ぼくの好きなコロッケ。 (ほぼ日ブックス)

著者 :
  • 東京糸井重里事務所
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本棚登録 : 225
感想 : 19
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  • Amazon.co.jp ・本 (324ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784865011357

作品紹介・あらすじ

糸井重里は、ほぼ日刊イトイ新聞に、
毎日、1日も休まず、原稿を書いています。
また、たくさんのツイートもしています。
それらすべてのテキストのなかから、こころに残ることば、
たくさんの人に届けたいことば、憶えておきたいことばを厳選し、
糸井が撮った写真を交えて1冊の本にまとめる。
それが、「小さいことば」シリーズです。
2004 年に第一作目の『小さいことばを歌う場所』が出版され、
以降、毎年1冊ずつ、つくられています。

その最新作ができました。
例年より、ちょっと遅れてしまいましたが、
お待たせしただけのボリュームとたのしさがあると思います。
タイトルは、『ぼくの好きなコロッケ。』
糸井重里が去年1年間に書いた 365 日分の「今日のダーリン」と、
全ツイートのなかから、ことばを選んでじっくり編集しました。
「気まぐれカメら」からの写真もたくさん収録。
読みやすくて、たくさんの視点があって、
ときどきおかしくて、何かのヒントにもなる。
手に取ってほしい本が、今年もできました。

感想・レビュー・書評

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  • 本書の真ん中くらいに、コロッケへのこだわりと熱情とたぶん愛もたっぷりのエッセイがあるんですが、いやあ好い文章でした。ここのところだけ額にいれて飾っておきたいくらい。そこまで手を伸ばすか、ってくらい伸びのびと、隅っこや裏側や暗がりにまで言葉が届いていました。中身の豊かなエッセイの見本ですね。食べもののエッセイっていうと、昔読んだ開高健さんのものがありましたが、熱気的には近いものがあったかもしれません。最後の方ではおまじないをみつけてしまいました。これはとっても使えそうです。「じぶんなりのせいいっぱい」を「やってみようか」と自分に言ってれたら、少なくとも、自分は取り戻せると思う、と述べているところです。これはなんとなく頭でイメージしてみたらしっくりきました。僕は接客業ですけれど、一対一とか一対一家族くらいだとすんなり接客できるんです。そのくらいの規模だったら、比較的うまく喋れます。ただ、30名の高校生を相手にガイドを、だとかになると、途端にわけがわからなくなり、うまくやれたとしても杓子定規になってしまう。そこで、この、「じぶんなりのせいいっぱい」をこころがけたら、なんだかうまくいきそうな気がしました。30人だとかのみんなの心象を気にしちゃうからなんだろうなあ。100人だとかいたらも無理ですからね。でも、「じぶんなりのせいいっぱい」でいいなら、なんとかなりそうな気配がある。このあたりの話は、大勢の客さんを前にしたときの「楽しめ」と自分に言ってやるという矢沢永吉さんの話につながっていきますが、僕の場合は、「楽しめ」よりも、「じぶんなりのせいいっぱい」を考えた方がわかりやすいみたいです。

  • イトイさんのことばは、スッと胸に納まる。もしくはザワザワする。シンプルな言葉の向こうに、それにともなう行動があるから、「わかる」というのではなく「響く」のだとおもう。地に足がついている言葉、といえるのではないだろうか。イトイさんのことばをきくと(読むと)行動しなければという気持ちになる。

  • 糸井さんのこのシリーズ、昔からすごく好きで。
    あたらしいのが出たら購入するか図書館で借りて読んでた。
    今回ひさしぶりに図書館で見かけたので借りてみた。

    自分が変わってしまったのか?
    糸井さんが変わった、もしくは、変わらないのか?

