生と死をつなぐケアとアート―分かたれた者たちの共生のために (アートミーツケア叢書)

制作 : 秋田光彦  坂倉杏介  アートミーツケア学会 
  • アートミーツケア学会
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  • Amazon.co.jp ・本 (172ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784865000467

作品紹介・あらすじ

"死"と"生"がとなりあうこの世界に生きること。遠く隔たった存在との共存の営みについて宗教、儀礼、記憶、死者への関係などから読み解く、アートミーツケア叢書第2弾!!

感想・レビュー・書評

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  • お寺はそもそも俗世とは違う時間や空間がある。異界とか他界とか、彼岸的な世界

    中世社会にあった無縁所

    この無縁とは、絶対慈悲、万物平等

    中世の無縁は、世俗の権力や支配が及ばない場所でした。俗報で管理される場所でなく、仏法によって守られている世界
    。そういうところには、流れ者や芸能民がいたり、世間からの離脱者がいた。そこにずっと憧憬をもっていて、同じように社会と折り合いのつかない、なんとなく生きづらい、そういう人たちの場所ができないものかと思っていました。

    展示の場所ではない、集うことやかかわりあうこと、表現することにずっと重きを置いてきました

    自分と他者との関係、自立と依存の意味、どうすればわかりあえるのか。

    もはや権利や利益だけではつながれない。今、ここで自分の身体をよりどころに、表現でつながるしかない。そういうぎりぎりのところで踏みとどまる場所が、慶典院だったのかもしれない。

    する・される といった送り手と受け手の関係に分かれる以前の中道相的な常態から立ち現れて来るところを表現としてとらえてみたい

    お寺の原点は、学び、癒し、楽しみ。中世の聖たちー各地を遍歴して布教した下級の僧のことー彼らの活動を見てゐたら、

    学び、癒し、楽しみというのが渾然一体となっている。それを宗教的人格として高めていった。

    本当は無条件に人を受け入れないといけない。行き場を失った人たちを。どんな事情があっても犯罪者であっても

    学びや癒しや楽しみが入り混じりながら、仏の慈悲によって包摂される

    表現者たち自身も自覚がないかもしれないけれど、ああいった広大な墓地の光景や奥深い森や、あるいは一陣の風とか、様々な宗教的な記号の中で、死者と私たちは一緒にいる

    普通こうだよね、みたいなものへ組み込まれる太刀打ちできない無力感

    世俗的な常識と戦う

    啓蒙じゃないところ

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