか。(会社にわざわざ電話を入れる思考にまず至らないから、これは理解不能だった…)
ゴミは人間の生活から生み出されるものでありながら、早いところ誰かに引き渡したいと煙たがられる。仕方のない心理だが、自分ちでもゲンナリするのに他者の家のゴミを何百件も回収する作業員さんの苦労たるや。
芸人さんだからか、過剰な修飾語やコメントが目立つと気になっていたが…道を外れたゴミ出しをされると、そりゃこれだけ愚痴も出てくるわな…。更に第7章「ゴミ清掃員の花鳥風月⁉︎」にあるような各シーズンの弊害にも見舞われなきゃいけない。合掌…!
かく言う自分も仕分けや出す量に気を配れているとは言い切れない。著者曰く、日本は一人が一年間に出すゴミの量と焼却炉数がぶっちぎり世界一との事。(’18年時点)ゴミ清掃に使われる税金の多くはゴミを捨てた後の処理にあてられるというのに。
「僕らの時代は 、買う時に捨てることを考える時代にしませんか?(中略)個人で意識してやろうと思えばできる、見本の世代でありたいと僕は思います」
環境問題の本とも取れるが、これはまさしく現場の声であって下手すれば専門家並みに説得力がある。愚痴に聞こえていたこぼれ話も、ゴミ出しや環境への意識を律するための教訓になり得る。意識までクシャポイしたら、それこそ外道と変わりない。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ゴミ清掃員のリアルな話がかなり面白い。
ドラマで、ゴミを見ると出した人の性格、生活がわかり事件解決みたいなのを見たことはあるけど、本当だった。毎日色んなゴミを見てるからわかってしまうんだろう。私的に一番面白かったのは、リア充のゴミの話。筆者の想像も入ってるかもしれないけど、私は当たっていると思う。
勉強になったのが、[ゴミ集積所の綺麗な所は治安もいい]ということ。なるほどと思う。実際、汚い所に行くと怖いと感じることがある。綺麗な所はちゃんと管理をしているから安心できるみたい。
この本を読み終わりゴミ清掃員さん達に『いつもありがとうございます。』と言いたい。そして、私の出来ることをやっていきたい。
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gaoさん
こんにちは^_^
コメントありがとうございました。
早速読んで下さったのですね、嬉しいです。
感想もご自分の体験を交えられて、...gaoさん
こんにちは^_^
コメントありがとうございました。
早速読んで下さったのですね、嬉しいです。
感想もご自分の体験を交えられて、ゴミ問題を再認識致しました。2020/03/21
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出したゴミはその人間の鏡と云える。
ゴミ収集員がゴミプロファイラーになるのは必然。
私はミニマリストなので、ゴミの排出量に常々気をつけているし、買う前に捨てるときのことを考えてしまう。 -
おもしろかった!!
マシンガンズの滝沢秀一さんのツイッターエッセイ
今やすっかり”ゴミ清掃員&芸人”として有名になった滝沢さん。
「雨と風が重なる日のペットボトルの回収はまるでうなぎを相手にしているようだ」
「瓶1本ならわからないだろうと可燃ごみに入れた袋を持った瞬間にそれがわかるようになった」
「濡れた畳の重さを皆にも味わってほしい」
「ねずみがゴミ回収中に飛びついてきた」
「えのきバターのパンパンにつまったゴミを見て、近所にえのきバター屋がオープンしているのか?と思った。」
などなど…清掃員にしかわからない日々がおもしろい!
金持ちのゴミとそうでないところのゴミの話から
ゴミってその地域の生活とか防犯意識がすごく表れるっていう話もおもしろかった~
で、笑わせるだけじゃなくて後半はゴミについて思うこと&日本のゴミ事情を真剣に考えさせられるような話も
日本全国のみなさんにおススメしたい本! -
何かでこの本の表紙を見て、これは学校図書館に入れたい!と思い購入してもらった。先生や生徒への貸し出しが続き、今になってようやく読めた。
著者の滝沢秀一さんは、マシンガンズという漫才コンビが本業なのだが、家族を養うために36歳の時にゴミ清掃業界に非常勤として就職したそうだ。6年間、ゴミ清掃業に携わる日々に感じたことをTwitterで発信していたら、注目され本の出版に至ったとのこと。
かつてM1グランプリで準決勝進出、THE MANZAI認定漫才士だった事もあるだけあって、ゴミ問題という重い課題を扱っているのに、文章は軽快で面白い。
押しつけがましくもなく、ゴミ清掃員のあるある日常なども挟みつつ、「そうだよね、皆で考えないとまずいよね」と素直に考えさせられる。
不名誉なことに、一人あたりのゴミ排出量がぶっちぎりの一位(過剰包装や100円ショップの人気を見れば自明だが)の日本。
この本を読んで、ゴミの出し方はその人自身の生き方を表しているということを、痛いほど感じた。
終盤には、滝沢さん曰くゴミのメジャーリーガー、スウェーデンの取り組みと、日本の現状に感じることを笑いも交えてわかりやすく書いている。
以下滝沢さんからの個人にも出来る三つの提言。
一つ目。リサイクルをして、ゴミを減らすこと。
きちんと分別すること。ペットボトルはキャップとラベルはプラゴミ、ボトルはペットボトルゴミ。
新聞紙と雑誌はきちんと分ける。
二つ目。買う前に本当に必要なものかもう一度、思い返すこと。買ったら大事に使うこと。
買う時に捨てることを考える時代にする。
僕らは後の世代のことを考えられる権利を持った世代です。
三つ目。生ゴミの水分をなるべく切る。生ゴミの80%が水分。水分が少なければ少ないほど、清掃工場で可燃ゴミがよく燃えて、燃やすためのエネルギーが少なく済む。何よりゴミの量が減る。
三つのことをストレスがたまらない程度に協力してほしい。心に留めておくだけでもいい。できる日がきたら協力するでも、未来のゴミ業界は変わる。
管理されなければできない恥ずかしい世代にはなりたくない。個人で意識すればできる、見本の世代でありたい。
「買い過ぎない」
「作りすぎない」
「食べ残さない」
国立市のホームページより、作者が感銘を受け本書の最後に引用。
中高年にこそ読んでもらいたい一冊。2020.3.14-
2020/03/14
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2020/03/14
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早速読みました!
