生きているのはなぜだろう。 (ほぼにちの絵本)

著者 :
  • ほぼ日
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感想 : 35
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  • Amazon.co.jp ・本 (56ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784865013801

作品紹介・あらすじ

2019年5月26日、石田ゆり子さんがInstagramで紹介して大きな話題に。
東京大学薬学部の脳研究者池谷裕二とコンセプトアーティスト田島光二が描く、人間が生きる理由と法則。

感想・レビュー・書評

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  • 人との距離感とか、社会との関わりとか、新型コロナウイルス感染症は色々なことを考えさせる。
    数ヶ月前と僕の人生観は間違いなく変わった。

    生きているものの儚さ。
    そして、生きているのはなぜだろう。

    この本はブクログのレビューで知りました。
    読みたくて、図書館で探したけれど全く所蔵がない。
    電子書籍も売っていない。
    絵本だし、どうしようかな~、と正直発注を躊躇っていたのだけど、ある時気づいたらAmazonでポチッとしてしまっていた。
    そして、緊急事態宣言が発表された日にうちに届いた。

    人生は渦だと言う。
    宇宙の中の小さな渦。
    存在しているだけで役立つ渦。

    世の中の無数の渦は、
    間違いなくこの世界的な危機を乗り越える。
    なぜなら、宇宙が僕らを生かすことを望んでいるから。

    読み終わって、そんな風に思った。

    • くるたんさん
      たけさん♪こんにちは♪

      素敵な作品をありがとうございました♪

      ものすごく奥が深いというか…こんな捉え方もあるんだな、という思いでいっぱい...
      たけさん♪こんにちは♪

      素敵な作品をありがとうございました♪

      ものすごく奥が深いというか…こんな捉え方もあるんだな、という思いでいっぱいです。

      存在しているだけで役立つ渦、まさにそれですね。
      思春期世代の心にも効きそうだなって思いました。

      ナイス!うずまき!
      2020/07/07
  • フォロワーさんから教えていただいたこの作品に感謝です。
    「鎌倉うずまき案内所」を読むと、また倍になって心に届きますね。


    生きているのはなぜだろう。

    ふとした瞬間、ちょっと落ち込んだ時、自分の存在意義について考える時がある。


    そんな時の心にそっと日が射すような作品。

    まずは柔らかさと光感溢れる絵に目を奪われる。
    ちょっとした手の傷から疑問が生まれ、細胞、秩序…拡がる世界。

    なるほど…な読後感。
    自分の存在意義をこうやってあてはめる、その壮大さに感嘆の思いでいっぱいになる。

    子供にはちょっと難しいかもしれないけれど充分興味は惹かれそう。

    思春期世代の心にも効きそう。

    あとがきがまた心に沁みて素晴らしかった。



    ナイス!うずまき!









    • たけさん
      くるたんさん。こんにちは!

      人生について、考えたことのない角度から考えさせられる絵本です。

      まさしく
      ナイス!うずまき!

      の絵本ですよ...
      くるたんさん。こんにちは!

      人生について、考えたことのない角度から考えさせられる絵本です。

      まさしく
      ナイス!うずまき!

      の絵本ですよね!
      2020/07/07
    • くるたんさん
      たけさん♪ありがとうございます♪

      ここにもうずまきが関係していたとは!
      鎌倉うずまき案内所とセットで本屋さんに並べていただきたいですね〜♪...
      たけさん♪ありがとうございます♪

      ここにもうずまきが関係していたとは!
      鎌倉うずまき案内所とセットで本屋さんに並べていただきたいですね〜♪

      教えていただきありがとうございました(*≧∀≦*)
      2020/07/07
  • 絵と色がとても綺麗。

    人は生きているだけで価値がある。

    みんな生きることで、年をとっていく宇宙の役に立っているんだ。
    という言葉が心にささりました。この本は生きる意味を自然科学の観点で説明しているけど、生きるってきっと何かしら、誰かの役にたったり、何かの役に立つってことだと思う。

