ぼくらは未来にどうこたえるか

  • 左右社
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  • Amazon.co.jp ・本 (204ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784865281460

作品紹介・あらすじ

この2年半で何が変わったのか?2013年11月シンポジウム「未来に可能性はあるか?3.11以降の社会構想」にて交わされた緊急提言を書籍化!

感想・レビュー・書評

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  • 2013年の講演記録だが、そのままと言うかほとんど予言通りになってしまっている。

    「沈みゆく船からどう乗り移るか」を考えるべき時に、誰も何も考えようとはしない。
    乗り移る船は目に見えるところにあるのだが、誰もそれを見ないようにしている。
    救命艇を探す、若しくは自作する。リスクを承知で飛び込んで泳いで渡る。選択肢は直ぐにだれでも思いつく。しかしそれを実行に移せる人がいない。

    私はもうその船には愛想が尽きたので、もうどうでも良いことだが…

  • 社会学者の大澤真幸氏。政治学者の中島岳志氏。憲法学者の
    木村草太氏。経済学者の小野善康氏の4人の講演と
    4人の討議。
    2011年11月のシンポジウムの内容です。
    『不可能なことは可能である』大澤氏
    『憲法の未来』木村氏
    『死者・デモクラシー・無縁』中島氏
    『成熟社会の経済のありかた』小野氏
    『未来に可能性はある』討議
    それぞれとてもわかりやすく、面白い内容です。
    日本社会を沈む船に例えて論じているところ
    『あまちゃん』の現象と地元という考え方
    改憲派の矛盾・稚拙とビジョンが見えないところ
    死者のデモクラシー
    成熟社会の経済政策。
    アベノミクスの的外れな政策
    日本と米国の関係。とナショナリズムの矛盾
    原発の問題。
    いろいろと面白い観点の内容が多かったと思います。

  • 2016/5/4

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著者プロフィール

大澤真幸(おおさわ・まさち):1958年、長野県生まれ。東京大学大学院社会学研究科博士課程修了。社会学博士。思想誌『THINKING 「O」』(左右社)主宰。2007年『ナショナリズムの由来』( 講談社)で毎日出版文化賞、2015年『自由という牢獄』(岩波現代文庫)で河合隼雄学芸賞をそれぞれ受賞。他の著書に『不可能性の時代』『夢よりも深い覚醒へ』(以上、岩波新書)、『〈自由〉の条件』(講談社文芸文庫)、『新世紀のコミュニズムへ』(NHK出版新書)、『日本史のなぞ』(朝日新書)、『社会学史』(講談社現代新書)、『〈世界史〉の哲学』シリーズ(講談社)、『増補 虚構の時代の果て』(ちくま学芸文庫)など多数。共著に『ふしぎなキリスト教』『おどろきの中国』(以上、講談社現代新書)、『資本主義という謎』(NHK出版新書)などがある。

「2023年 『資本主義の〈その先〉へ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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