お金本

制作 : 左右社編集部  吉川 英治  江戸川 乱歩  金子 光晴  加藤 謙一  吉屋 信子  宇野 千代  横光 利一  井伏 鱒二  川端 康成  壺井 栄  石川 淳  三好 達治  稲垣 足穂  草野 心平  森 茉莉  羽仁 説子  山本 周五郎  小林 多喜二  堀 辰雄  幸田 文  平林 たい子  坂口 安吾  高見 順  太宰 治  白洲 正子  森 敦  織田 作之助  柴田 錬三郎  やなせ たかし  山田 風太郎  鶴見 俊輔  遠藤 周作  池波 正太郎  吉行 淳之介  立原 正秋  北 杜夫  羽仁 進  田辺 聖子  野坂 昭如  小松 左京  有吉 佐和子  石原 慎太郎  赤塚 不二夫  つげ 義春  赤瀬川 原平  石ノ森 章太郎  佐野 洋子  南 伸坊  北野 武  橋本 治  村上 春樹  忌野 清志郎  中島 らも  魔夜 峰央  有栖川 有栖  山田 詠美  町田 康  穂村 弘  角田 光代  村田 沙耶香 
  • 左右社
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本棚登録 : 335
感想 : 19
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784865282511

作品紹介・あらすじ

「キツト、キツト、お返しできます。」
「〆切」の次は「お金」! 累計5万部、話題の文豪アンソロジー最新作。友人に借金し、借りた金で酒を呑み、親の脛を囓り、執筆以外の金儲けを考える。現実と理想の間でもがきながら、今日を力強く生きるのだ。貯金は底をついても才能は枯渇しない。作家、実業家、ミュージシャンまで総勢96人、生きるか死ぬかのお金ばなし100篇。

感想・レビュー・書評

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  • GDPには人生を豊かにしてくれるものは含まれないと言うロバートケネディの有名な言葉があるが、この本に登場する日本の作家たちは決して貧乏だから良い本を書けると言っている訳ではない。
    お金は貰えるならば欲しいと言う生々しさが伝わってくる。
    しかしそれと同時に彼らはお金のために生き方を変える事もしていない。
    このバランス感覚が本来の日本人が持っていた気質なのかもしれない。

  • 悲喜こもごも

  • 文豪たちのお金にまつわる文章がまとめられている。
    石ノ森章太郎やつげ義春などの漫画もある。
    種田山頭火の酒クズエピソードが面白くて親近感が湧いた。他の文章も読んでみたい。
    イメージ通り文筆家は貧しい人が多いけど、お金がないことによる飢餓感が創作意欲を生むのかな。

  • 文筆家の貧乏エピソード集

    「俺なんか1週間キャットフード食って生きてたんだぞ」


    ●つげ義春『散歩の日々』(マンガ)
    いつも300円しかもってないパパさんのお話

    “だいたい自分は金を遣わないことに慣れてしまっているから、さほど不自由ではないのだ。

  • ちょっとばかし散漫な印象も。
    文豪と称される過去の作家像や、出版社黎明の時代背景みたいな部分にはのっぴきならない切実な側面もあれば、なるようになるさといった大らかさもあり、気になる作家やその周辺について知らないエピソードもあるのでそういった面では。

  • ふむ

  • 少し思っていた内容とは違ったが、最後のビートたけし氏と村上春樹氏のお金に関する捉え方の言葉には得るものがあった。

  • 2021年5月
    お金にまつわる話をこんなにまとめて読む機会はなかなかないから面白かった。大草原不可避のクズエピソードは期待通り。一方、夏目漱石や壷井栄などきちんとしている人もいるのだから文豪もお金に関しては人それぞれということなのだろう。
    最も印象的だったのはつげ義春の貧しい生活の中でのエピソードを描いた漫画。リアルでささやかで切ない。つげ義春の漫画は読んだことがなかったのだが、ほかの作品も読みたくなった。
    ちなみにわたしの中でお金&文豪となると林芙美子の『放浪記』なのだが、それは入っていなかった。なんでだろ。ちょっと残念。

  • 名だたる文豪や作家達のお金にまつわる書簡や日記、エッセイを集めた本。明治、大正、昭和初期の文士達の生活は決して楽ではなかったのだなと思う半面、文章からその人柄なども垣間見えて面白い。親の脛をかじる、借金してまで酒を飲む、二進も三進も行かなくて夜逃げする、蔵書や家財道具を片っ端から売り払う、金の無心もなんのその、出てくるエピソードが強烈すぎる。北野武の「関係の問題」は本当にそうだなと深く共感した。また角田光代の「一日(1995年の、たとえば11月9日5964円)」も身につまされる。二十代のお金の使い方がその人の基礎となる、と書かれているが、これもまた深く実感することだ。私もとにかく二十代の頃は(今もだが)本ばかり買っていた。確かにそれらは私の血肉になっていると思う。

  • 借金返すはずの金で酒飲んでしまって、その謝罪の手紙に近況報告で「競馬はじめました」て書く坂口安吾の非人ぶり

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著者プロフィール

1867(慶応3)年、江戸牛込馬場下(現在の新宿区喜久井町)にて誕生。帝国大学英文科卒。松山中学、五高等で英語を教え、英国に留学。帰国後、一高、東大で教鞭をとる。1905(明治38)年、『吾輩は猫である』を発表。翌年、『坊っちゃん』『草枕』など次々と話題作を発表。1907年、新聞社に入社して創作に専念。『三四郎』『それから』『行人』『こころ』等、日本文学史に輝く数々の傑作を著した。最後の大作『明暗』執筆中に胃潰瘍が悪化し永眠。享年50。

「2021年 『夏目漱石大活字本シリーズ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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