高校生と考える世界とつながる生き方 (桐光学園大学訪問授業)

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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784865281422

作品紹介・あらすじ

「オリンピックの建築は大災害で人間が謙虚な気持ちになれた新しい時代を象徴しなければなりません」―隈研吾
「「似ているけれどやっぱり違うんだよね」というところから出発する」―平田オリザ
 明日を生きるために何が必要か、世界で活躍する豪華講師19人が中高生に向き合い真剣に語ります。建築やアート、音楽をはじめ、憲法・政治・コミュニケーション・文学・国際情勢・日本近代史など、さまざまな分野から考える好評シリーズ第2弾。この1冊で世界の成り立ちが見えてくる。

感想・レビュー・書評

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  • 「私は この小説を書くときに、読んでくださる人が小学六年生までの漢字を読む力があれば読んでもらえるものと思ってこの作品を書き始めました」
    と「氷点」を書いた三浦綾子さんがいってらっしゃいました。

    この本の中で出張授業をされる先生たちは
    もちろん、その道のプロフェッショナルの方たちです
    そして、聴いている対象者たちは 中学生、高校生たち
    その語り口が そのまま 一冊の本にまとめられました

    その「語り口」を読んでいて
    冒頭の三浦綾子さんの言葉を思い起こしたのです

    本当の専門家は
    ただ感心させるだけでなく
    それなら 僕も(私も) 何かやってみよう
    そんな気にさせてくれる方なのです

  • 教養を身に着けることは自分の狭い生活範囲を超えて他者と向き合うこと。
    こだわる対象は何でも構わない。大切なのは自分のテーマを意識的に練り上げていくこと。何かを成し遂げる人は痛い人。痛くてキモイ。しかしこれが勉強ができるようになるための最初の関門。

  • 桐光学園中高の生徒に向けて行われた授業19回分。ちくまプリマー新書のときもそうだったけれど、読みやすい。私の頭にはちょうどいいくらいかもしれない。で、たぶん、大人が読んでもおもしろい。だいたい、お昼ご飯を食べながらで一食1回分を読んだ。で、内容はほとんど覚えていない。唯一覚えているもの。平田オリザさんがロボットの開発に関わっていて、ロボットの動きに演出を加えているというのがおもしろかった。それから、韓国で、玄関上がるときに靴を脱いで反転させると、そんなにすぐ帰りたいのかと非難されるという話。靴をそろえなさいとよく言われるし、私はいつも反転させるのだけれど、それは文化であって、普遍的なものではなかったのだ。トイレのスリッパは次に使う人のために反転させておいてほしいけどなあ。何を得たのか分からないけど、得るものは多かったはず。この前に出ている、内田先生たちが登場する方をアマゾンで注文したけど、品切れ中のようで届かない。

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著者プロフィール

書家。京都精華大学客員教授。1945年福井県生まれ。京都大学法学部卒業。1990年『書の終焉 近代書史論』(同朋舎出版)でサントリー学芸賞、2004年『日本書史』(名古屋大学出版会)で毎日出版文化賞、同年日本文化デザイン賞、2009年『近代書史』で大佛次郎賞を受賞。2017年東京上野の森美術館にて『書だ!石川九楊展』を開催。『石川九楊著作集』全十二巻(ミネルヴァ書房)、『石川九楊自伝図録 わが書を語る』のほか、主な著書に『中國書史』(京都大学学術出版会)、『二重言語国家・日本』(中公文庫)、『日本語とはどういう言語か』(講談社学術文庫)、『説き語り 日本書史』(新潮選書)、『説き語り 中国書史』(新潮選書)、『書く 言葉・文字・書』(中公新書)、『筆蝕の構造』(ちくま学芸文庫)、『九楊先生の文字学入門』(左右社)、『河東碧梧桐 表現の永続革命』(文藝春秋)、編著書に『書の宇宙』全二十四冊(二玄社)、『蒼海 副島種臣書』(二玄社)、『書家』(新書館)、作品集に『自選自註 石川九楊作品集』(新潮社)、『石川九楊源氏物語書巻五十五帖』(求龍堂)などがある。

「2022年 『石川九楊作品集 俳句の臨界 河東碧梧桐一〇九句選』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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