砂漠の雪 王の不器用な寵愛 (大誠社プリエール文庫 21)

著者 :
  • 大誠社
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本棚登録 : 19
感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・本 (277ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784865180404

作品紹介・あらすじ

国を守るため、蛮族の国と噂されるメティハの若き王・アシルに嫁いだ北の小国の皇女・六花。政略婚とはいえ、精一杯彼に仕えなければ。どこか悲壮な覚悟を決める六花に、彼はその荒々しい外見に似合わぬ温かさを見せてきた。優しく甘い快楽を教えてくれた初夜。慣れぬ国で暮らす六花を気遣う、思いやり深い言葉-そんなアシルの人柄に、六花も次第に惹かれていく。だが、他の妾妃たちから向けられる嫉妬や嘆きの視線は、幼かった六花の心に変化をもたらして…!?

感想・レビュー・書評

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  • 国を守るための政略結婚だったのに、お互いにだんだん惹かれていく感じがよく出てて、また途中でたまにアシル側の視点でも書かれているので分かり易かったです。

    六花も嫌なところがなく、単なるお馬鹿さんじゃなくて、これだとアシルだけでなく惹かれるなぁって。

    最後にはアシルが六花に夢中になって、後宮の他の女性を顧みなくなってきたことで事件も起こるのですけど、イェシムの気持ちも分からんこともないかなぁって。自身に出世欲がなく好きな夫と離れてアシルの元に来たのに、お払い箱にされて、元の夫の元に戻れって言われても、すでに抱かれていたら心情的には難しいですよね。

    イラストはアオイ冬子さんで、表紙も中のイラストも綺麗でした。

  • 砂漠の若き王と北国の可憐で健気なお姫さまが
    政略結婚で結ばれた。
    今まで多くの女と偽りの恋を語った王の初めての
    本気の恋が新妻となる姫との出会いだった-。
    ストーリーとしてはありがちというか、王道もの。
    でも、男性側に強引なところもなく、可愛さ余って
    憎さ100倍というTLにありがちな〝好きだから、
    虐める〟パターンも殆どなかった。
    だから、嫌みもなく顔を背けたくなる残酷なシーンも
    なく、最後まで微笑ましく気持ち良く読めました。
    ただ、その穏やかさが逆に物足りないかな~と感じる
    のと、ストーリーそのものも起伏がなく平坦であった
    ところが気になります。
    なので、☆四つかなとも思ったけど、互いのことを心配しいたわり合う二人の微笑ましい姿に☆五つということになりました。
    あと、イラストが素敵ですね。
    特にアシル王は凛々しくて、砂漠の王という雰囲気がよく出ていると思います。

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