翻訳問答2 創作のヒミツ

著者 :
制作 : 鴻巣 友季子 
  • 左右社
4.08
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本棚登録 : 76
レビュー : 9
  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784865281323

作品紹介・あらすじ

あの名対局から1年! 今度の相手はてごわいオールスター小説家軍団! 読み手・翻訳者・創作者の3役を演じて見えてくる言葉の奥深さ…物語が生まれるとき、作家のアタマの中ではこんなことが起きていたなんて!
『吾輩は猫である』『雪女』『アラビアンナイト』など世界の古典を新・名翻訳で楽しむ大人のエンターテイメント。原文という船に乗ってどこまでも遠くへ行けるから、翻訳は怖くて、深くて、おもしろい。

感想・レビュー・書評

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  • 対談者の一人、角田光代先生ご本人に
    創作のヒミツを訊いてみました。


    これは、鴻巣友季子先生と角田先生の
    ご対談を聞くのに際して読んだ本です。

    角田先生、とてもご親切で、
    質問にお答えくださいました。
    『創作問答2』の中で
    ラフカディオ・ハーン『The snow woman』の翻訳時、
    「です・ます調では文体が『立ち上がってこない』」
    と書かれていたのですが、
    その意味を訊いてみました。。

    角田先生曰く、「立ち上がってくる」とは
    それは書いていて安心する文体である
    ということと、
    その感覚は、「書いていれば分かる」
    ということでした。

    お話させていただいて思ったのは、
    経験と感覚に導かれて生まれるものは
    頭で案を弄しただけのものよりも
    断然勝っている、ということでした。


    それらは他の人から譲渡されません。

    私は、すぐに他人を羨んで、
    そのセンスや
    経験や
    バックグラウンドに対して
    「いいな〜〜

  • 「透明な翻訳」

  • 英文(その一部は竹取物語、雪女など日本の小説の英語版)を、翻訳者である鴻巣氏とゲスト作家が訳し、対比するという企画。
    ガイブン読みとしては、できあがった翻訳がそれぞれに翻訳者のスタンスを反映して違っているのが非常に興味深い。時としてかなり違うし、誤訳も起こる。翻訳者という仲介者は無色透明な存在にはなれないにせよ、そんなに違うのか。でも鴻巣氏が原文に寄り添おうとする真摯なスタンスも伝わってきた。日本人はとかく「原文に忠実な訳」を求め、外国では「翻訳本らしさを感じない訳」を求めるのだそうだ。でも、優れた翻訳者はいて「翻訳者買い」もするよね。
    原書で読めない我々としては翻訳に頼りっきりになるわけだが、ガイブン不況の中で翻訳者の方々にはぜひがんばっていただきたい。

  • 【新着図書ピックアップ!】翻訳家鴻巣友季子と作家片岡義男が“翻訳”について語り合った本の続編。鴻巣氏が5人の小説家と文学作品の翻訳を「訳し戻し」する試みがおもしろい。英訳された日本文学を小説家が再度訳すとこんなんなるんか!
    【New Book!】This book is very interesting as a novel, and a creative writing book.Highly recommended for anyone interested in literature and translation.

  •  作家のみなさん、「ここがよくわかりませんでした」とか「ここは誤訳でした」とか、さらりと認めていらして、かえってそこが好印象! そうそう、生身の人間が書いたものを、生身の人間が読むんだから、勘違いしたり理解できなかったりするのは当たり前なのだ。そこを、ほぼ完璧に仕上げてくるプロの翻訳者さんたちがいかにすご腕であることか……。
     実は今まで、「人気作家が“翻訳も”なんて、人気俳優が“声優も”ってな感じなんじゃないの?」と色眼鏡で見ていましたが、冒頭の「あ、猫です」であっという間にノックアウトされました。ブラボーでございます。

    以下、ちょっと誤植?と思った所、
    ・p107冒頭の「目を覚ますモサク」、p111の「目を覚ますモサク」は「ミノキチ」では? モサク、一度も目を開けてないよね。
    ・p158の「第十九章」は「十六」では?

  • 村上「キャッチャー・イン・ザ・ライ」風あり、ファンタジー風あり、シナリオ風あり、なんとヤンキー風まで…と鴻巣氏の引き出しの多さと、翻訳に対するどこまでも真摯な姿勢に、胸打たれてしまったのだった。

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