日本人が70年間一度も考えなかったこと (大澤真幸THINKING「O」)

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  • Amazon.co.jp ・本 (112ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784865281316

作品紹介・あらすじ

われわれ日本人は、戦争と平和について戦後ずっと考えてきたつもりでいる。だがしかし――。「大規模なデモをもって強く反対されている法を、きわめて強引な仕方で通過させた政権が、高い支持率を維持しているのはどうしてなのか」その"不可解”な事実を、グラフと数値を使いあざやかに解明! 「敗戦」を乗り越えるための論点は、「九条の純化」そして「積極的中立主義」へと展開する。安保法案成立を嘆くより、日本にはまだ未来のためにできることがあると目が覚める一冊。

感想・レビュー・書評

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  • だからお右もお左も好かんというのが率直な読後感。何かを不問に不考にする、そして「遡及的な無効化」してしまうのは、それこそある種の外交、政治戦略なのかもしれない。けれどそうして成し遂げてきた平和と国体は、もろくも島国の偏狭として冷たい視線を浴び、再び孤立に陥ろうとしている。それだけこの安保法制を巡る一連の動きは、実は国内外、左右それぞれにもう一度「敗戦」を突きつけるはずだった。このニホン的自省の不在は、何をもって問われるのか。

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プロフィール

1958年生まれ。社会学。個人思想誌「THINKING「O」」主宰。『ナショナリズムの由来』で毎日出版文化賞を受賞。『自由という牢獄』で河合隼雄学芸賞を受賞。著書に『不可能性の時代』『〈自由〉の条件』『〈問い〉の読書術』『考えるということ』など。共著に『ふしぎなキリスト教』『おどろきの中国』『憲法の条件』『げんきな日本論』『21世紀の暫定名著』など。縦横無尽なジャンルで現代を解きあかすスタイルで、社会学の第一線を担う。

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