- Amazon.co.jp ・本 (239ページ)
- / ISBN・EAN: 9784865060553
感想・レビュー・書評
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色々な年代の、色々な時代の方たちが、色々な切口でそれぞれの「おやつ」について語っています
まるで年末の紅白歌合戦を見るようなバラエティーさです詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
この本を読み終わったあとに、チョコレイトを手に取ると、口の中で溶けました。
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大好きなアンソロジーシリーズのおやつ篇です。
甘いものを食べていても、それらにまつわる思い出はしょっぱかったりして切ないです。
矢川澄子さんの、「お菓子にかぎらず食物のいいところは音楽みたいなもので、食べればあとかたもなくなくなってしまうことかもしれないのだ。」というのはそうかもと思いました。
心に残ったのはチョコレートについて書かれたエッセイが多く、角田光代さんの「高級チョコレートダイエット」や、東海林さだおさんの「チョコレートは魔性の菓子」というのと開高健さんの「チョコレートは子供の菓子ではない」という熱い語りにくすくすと笑いました。
ラストの尾辻克彦さんのエッセイのラストの一文が衝撃的でしんみりとなりました。
間に挟まれるおやつの写真も美味しそうで素敵です。 -
友達に勧めてもらった本。
作家さんたちと距離が近くなれる気がした。すき。 -
おやつにまつわる小話
読んでると食べたくなるお菓子から、切なくなるお菓子まで色々登場。
チョコレート関係の話が結構好きだった。武田百合子さんが書いたのは切なくなった -
おやつっていい。
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表紙の写真からやられました~。もちろん内容も素晴らしく冒頭の2編でシュークリームが食べたくてしょうがなくなりました。昔のお菓子と現代のお菓子は材料をはじめ色々と異なっているのでしょうね、戦前のクッキーを食べてみたかった…。
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黄粉(きな粉)をこぼしつつたべる。
楊枝を使わず手づかみでたべる。
お団子の最後を前歯で横に引き抜いてたべる。
お行儀がいいとは言えない食べ方がとても贅沢。
作家さんたちのおやつの楽しみが個性があって、いとおしい本です。 -
「おやつ」をテーマに、様々な作家のエッセイを集めた本。
名前だけは知っている作家や現代の作家、全く知らない昔の作家の作品が集められていて、多数の作家の作品が読めるというところがよかった。
こんな昔からこんな「おやつ」を食べていたんだという発見があったり、自分自身も「おやつ」と聞けば甘いイメージがあるが、集められた作品も、せんべいなどの塩味(辛み)より、チョコレートやキャラメルのような甘味の「おやつ」について書かれている作品が多いなと感じた。また、小さい頃に食べていた「おやつ」の印象が大人になってからも強く残るんだなとも感じた。
特に印象に残った作品
『アップルパイのパイ』森村桂
自分も子供時代に同じ体験をしていたら、作者と同じようにドキドキしてしまっただろうなと思った。
『おはぎと兵隊』久住昌之
戦争に行ったオジサンの話。おはぎを食べ続けた姿が切ない。
『チョコレート』内館牧子
バレンタインの話だが、思わず笑ってしまった。
図書館スタッフ(東生駒):あおむし
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帝塚山大学図書館OPAC
https://lib.tezukayama-u.ac.jp/opac/volume/792097 -
お馴染みのおやつから、高級おやつまで様々なおやつエッセイの共演\(^o^)/食べたことの無いおやつは食べてみたくなり、懐かしいおやつも食べたくなり、読んでいて大変(^o^;)楽しいおやつの話が多い中、久住昌之さんの「おはぎと兵隊」は切なくて心に残った(T-T)因みに今日の私のおやつはポンデリング(貰い物♪)でした(^^)