好日日記―季節のように生きる

著者 :
  • パルコ
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本棚登録 : 416
レビュー : 41
  • Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784865062793

感想・レビュー・書評

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  • “日日是好日”の続編
    茶道を通して季節の移ろいを綴ったエッセイ

    季節と人の心は常にひとつなのだと教えてくれる
    一輪かざる花の佇まいからも
    ただ一緒に居るだけで伝わる温かい空気や言葉を感じることができる

    あぁ…感じてなかったのは私のほうだったのか…
    花や風や水など無限にあるものたちは
    沈黙の中でも私たちに雄弁に語りかけてくれていたのかもしれない…

    ものにも顔があり そして想いもある_
    お茶の稽古を迎えるまでに用意される
    茶花 掛け軸 茶菓子 茶道具 そして灰をまぜる音でさえも
    おもてなしの気持ちや
    去りゆく季節に そしてこれから訪れる四季の気配を
    伝えてくれる大切なもの
    なんて素敵な世界なんだ…

    森下さんがお茶で自分らしさを取り戻す時間ならば
    私にとって心の調律ができるものは
    “手書きの文字を書く”ことかもしれない
    便箋 ペン インク 封筒 切手など無限にあるものの中から
    自分の想いをのせて書く手紙こそが
    自分をとり戻す“大切なもの”なのかもしれない

    ずっとずっと大切にしたい素敵な作品でした
    この作品に出会えたことに感謝❤︎

  • 季節や身の周りの自然が何気ない幸せだと気づく。

  • 季節のめぐりの中に生きる 森下典子「好日日記」|好書好日
    https://book.asahi.com/article/12032985

    好日日記 季節のように生きる|書籍|PARCO出版
    https://publishing.parco.jp/books/detail/?id=89

  • お茶のことはよくわからないけれど、読んでいると、こちらもどこかたたずまいや気持ちが落ち着く感じがしました。イラストも可愛らしく素敵でした。

    日々の中で季節を感じることの大切さを感じました。

  • 「日日是好日」の続編。
    全作同様、丁寧な言葉遣いと柔らかい文章が素敵。

    暑い季節の湿気や、寒い季節の年末年始、花や風や雨を感じながら読んだ。可愛らしいお菓子の雰囲気も美味しさが想像出来るほど伝わる。イラストも。


    掛け軸の言葉。
    「柳は緑、花は赤」
    “花は赤く咲けばいい、柳は緑に茂ればいい。
    自分が真面目しか取り柄のないつまらない人間に思え、まわりが強く美しく輝いて見えてしまう時も、自分らしさを否定せず自分でないものにならなくていい。”

    自分にないものを持っている人が羨ましくなる時もあるけれど、不器用は不器用なりに生きて行けばいい。


    武田先生の言葉
    “「できるならしなくてよろしい。できないから稽古するの!」
    何十年やっても終わらない。お点前は季節ごとに変化し、上に行けば、さらにその上。”

    人生も同じで、人は何年生きていてもこれで出来上がりなどという事はない。一生修行。


    “季節を追い抜いて先へ進むことも、逆らって同じ季節にとどまることもできない。自然のめぐりの外ではなく、元々、その中にいる。だから、疲れたら流れの中にすべてをあずけていいのだ。”

    つらい季節も寂しい季節も全てが必要な季節。逃げずにその季節と時間を受け入れよう。


    全作の「日日是好日」よりも日本の四季、季節を楽しみながら読めた。歳を重ねた事とその頃と気持ちが少し変わったからだろう。
    「日日是好日」と共にずっと読み続けたい本。

  • 日日是好日を読んでこちらを手に取った。
    お茶を通して四季を感じる素晴らしさが綺麗に表現されていると感じた。
    和菓子が食べたくなった。

  • 日日是好日の続編、茶道を通して感じた日々の移ろいを綴ったエッセイ集
    筆者が季節を細やかに感じているからこそ、文章が実に豊かで、風や温度まで感じさせるような表現が並ぶ
    日常の出来事に対する感受性が高まると、これほどに自然の変化に気づけるようになるのかと驚嘆する

    また、茶道を通して筆者が得た気づきがふんだんに紹介されているが、これがとても良い
    嫌味がなく、すっと受け入れられる

    中でも自分が好きなのは柳緑花紅。柳は緑に、花は紅に育つ、それぞれが自分に合った色になればよく、他と比べる必要はない

  • 端から見れば、
    仕事の面で何も苦労がなさそうに見えるのかもしれないが、
    ここ最近の私は、仕事も人間関係も
    なんだかひどく面倒くさくて、
    うんざりすることが多い。

    この本を読んでいると、
    作者にもそういう時期があって、
    それ救ってくれたのがお茶のお稽古なのかと思う。
    お茶じゃなくてもいい、
    無心になって、そのことだけに夢中になれるもの、
    そんな時間が持てれば、人は長く生きても幸せなのかも。
    私も何か見つけようかな、と最近思う。

  • 著者作品は「日日是好日」に次いで二作目。
    前作同様、四季を通して茶道をたしなみながら感じたことが綴られている。文章を読みながら感じた思いは心にすうっと溶け込んでいく。自然の中で生きていることを謙虚な気持ちで受け止め日々を過ごしたいと思わせてもらう。

    四季は必ず廻ってくるけれど幸せな時間は永遠には続かなくて一瞬一瞬を大事に思うことで豊かに過ごせるのかもしれない。

    P130
    (へたりこむ日もある…。だけど私は、選んだ道で苦しみたいのだ)

    P156
    人は、なにも進んでいないようにみえる時でも、時間をかけて身に付けたものだけは常に持っている。

    愛読している「旅する木」星野道夫さんの文章が引用されている章があり心が踊った。

  • 映画化された「日日是好日」を読んで感銘したので
    続編ということで手に取りました。

    茶道を通して四季をこんなにも素晴らしいと味わうことが出来て、
    読んでいると心が自然と幸せな気分になれました。
    今まで茶道に興味が無かったですが、
    これを読んで更に茶道に興味を持ち、
    人生に対する生き方や考え方にも共感できて
    自然に身体に吸収される感じがしました。
    日本ならではのこの変化のある四季を味わうことが出来て日本人で良かったと改めて思いました。

    本文中のあらゆるところに生きて上での
    考え方が書かれていたのでとても参考になり心に響きます。
    特に気に入ったものは
    頑張らなくてはと、自分を責め続けるのはよそう。
    疲れたら、季節の中にいれば、それでいい。
    どこかへ行こうとしなくても、
    日本は季節をめぐっているのだ。
    肩の荷が軽くなる思いがします。

    エッセイだけでなく間にある挿絵も素朴で綺麗な
    絵なのでとても心が癒されます。

    日常生活に疲れた時や心が落ち込んでしまいたい時に
    またこの本を開いて心を沈ませて和ませたいと思えます。
    そして本文だけでなくこの本のデザインも古風で
    和室に似合いそうな素敵なデザインなのでとても気に入ったので
    いつでも読めるように手元に置きたい一冊です。

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著者プロフィール

森下典子(もりした のりこ)
1956年生まれのエッセイスト。『週刊朝日』のコラム執筆を経て、1987年その体験を記した『典奴(のりやっこ)どすえ』を出版。代表作『日日是好日―「お茶」が教えてくれた15のしあわせ』は、大森立嗣監督・脚本、黒木華主演により2018年10月13日映画化され、樹木希林の遺作ともなり、大きな話題となった。他に、『いとしいたべもの (文春文庫)』『猫といっしょにいるだけで』などの作品がある。

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