とても面白かった上に、勉強になりました。明日から早速、断捨離生活地道にやっていこうと思いました。
また参考にさせて下さい...早速読みました!
とても面白かった上に、勉強になりました。明日から早速、断捨離生活地道にやっていこうと思いました。
また参考にさせて下さい。
宜しくお願い致します!2020/03/20
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フォント(ユニバーサルデザインフォント??)が見やすく目に優しくてとても良い。どんどん読み進められました。
著者の滝沢さんは、世の中にある仕事のほとんどが自分にはできないと言っているが、私にはゴミ収集の仕事はできそうにない。
本当にご苦労様です。生活空間を綺麗に保ってくれていることに感謝の気持ちでいっぱいです。
ゴミは嘘をつけない。どんな生活をしているのかバレバレなんですね。
引っ越し先を選ぶ時に、ゴミ集積所を見ればそこにどんな人が住んでいるのか知るヒントになる。
ゴミ出しのルールを守れない人は、ほかのいくつものルールを破る傾向にある。
ルールを知らないのではなく、ルールなんて関係ないという自分勝手な人が実際存在する。
コンビニのゴミ箱が家庭ゴミでパンパンになっている所も行儀のいい地域ではない。
具体的にどんなゴミの捨て方をされているのか興味ある人はぜひ読んでみてください。
ゴミの減量化が叫ばれて何年も経っていますが、残念ながらあまり浸透していないようですね。
「使える物や食べ残しの如何に多いことか。ここは豊かな国だ。」と身をもって感じるそうだ。
データにもはっきりと表れている。
日本は世界一のゴミ排出国らしい。1人1年で320キロ(1日約1キロか!)。しかも2位フランスが180キロだから断トツの1位。
買いすぎない、食べ残さない。
そして、ゴミ収集員の方に気持ちよく仕事をして頂けるように、ゴミの出し方にももっと気をつけようと思う。 -
本屋さんをぶらついていて目に入った一冊。
もともと滝沢さんの清掃員エピソードはネットで読んでいて、本も書いているのか〜と手に取ってみました。後で調べたら、ごみに関する本を12冊も出版しておられるそう。もう立派な清掃員であり、ごみについて考え直す機会を与えてくれる方ですね……!
単行本なのですが、時に声を出して笑い、時に恐怖し、そして真剣に考え……あっという間に読み切ってしまいました。隣に並んでいたもう一冊も買えばよかったな。
前々から思ってはいたのですが、世の中にはこんなにもルールを守らない人がいるのかと愕然とします。ポリバケツいっぱいのえのきバターって何?
というより、文中にもあるのですが、ごみ回収は人間が行っているのであってロボットがやっているわけじゃない。そうした、誰かを危ない、不快な目に遭わせているかもという想像力が足りないんですよね。
「自分ひとりくらい……」まったく、そんなことはありません。
幸い、自分のごみ出しを振り返ってみるとおおむね及第点かと思われるので、せっかく滝沢さんが伝えてくれる現状がより多くの人に知られ、ごみ出しについて考え直してくれたらいいのになと感じました。
SDGsが叫ばれるようになって久しいですが、こうして実際のお仕事に携わられている方の声の方がやはり響きますね。
私の住む地域では、春からごみ出しのルールが変わると通達がありました。
正直ちょっと面倒だな……と思っていたのですが、まずは一人ひとりにできることから。
なんでも手に入る世の中だからこそ、欲しい!という衝動に流されずに、「それを処分する時のこと」も考えるクセをつけたいなと思いました。 -
お仕事のお話と言うことで手に取った作品。
決まった日に、集めてくれているっていうのは本当にありがたいことですよね。自分がゴミを出す時、注意しなければいけないこととか、改めて考えました。続編も出されてたんですね。そちら未読なので読んでみたいと思います。
コロナ禍になって改めて気をつけてゴミを出すようにはしていたんですが。緊急事態宣言下の中では感謝の日々でした。
毎日どれだけゴミ出してるんだろうって自分の生活振り返ってみました。やっぱりプラスチック多いですね。反省。 -
おもしろかった。
読みやすい。
〇僕はこの仕事を始めてすぐにシュレッダーを買った。(p54)
☆そのまま捨てたゴミは、その人のものだとすぐに特定できるらしい。ゴミに対して無防備すぎるようだ。
そりゃそうだなと思う。
名前
住所
宛先
レシート
見えないように配慮。
〇様子がおかしいなと思う人がいましたら、まず車内に逃げ込んでください。(p85)
☆あとはドアを思いっきりしめて足を折るそうな。
自衛のためだから仕方ないのか・・。
これが日本の清掃作業員の言葉なんだから悲しくなる。
日本ってこんなんだったっけ・・。
〇清掃員はロボットじゃなく、人間が回収している。(p87)
☆そりゃそうだ。だから、相手に気持ちよく回収してもらえるように、せめてしっかり分別しましょう。
水気もよく切りましょう。