主夫になろうよ!

著者 :
  • 左右社
3.46
  • (4)
  • (9)
  • (12)
  • (2)
  • (1)
本棚登録 : 92
感想 : 17
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (206ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784865281187

作品紹介・あらすじ

「主夫だって輝けるんです!」
子育ても、家事も、仕事も、楽しみながら生きる秘訣を、主夫歴20年の佐川さんが伝授。主夫の24時間を追ったドキュメント、50のQ&A、主夫目線の暮らしのエッセイなど、圧倒的に楽しめる1冊。人に見せるためじゃなく、自分のために生きようとする、すべての人の背中をおしてくれます。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 小説家でもあり、主夫でもある、兼業主夫を営む著者。

    ここ最近、女性の活躍に関する話題や育児世代を対象としたキュレーションサイトの増加から、「主夫」に関する記事や記述も多くみられるようになり、「主夫」本も多く発行されるようになっています。

    この著者もずいぶん前から「主夫」だったと思うのですが、たぶん、以前から主夫という存在もまた社会のマイノリティとして影を潜めていて、ようやく少しずつ表舞台に出られるようになってきた(需要が高まってきた)ということなのかもしれません。


    長年、主夫を営んでいるだけあって、佐川さんの言葉はどれも説得力のあるものになっています。
    主夫のお悩み相談室と題した最初のQ&A集は、これから主夫になる人、なりたての人にとって、とても心強いものになります。

    また、主夫コラムとして連載されていた「主夫のつぶやき」もまた、謙虚な語り口ながら、家庭のことをとても大切に思う気持ちが込められ、主夫としての「仕事」の面白さ・大切さを伝えています。

    日本のフェミニズムの大家、上野千鶴子氏は女性の家事労働の社会的評価の低さに対し、「人を生み、育て、そして老いたときに看取る」という最も尊ぶべき行為がなぜ、社会の最下層のものとして置かれなければならないのか、と問題提起をしています。

    「主夫」である自分を、周りの人や社会がどう評価するかは分かりません。
    でも、それはとても尊い仕事であり、自信をもって行ってよいものだと思います。

    それは、主夫であっても主婦であっても関係ないですね。

    家事や育児をこなし、日々の生活を営んでいるすべての人にお勧めしたい一冊です

  • 感想
    どんな形でもあり得る。常識に縛られない。ジェンダーの壁は社会が作ったもの。打ち壊すのは個人。家族の形は柔軟に強かに。

  • 国立女性教育会館 女性教育情報センターOPACへ→
    https://winet2.nwec.go.jp/bunken/opac_link/bibid/BB11321362

  • 暮らし
    ジェンダー

  • いろんな夫婦のカタチがあっていいと思えました。

    また、夫婦どちらも仕事も家事もできる方が何か起きても家族の生存力が高いっていう意見にも納得です。

  • ブログ『7931のあたまんなか』に読書メモを書きました。

    とても不思議な出会いをした本/『主夫になろうよ!』読書メモ
    http://wed7931.hatenablog.com/entry/2018/01/09/222052

  • 家庭での仕事は、どちらかが負うのではなく、
    両方ができたほうがいい。
    掃除、洗濯、料理は、
    家族の健康、家族のシアワセにダイレクトに繋がる仕事。
    やるほどに頭も使い、感性も鋭くなり、技術も上がる。
    「自分が作ったもので、子供が大きくなる」
    これほどのやりがいはない。
    男性側の視線で主婦(主夫)の仕事を見直されると、
    ないがしろにされている、当たり前だと思われている家での仕事の多くが
    それこそ自分にしかできない、意味のある仕事なのだと分かる。
    「作家という職業だからできるんでしょ」と関係ないものと思わず
    自分だったらどう対応するか、と考えるところからはじまる。
    なんにしてもゴハンひとつも作れない人に、
    仕事がちゃんとできるとか思わないんだけどなー。

  • 20161002

  • 理屈でなく現実に、子供を育て、掃除洗濯をし、料理をつくりながら、小説家として主夫を実践している佐川氏の、屈託なく、前向きで、すがすがしい実践を基にしたエッセイ。
    半面、主夫の生き方に感心するということは、女性で同じことを実践している人(主婦で仕事を持っている人)が現実には多いかもしれない現実を思うと、男性という性はまだまだなんだと実感する面もある。

  • 916

全17件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1965年、東京生まれ・茅ヶ崎育ち。北海道大学法学部出身。在学中は恵迪寮で生活し、現在は埼玉県志木市で暮らす。2000年「生活の設計」で第32回新潮新人賞。2002年『縮んだ愛』で第24回野間文芸新人賞受賞。2011年『おれのおばさん』で第26回坪田譲治文学賞受賞。

「2021年 『満天の花』 で使われていた紹介文から引用しています。」

佐川光晴の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×