説教したがる男たち

制作 : ハーン小路 恭子 
  • 左右社
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本棚登録 : 131
レビュー : 7
  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784865282085

作品紹介・あらすじ

相手が女性と見るや、講釈を垂れたがる男たち。
そんなオヤジたちがどこにでもいること自体が、
女性たちが強いられている沈黙、世界の圧倒的な不公正そのものだ。
今や辞書にも載っている「マンスプレイニング(manとexplainの合成語)」を世に広め、
#MeTooへと続く大きなうねりを準備するきっかけのひとつとなったソルニットの傑作、待望の邦訳!


女性は日々、戦争を経験している。
どんなに頑張っても、話すこともできず、自分のいうことを聞いてもらおうとすることさえ、ままならない。
ここはお前たちの居場所ではない。
男たちは根拠のない自信過剰で、そう女性を沈黙に追い込む。

ソルニット自身がその著者とも知らず、「今年出た、とても重要な本を知っているかね」と話しかけた男。
彼にそんな態度を取らせている背景には、男女のあいだの、世界の深い裂け目がある。
性暴力やドメスティック・バイオレンスは蔓延し、それでいて、加害者の圧倒的割合が男性であることには触れられない。
女性たちの口をつぐませ、ときに死に追いやる暴力の構造をあばき出し、
想像力と言葉を武器に、立ち上がる勇気を与える希望の書。

感想・レビュー・書評

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  • つかみになっているタイトルロールの小文こそ楽しめるが、後はいつもの「あるある」。我がニッポンが周回遅れの地獄すぎて、「男女差別は次第に解消されつつあるが」などといった欧米人著者の筆に素直にノリきれない。
    自分が差別迫害酷使搾取されていることにすら気づいていない女性が大半を占める日本では、ヴァージニア・ウルフや画家に想いを馳せる高尚なエッセイなどよりも、もっとストレートに女性をエンパワメントする泥くさい「怒り」の表出こそが必要なんである。
    (その意味で、本書の帯は評価できる)

    あえて言おう。
    私たち日本人は、本書に値しない。

    2018/9/22読了

  • 説教したがる男たち。レベッカソルニット先生の著書。説教したがる男たち、説教男たちがいるのは日本だけではなくて万国共通であることを思い知らされました。私は自分が上から目線で説教されるのは耐えられないし、他の誰かが同じように上から目線で説教されているのを見るのも苦手。でも気づくと自分が他の誰かに説教じみた話を無意識にしてしまっていることもあるから困ります。

  • とにかく怒りのパワーがすごかった。
    ヴァージニア・ウルフに触れるのは興味深くてよいのだけど、
    彼女の詩を雪の上に書いてみろ云々のくだりなんか蛇足すぎる…
    でも、ここまで弁解の余地も与えず怒るのはなぜだろう?と考えるきっかけにもなった。

    とりあえず、最初から最後までひたすら怒り続けているので、
    ちょっとこれは精神的に元気100%の時でないと読むのきつい。
    今回は疲れて途中でやめてしまったので、そのうちリベンジしたい。

  • 言いたいことはわかるんだけど、論争的なテーマや、社会全体の問題については、なんでそうなってるのかとか、別の見方をする人、批判や反対している人々はどう言ってるのかとか抜きで一方的だと説得力がないと思う。

    あ、『歩くことの精神史』の人か。

    もう一回読んでみたけど、憎悪にあふれていて健康に悪い。なんでこうなるんだろうか、というか日本と同じでネットにいるとこうなってしまうんだろうとは思う。

    タイトル、Menが主語でありmeは目的語である。Men f**k women, Subject Verb Object.

  • わかりすぎてつらい。

  • ジェンダー

  • 権威あるっぽいおじさんが、若い女の人に対して、物を知らないと決めてかかってなにか説明しだす。そういうのはありふれた光景だ。もちろん男がみんなそうってわけじゃない。でも、女はみんなそうってことが多すぎる。笑い話のようなあるある話の一方で殺人犯の90%は男性という事実がある。両者の間はグラデーションになっていて、つながっている。
    一見絶望ともおもえるフェミニズムの問題。しかし著者ははこれからなにがおこるかわからないし、わからないことが希望の礎だと言う。複雑な問題を考える方法をさまざまな仕方で提示する。

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著者プロフィール

1961年生まれ。作家、歴史家、アクティヴィスト。カリフォルニアに育ち、環境問題・人権・反戦などの政治運動に参加。1988年より文筆活動を開始する。歩くことがいかに人間の思考と文化に深く根ざしているか広大な人類史を渉猟する『ウォークス 歩くことの精神史』(Wanderlust, 2000)、エドワード・マイブリッジ伝River of Shadows(2004、全米批評家協会賞)、旅や移動をめぐる思索A Field Guide to Getting Lost(2005)、ハリケーン・カトリーナを取材したA Paradise Built in Hell(2009、邦訳『災害ユートピア』)など、環境、土地、芸術、アメリカ史など多分野に二十を越す著作がある。美術展カタログや雑誌への寄稿も多数。

「2018年 『説教したがる男たち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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