日本人論争 大西巨人回想

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  • 左右社
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レビュー : 2
  • Amazon.co.jp ・本 (800ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784865281026

作品紹介・あらすじ

戦後文学を代表する大西巨人の1996年以降のエッセイ・評論と近年のインタビューを網羅的に収載。『神聖喜劇』着想の経緯、自身の軍隊経験、青年期を過ごした福岡のこと、復員後の文化活動・政治活動、夢中になった映画をめぐる思い出、自作短歌の解説から浮かぶ戦前・戦中・戦後の日本。巻頭口絵では写真、自筆はがきや自筆原稿、構想ノートなどを紹介。巻末には本書刊行に際し大幅に改定を施した年譜を付す。

感想・レビュー・書評

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  • 『大西巨人文選』全4巻(未読)を引き継ぐ1996年以降のエッセイ・評論と長男大西赤人によるインタビューを網羅した約800ページ。毎日少しずつ読み進めて図らずも巨人の一周忌に読了した。『神聖喜劇』に至る軌跡、対馬要塞での経験談はどうにも引き込まれてしまう。やはり東堂太郎は大西巨人の生き写しなのだ。自分を安全地帯に置いて他者を弾劾する行為〈見殺し主義〉を批判する言説の強さは一貫してブレなくびくともしない。(最晩年の原発肯定発言だけはどうしても解せないが)迎合しない図太さ、反骨の生き様が何より強く響いてくる。

  • 『日本人論争 大西巨人回想』刊行記念トークイベント  三浦しをんさん×大西赤人さん | 左右社
    日時:2014年7月17日(木)19時〜(18時半開場)
    会場:ジュンク堂書店池袋本店4F喫茶(東京都豊島区南池袋2-15-5)
    入場料:1,000円(1ドリンク付、当日会場にてお支払いください)
    予約:上記ジュンク堂書店店頭、もしくはお電話でお申し込み下さい(ジュンク堂書店池袋本店:03-5956-6111)。
    http://sayusha.com/news/event/p=201406241128

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プロフィール

作家(1916年8月20日~2014年3月12日)。福岡県生まれ。九州帝国法文学部政治学科中退。新聞社勤務の後、1941年12月召集され、以後敗戦まで対馬で兵営生活を送る。敗戦後、福岡で発刊された『文化展望』の編集に携わる傍ら、文筆活動を開始する。46年新日本文学会に入会、以後『近代文学』や記録芸術の会など、さまざまな文学芸術運動に関わる。48年日本共産党に入党、61年以降は関わりがなくなるが、コミュニストとしての立場は生涯変わらなかった。公正・平等な社会の実現を希求し、論理性と律動性とを兼ね備えた文章によって個人の当為を形象化する試みを続けた。1955年から25年の歳月を費やして完成した『神聖喜劇』は、軍隊を日本社会の縮図ととらえ、主人公の青年東堂太郎の精神遍歴の検証を通じて絶望的な状況の中での現実変革の可能性を探った大作で、高い評価を受けている。ほかの小説に『精神の氷点』(1948年)、『天路の奈落』(1984年)、『三位一体の神話』(1992年)、『深淵』(2004年)、批評集に『大西巨人文藝論叢』(立風書房、全2巻)、『大西巨人文選』(みすず書房、全4巻)など。

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