    誰にでも考えさせる内容ではないかもしれないけれど、人は一人で生きているのではない。そう、改めて感じられる絵本でした。

  • 大人向けの絵本。

    あとがきにまとめられた作者の解説を読んで、唸る。

    なるほど、そうなのか、と。

    「人間原理」を逆から見た感じかな、とも思いました。

  • 内容としては哲学的な趣もあり、決して子供向けのやさしい絵本という風にはなっていません。
    大人が読んでも色々感じるところがあると思います。
    何度も何度も繰り返し読むことで、少しずつ本の世界に入り込んでいけるような、そんな気がします。
    表紙の絵もすごいですが、田島さんの絵の光の表現には息を呑みます。絵を眺めるだけでも手に取る価値あり。

  • 私たちはなぜ生きるのか。
    その答えを脳科学者が出すとこうなるのか、、、
    悪い意味でなく、実に身も蓋もないのだもの。。。

    著者の池谷さんは、解説で
    『生きているだけで素晴らしいことなんだ』ということを伝えたかったというけれど、
    最初に読んだ時、
    私は反対に生きていることが淋しくてたまらなくなってしまった。
    この世に存在する生命体が宇宙の消滅のためにあるのならば
    私は少しでも長く宇宙を存在させられるようにありたい。
    そう願うことが人間である証であるような気がするから。

    素晴らしい絵と、そこに書かれている真実に触れたくて
    その後私は、何度も何度もこの本を読んでいる。

  • イリヤ・プリゴジンの散逸構造論という超難解な科学理論を絵本にしたもの。

    う~ん。ズバリ、本書のタイトルの答えなんだろうが、答えを理解するためのきっかけを与えてくれる本ですね。
    宇宙があれば、その中に生命と定義される現象が生まれるのは必然ということです。
    その結果、生まれてきちゃったのだから楽しく生きようねっ!て言っています。

    物質って何?時間って何?と問われても答えられないのと同様に生命って何?と言われても少しも分かっちゃいない。
    そんな不思議に興味を持ってもらいたいという意図も伺えます。

  • 難しい絵本。だけど心に残る。考えさせられる。渦のイメージが思い出される。
    小学生にも読ませてみたら、なんとなく理解しようと努めてくれたのでよかったなぁと。

  • ちょっと演出が大袈裟ですが、いいね。

    大学の農学部の教授が、生きてるだけでいいんだよーって言ってた。生きてるんだけでねーいいんだよーって。

    そんなに親しいわけではない教授だったし、教授も私に向けて言ったつもりはない。でも、生きる希望って、こういったドラマチックじゃないところにあったりする。多分私はこの先生の言葉をこれからの人生ずっと脇に抱えて、幸せな時も病める時も生きていく。

  • 池谷先生が好きなのと、とても素敵な絵に惹かれて購入。
    子供向けの絵本、だけど大人も楽しめる、
    そんなイメージで購入したけど、いやいや、結構難しいぞ。
    最初、感想が書けなくて、3度目にして感想を。
    だけど、そんなちゃんとした説明や感想は書けそうにもない。

    生きている意味を言葉で説明するのって難しいじゃないですか。
    私は、素直でひたすら前向きに頑張って生きられる人間じゃないので、あまり崇高な志みたいなもので説かれても、うーん、って思ってしまうし。
    だけど、こんな風に説明されて、なんか気持ち的には拍子抜けな気もするけど、逆に、
    だから生きてるだけで価値がある、ってそうだなーって思えたりして。

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著者プロフィール

監修:池谷裕二
脳研究者。東京大学大学院薬学系研究科薬学専攻医療薬学講座教授。薬学博士。一般向け書籍の累計発売部数100万部超え。

「2023年 『3ステップ ジグソー知育パズル どうぶつ だいずかん』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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