思えば、孤独は美しい。

著者 :
  • 株式会社ほぼ日
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本棚登録 : 924
感想 : 40
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  • Amazon.co.jp ・本 (289ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784865013085

感想・レビュー・書評

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  • 糸井重里が1年に書いたすべての原稿とツイートから、
    こころに残ることばを集めて1年に1冊編む本、
    それが、「小さいことば」シリーズです。ヒグチユウコさんの装画がなんとも素敵です。

    さらさら~と読んでいたら、急にズドンと胸をぶっ刺される。そんなところが糸井さんらしいな...と思います。個人的には、ブイちゃんへの言葉や写真に胸がキューンとしました。「孤独」「さみしさ」「お別れ」の内容が多い気がしました。

  • 子どもの頃「mother」というファミコンソフトと「くうねるあそぶ」「クーソーはあたまのこやしです」というキャッチコピーで知っていました。そして今では「ほぼ日」という新たなムーブメントを起こして第一線に居る・・・すごい。
    こんな長期間に最前線にいる人ってきっとえらい事ばっかり言うのかなと思うじゃない?所がどっこい、平易な言葉で心の中で誰もがもやもや思って居そうな事を書いてくれていて、なんともほんわか優しい。それこそちょっと涙ぐんでしまう位。
    他の本は知らないけれど、この本に沢山出てくるのは「寂しさ」
    この寂しさというものの、糸井さんなりの付き合い方が書かれているのだけれど、自分に当てはめて考えた時にもそばに寄り添ってくれそうな言葉達です。感動的な言葉は特に使っていないです。昔の写真を見て心によぎる懐かしい痛みみたいなものを感じる本です。
    装丁も素晴らしいです。

  • その昔、糸井さんと言えば
    ダサい(死語)ものは微塵も受け付けないような
    常に時代の最先端を突き進んでいるイメージの人でした。
    そんな糸井さんが齢を重ね
    (もう少しで70歳に手が届くらしい!)
    出た結論が『結局人生は孤独なものだった』ということに、
    私はなんだか妙に感動してしまったのである。
    孤独について、淋しさについて真っすぐに語る糸井さんは
    昔の糸井さんよりずっと親しみやすい。
    そしてこの本を読んでいる最中に
    糸井さんの愛犬『ブイヨン』ちゃんが亡くなったという記事がネットに流れました。
    ブイヨンちゃんへの愛がいっぱいつまった写真や文章を見ながら
    会ったこともないブイヨンちゃんが愛おしくて
    涙が止まらなくなったのでした。

  • ヒグチユウコ!

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    糸井重里の1年分の原稿とツイートから、
    こころに残る「小さいことば」を選りすぐって編む、
    「小さいことば」シリーズの最新刊です。
    今年も、すばらしい仕上がりになりました。
    どうぞ、おたのしみに。
    12月5日、発売開始。

    ほぼ日ストア購入特典や、
    ヒグチユウコさんの装画をつかったグッズを
    現在準備中です。
    https://www.1101.com/books/kodoku/index.html

  • ・「もうダメかもしれない」と、こころから思ったことのあるひとは、たぶん、そのあとに、生まれ直しているのではないか。ぼくには、そんな気がしています。
    ・事実を見るようにする。事実ではなく真実を語ろうとしてはだめだ。真実は、よく嘘つきが語ろうとするもの。
    ・ラジオ番組の司会者が「孤独を感じることは?」と質問した。とても軽やかに谷川俊太郎は答えた。「孤独は前提でしょう」

    糸井重里さんの言葉の数々。糸井重里さんの仕事と立場、努力や人柄や孤独が言葉の合間から見えるような気がする。


  • なんかおしゃれ〜
    装丁も書いてることもおしゃれ〜

    いいなこういう生き方。
    糸井さん、めっちゃ自分のこと好きだよな…
    そういうの隠さず、堂々と生きてる姿に憧れる。

  • 今日もまた素敵なコトバを頂きました。

  • はじめて糸井重里さんの本を読みました。
    糸井さんのこともっと知りたいと思った。

  • 完成されてるシリーズなので、こころを預けて浸ることができました。
    わたしが語るまでもなく、メモしたことばたちをどうぞ。

    -----------------------------------------------------------------
    ・書きたくないことや、書かないでいたいこと、
    書けっこないことや、
    書けそうだけどあきらめたこと。
    つまりは、書けないことばかりが、
    マリンスノーのように降り積もる。

    ・「もうダメかもしれない」と、
    こころから思ったことのある人は、
    たぶん、そのあとに、生まれ直しているのではないか。

    ・弱者だからこそ、卑怯なことはしない。
    そうでなかったら、いいところがなくなる。

    ・また、友人には「恥ずかしい」のある人を
    できるだけ選んできたような気がする。

    ・たぶん、ということでよければ
    「どっちかがガマンする」が結論なんじゃないかなぁ。
    どっちに理があるとか、どうしたら平等かとか、
    それを突き詰めていっても傷が深くなるだけでしょう。

    ・たいていの家庭はやや壊れているが
    悲観することではない。

    ・傷を負い痛みに耐え、じりじりと後ずさりしながら、
    勝ち戦に持って行くこと……興味あるなぁ。

    ・よろしくだけが人生だ。(糸井重里2016)

  • 初読

    毎年出される糸井重里の「小さいことば」シリーズらしい。
    ファンムックみたいなものなのかな…
    門外漢なので「ごしょうちのとおり、ワタクシは台車とトングが大好きで」
    と言われても、知らんわって感じなのですが
    台車とトング…ちょっとわかる…それに続くのがロックアイスで
    あー、確かに自宅で作った氷とは全然違うよね…と

    Twitterでもイトイ的なるものがすっかり白眼視されてる昨今、
    大体はしゃらくさいんだけどそれでも所々あー…
    と思わせるのはやっぱりキャリアか

    永六輔の詩とかね。帰ろかな、帰るのよそうかな。ね
    上を向いて歩こうのさみしさとかね。

    全体的に、死とかさみしさ、人生をたたんでゆく気分、気配が濃厚で、
    そこはなんとなく嫌いじゃなかったり。

    それにしても装丁、紙質に至るまで「モノとしてのプロダクト」が
    濃ゆくて、美しいんだけど、ここもやっぱり表裏一体というか
    「うーん、こういうとこ」とも思ったり。

    加湿器のタンクを差した時の「ゴボゴボゴボッ」
    私はずっと「おお、喉渇いてたな、よーしいっぱい飲めよ〜」
    と思ってたので、彼のように満タンからスタート出来ない!
    という不満を持つ人がいるとは想像だにしてなくて、
    本当に人ってそれぞれなんだな、と実感w

    糸井氏は身長174cmなのに166cmくらいに思われる、
    の箇所は、わかる166cm顔!

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著者プロフィール

1948年群馬県生まれ。株式会社ほぼ日代表取締役社長。71年にコピーライターとしてデビュー。「不思議、大好き。」「おいしい生活。」などの広告で一躍有名に。また、作詞、文筆、ゲーム制作など幅広い分野で活躍。98年にウェブサイト「ほぼ日刊イトイ新聞」を立ち上げてからは、同サイトでの活動に全力を傾けている。近著に『かならず先に好きになるどうぶつ。』『みっつめのボールのようなことば。』『他人だったのに。』(ほぼ日)などがある。聞き手・川島蓉子さんによる『すいません、ほぼ日の経営。』(日経BP)では「ほぼ日」の経営について明かしている。

「2020年 『いつか来る死』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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