    なんだか、前よりおもしろく読めなくなってた。
    説教くさく感じてしまう部分があるというか、、
    あと、糸井さんの本はいろいろ読んでるので、あ、これまた前と一緒のこと言ってる、とか、あったりね。

    この次に出た本も読むと思うけど、もう糸井さんは卒業したのかもしれない。私的に。

  • 溺愛するコロッケを、因数分解していらっしゃるのが、糸井さんの生業を通した眼だよなぁ、さすがだなぁ。
    「ちいさなことば」シリーズです。
    装丁デザインは、横尾忠則さん。


    ・重要なのは、どれだけ打席に立てるか、つまり機会をどれだけ持てるか。

    ・いただいた短いメールのなかに、こんな文章がありました。
    「幸せを感じるには、大好きなひとたちの生きている姿をただ見ることだと思います。」

    ・「ともだちが困ったとき、力になるために」というのが、勉強をする理由かもしれない。
    「だれかの力になりたいと思ったときに、じぶんに力がなかったら、とても残念だろう?」

    ・北へ向かって歩きながら、南に行きたいと言っているようなことは、ほんとうによくある。

    ・「ぜんぶは無理だ」って、当たり前のことなのに、
    できている1つや2つのことよりも、
    やれてないことのほうを勘定してしまう。

    ・だけど、目に見えない無数のすり傷があるんでしょうね。

    ・なんか、この誰もトクをしない「あたまよく思われたい欲」みたいなもの、これがあるから、ほんとのことが見えにくくなる。

    ・じぶんをよく見せようという気持ちを、
    忘れられたら、ずいぶん自由になれます。

    ・ああすればいいこうすればいいは言えなくても、
    未来から見て「あきらめなかった」人間に、
    こころからなりたいと思う。

  • 平成26年12月発行のYAだよりで紹介された本です。

  • 面白い!斜め読みで一度読み切ったので、今度はじっくり読む。

  • 旅行のパッキングが終わらない夢、私もよく見る。
    糸井さんの言葉、素直に入ってくる。そうだよなって。
    メモしたいのが多すぎて、必要なときに脳みそが思い出してくれたらいい。
    なんでもないような写真もいいな。

  • 色即是空空即是色 という般若心経の一節が何度も繰り返された気がしました。

  • 糸井さんが2013年にほぼ日に書いたり、tweetしたりしたもの。
    励まされた思い出の記事があったり、考えたり、はっとしたり、笑わせてもらったり。
    どこかほっとする空気が全体にあって、笑顔で読了したのでした。
    案外最初から順番に読むのがバランスよくて、夢中になって1日で読んでしまった。
    次はじっくり再読しよう。

  • ブイヨンの写真とコメント見たさで読んだ。相変わらず、ボールが好きなんだな。時間を忘れて
    本を読む奥様と同類だと思う糸井さんが印象的だった。

  • 糸井さんの言葉はまるいなぁと思う。そして、周りをよく見渡している感じがします。

  • 3冊目。

    コロッケだけにサクサク読んだ。
    (ぜんぜんうまくない)
    私はささみのフライがすきです。
    (ぜんぜん関係ない)

  • ~のため、ってゆうところは大変腑に落ちる。
    自分のために好きなことしてる人が好き。
    それにつけてもお腹が減る本だ。コロッケ食べたい。

  • 肩の力が抜けた本

  • 2014年版「小さいことば」シリーズ。何気ないことや見逃してしまうような事柄を意識的に汲み取り、分かりやすく丁寧に言葉として伝える。簡単なようでいて難しい言葉の使い手としての立ち位置は唯一無二の存在だろう。

  • 表紙は横尾忠則さん。全シリーズ持っているけど、ごく短いセンテンスでの表現は素晴らしい。音読すると気持ち良い感じ。ダーリンからの抜粋も多め。読後は「おじさんたちやるなぁ」「負けてらんないよね(肩に力入れずに)」

  • ぼくの好きなコロッケ。 - ほぼ日刊イトイ新聞
    http://www.1101.com/books/korokke/

    実はコロッケ好きである。図書館の行き帰りには南森の中村屋に寄るのである。。。
    http://www.1101.com/books/korokke/about/

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著者プロフィール

1948年群馬県生まれ。株式会社ほぼ日代表取締役社長。71年にコピーライターとしてデビュー。「不思議、大好き。」「おいしい生活。」などの広告で一躍有名に。また、作詞、文筆、ゲーム制作など幅広い分野で活躍。98年にウェブサイト「ほぼ日刊イトイ新聞」を立ち上げてからは、同サイトでの活動に全力を傾けている。近著に『かならず先に好きになるどうぶつ。』『みっつめのボールのようなことば。』『他人だったのに。』(ほぼ日)などがある。聞き手・川島蓉子さんによる『すいません、ほぼ日の経営。』(日経BP)では「ほぼ日」の経営について明かしている。

「2020年 『いつか来る死』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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