なぜ、子どものスポーツを見ていると力が入るのかーー米国発スポーツペアレンティングのすすめ

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  • 生活書院
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  • Amazon.co.jp ・本 (160ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784865001167

作品紹介・あらすじ

なぜ、子どものスポーツ観戦はこれほど楽しく、でも、ときにはイライラしたり怒りを感じたりしてしまうのだろう。

親として子どものスポーツとどのようにつきあえばよいのか…スポーツファン・指導者はもちろん、スポーツ嫌いの人にも役立つ、使えるヒント満載の、スポーツペアレンティングのすすめ!

感想・レビュー・書評

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  • 私には子供がいないのでこの感覚はよくわからないのですが、たしかにスポーツをやっている子供さんを持つ親御さんがそのために時間やお金を注ぎ込んだり、熱心に応援やサポートに打ち込む姿は身近でも見ます。
    もちろん彼・彼女たちは子供のやりたがっていること(スポーツ)を『応援』するために時間やお金をつぎ込むわけですが、その期待が過剰になって子供と自分の願望を同一視したり、圧力をかけて子供の自由な意思や行動を束縛する親御さんがいることもまた事実なわけで。


    スポーツや選挙で自分が応援(支援)している選手・チーム・候補者が勝ったときに脳の報酬系が刺激され、負けるとストレスホルモンが出ること。選手(やチーム)と自己を同一化し、彼らの勝利や敗北を自分の名誉や失望と受け止めてしまう心理。
    この心理を利用してファンやサポーター、出資者を獲得している競技やチームは相当多いわけだけども。これが行き過ぎると選手自身の意志やパフォーマンスよりも自分の快や名誉や優越感のために応援や支援をし、それが満たされないストレスを選手にぶつける、というループが始まるという。

    特に親と子供という関係は指導者と選手、ファンと選手以上に切り離せない、逃れられない関係なわけで、そこをどう適宜にコントロールするかという問題を扱っています。


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    ここからは本と直接関係はないのですがログとして残しておきます。

    応援しているチームとサポーターの関係を『家族のように』と表現している文章を読むたび、この人たちはとても恵まれた家族の中で愛されて育ってきたのだろうなと思ってしまう。(一部の)家族という関係はもっともっと残酷で、エゴイスティックで、支配的なものだぜって。

    出資者(支援者)には何があっても逆らえない。彼らの期待に応えられなければ容赦ない批判や断罪を喰らう。自分自身が成し遂げたことを彼らの功績や名誉のように扱われる。どんな仕打ちを受けても最終的には感謝を強要される。待遇への不満や苦痛を表に出すことは許されない……etc.
    「私達は家族的な会社です」と名乗る企業のブラック率が高いのとおんなじで、家族(血縁、感情)的な繋がりはよほど慎重に扱わないとプレッシャーや虐待の温床になるぜ、とは思う。

    『愛』とか基本一方的な、エゴイスティックな感情ですしね。



  • アメリカの小学校~大学までスポーツ状況紹介が中心。
    期待していた、「なぜ、子どものスポーツを見ていると力が入るのか」に関しては一般的な事なみに留まっていた。

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著者プロフィール

谷口輝世子(たにぐち・きよこ)
1971年生まれ。京都教育大学教育学部体育学科卒。1994年、デイリースポーツ社に入社しプロ野球を担当。98年から米国に拠点を移し、主にメジャーリーグなどを取材。2000年からフリーランスとして活動。プロスポーツから、学生スポーツ、子どものスポーツをカバーしている。 
著書に『帝国化するメジャーリーグ』(明石書店)、『子どもがひとりで遊べない国、アメリカ』(生活書院)。分担執筆に『21世紀スポーツ大事典』(大修館書店)、『運動部活動の理論と実践』(大修館書店)など。  

「2020年 『なぜ、子どものスポーツを見ていると力が入るのか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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