高校生と考える日本の問題点 桐光学園大学訪問授業

  • 左右社 (2015年4月7日発売)
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本 ・本 (336ページ) / ISBN・EAN: 9784865281156

感想・レビュー・書評

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  • 読書途中。20人の講師による。一人90分の講演会の収録である。一気に読めるはずもなく、じわじわと読んだ。
    姜尚中の講演のなかで、夏目漱石が奥さんをなぐっていたエピソードがあった。ノイローゼであったらしい。私は夏目漱石になれないけど、夏目漱石よりましだなと少し思った。考えかたとしてまちがっているのかな?どんな偉い人もほんとうにいろいろな苦しみにもがいていきているのだと思い直した。
    20名全て役に立つわけでないが、中には、気に入る人もいるかもしれないとのことだろうか?3.11後の話など考えさせられたり。光触媒の話は興味を覚えた。文学、美術に関心を持った。宇宙論や素粒子の話は、わからないので、もういいとの気持ちであった。こんな講演会を聞けるのは、エリートの家の子供だからいいなとひがみたくなるが、本として出版されているので、誰でも接する機会があるのだと思い直す。マスターキートンにあった、「勉強はどこでもできる。便所でも」を思い出す。

  • 「世界とつながる生き方」同様、桐光学園中高の生徒向けに行われた授業20回分。こちらの方が先に出版されているが、見逃していたため、ネット注文でしばらく待って購入。さらに、ぼちぼち昼食取りながら読むなど、ゆっくり2ヶ月ほどかけて読了。したがって、最初の内田先生の話とか2番手の斎藤環さんの話なんて全く記憶にない。いま、ちらっと見直すと、内田先生が思い出の授業に、丸山圭三郎先生のソシュール言語学演習をあげているのがまたおもしろい。金森修さんが水俣の話をとりあげていて、ちょうど「100分で名著」では「苦海浄土」をやっていた。それから、ブルーバックスの「人工光合成」を読んでいたら、こちらではホンダ-フジシマ効果の藤嶋昭先生が登場した。シンクロしている。建築のこともいろいろ読めたし、姜尚中、長谷部恭男、宇野重規、金子勝、白井聡、湯浅誠、などなど社会のことも勉強になった。たぶん。そして紅一点、田中優子さん。まあ、何とも贅沢なことだなあ。それから、ダークマターの話とかもやっぱり面白い。

  • 分厚くて字も小さいので、読む前は骨が折れるなと思ったけど、おもしろいひとの話はめちゃくちゃおもしろかったので、そんなに苦もなく読了。内田樹さんのところを一番に持ってきたのは正解やと思う。

  • 最近受験生の我が息子は、少し遠くの塾に
    日曜日の夜間に通っています。(そんなに必死に
    受験勉強しているわけではないのですが)
    そこで、夫婦も揃って息子を送り届けて
    塾が終わるまで二人でスタバに行って2時間
    くらい待っています。私はじっくり本を読める時間
    なので割と気に入っています。そこで読み終わった
    今回のこの本。
    川崎の桐光学園高校に様々な
    論客(日本のトップクラス)が特別の授業をする
    らしいのですがその授業の内容が本になっている内容。
    こんな高校生はとても幸せだと思いますが
    多分自分が高校生だったときはあまり興味を
    覚えなかっただろうなあと思います。
    でも、それでもそういうことを言っていた人が
    いたなあとかすかに覚えていたり、そのうちの誰かの
    話す内容に衝撃を受けたりすることが少ない確立でも
    あったら、それって素晴らしいことなのではないかと
    思います。
    内容的には、とても知的な好奇心や問題提起がなされて
    いてとても面白い内容です。おっさんがよんでも
    とても勉強になり、感動し、納得し、面白いと
    思える本です。
    ぜひともいろいろな人に読んでほしいと思います。
    やっぱりとりわけ若い人に読んでほしいと思います。
    高校生でなくても、大学生や社会人でも。

  • 今の学校のあり方。
    生まれた地を捨てさせ、必要とする人との縁を切らせ、あとに何を残していけるのだろう。

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著者プロフィール

うちだ・たつる:1950年東京生まれ。武道家(合気道7段)、思想家、神戸女学院大学名誉教授。東京大学文学部仏文科卒。2011年11月、合気道の道場兼私塾「凱風館」を開設。『寝ながら学べる構造主義』『日本辺境論』『下流志向』をはじめ多くのベストセラーをもつ。 近著に『勇気論』(光文社)、『小田嶋隆と対話する』(イースト・プレス)、『だからあれほど言ったのに』(マガジンハウス)、『凱風館日乗』(河出書房新社)があるほか、『困難な結婚』『もういちど村上春樹にご用心』(アルテスパブリッシング)、『街場の米中論』(東洋経済新報社)など著書・共著多数。

「2024年 『図書館には人がいないほうがいい』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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