- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784865284003
作品紹介・あらすじ
⼀字のことで騒げる能⼒、対象への熱い思い、オタクは短歌に向いている!
「脚が5メートルある!」「顔がルーブル美術館(=美術品のように美しい)」などなど、オタ活においてはミームや誇張表現に頼ってしまい、語彙喪失状態になってしまいがち。
それでも、好きなものをもっと丁寧に、自分だけの言葉にしたい!
そんなオタクたちの真摯な想いに応える、現役オタク歌人による短歌入門。
感想・レビュー・書評
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推しを短歌で詠むという切り口だが初心者向けの短歌の入門書であり、鑑賞のコツや短歌会参加時のことまで幅広く触れられている。
助詞の一文字で騒げるオタクは短歌に向いている、たしかに。
プロジェクションという概念や旅行詠も興味深かった。
旧知のキャラも出てきてそれもそれで楽しめた。 -
推しへの想いを短歌にするって楽しそう。そう思って気軽に読み始めたけど短歌の奥深さに触れられた。
読むのも書くのも好きだからこれを機にちょっと始めてみようと思う! -
短歌の読み方だけでなく、鑑賞のコツ、短歌会の参加についてととてもわかりやすく書いてある。直接的な感情をそのまま書かず、読み手が想像を膨らませる表現をなど、短歌だけでなく、SNSでの文章を書く時にもヒントになることがたくさん。ワークシートの課題慣れないと難しいけど、これを続けると文のセンスが良くなる気がする
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短歌創作に興味ある人のとっかかりとしてはいい本だと思う。
推し色はちょっと薄め、な気がするかな。
2025.1.20
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短歌講座のワークショップを一冊にまとめたものです
アニメや漫画キャラの二次創作に絡めて解説されています
女性オタク向けではありますが、老若男女が表紙に描かれているように入門書としては誰でも読みやすい感じでした
二次創作に絡めた例句を挙げて、文法といった決まりごとを説明していき、とにかく一句詠むハードルを下げに下げにいこうとしてきます
短歌のコツに挙げられていた「強い言葉」を使いすぎない、には深く納得しました
例えば「闇、完璧、最強、運命」といった、一言で片付けられてしまうワードです
特に1番心に刺さったのは「最弱、絶望」といった弱さに振り切ったワードも強い言葉に当てはまるという説明です
だから私の作品はコンクールに受からなかったのだと、学生時代の文芸活動に折り合いがつくような気持ちになりました
葛藤を表現するのに、弱さに振り切って表現することも退屈なことだったのだと、今更教えられました
藍染惣右介の「強い言葉を使うな、弱く見える」とは至言だと思うばかりでした
後半では二次創作から離れ、カメラを自分に向けて詠むよう促されます
推しへの短歌技術を応用してみましょうという、ハードルを下げつつも普通に短歌を詠ませようともしてきます
基礎的なルールに留まらず、短歌趣味を続けていくワークライフまで触れており、元がワークショップならではっぽい入門書でした -
心に推しがいたらもちろん楽しいと思うけど、もし推しがいなかったとしても基本的な短歌についての知識をわかりやすく解説してもらえるので、今までなんとなく読んでいただけの短歌にやっと道標ができたような気がして嬉しかった。
短歌の作り方だけじゃなく同人誌作って文フリに出よう!という話や実際の推し歌会のレポートが面白かった。歌会って本当に高度な言語化を求められる場…すごい…
が、なるほど短歌にはそんな仕組みがあったんだな〜と何度も膝を打ったは打ったのだけど、でもこれで自分も短歌詠めるようになるぞ!詠むぞ!という気持ちの切り替えにはならないんだよな…読んだ上で、いやでもやっぱりどうしたらいいの…という気持ちになってしまう。私が短歌を詠む日はやってくるのだろうか。 -
オタクなら必ず短歌が上手くなるという言葉を見て購入しました。
内容は優しくもしっかりとした短歌の入門書です。
作者さんの漫画やアニメの推しを思って作った短歌を例題にしつつ、短歌を作る、短歌を評するといった短歌の楽しみ方が書かれており、とても分かりやすいです。
どうやって短歌を考えるのか、そもそもの取っ掛かりが分からない自分の様なまっさらな素人にはかなり嬉しい本でした。
オタク、でない人でも短歌を楽しんでみようかなと思える作りで、読んでよかったなと思えます。
何度も読み返して自分の血肉に出来る様にしたいです。 -
短歌集を読んだり、日記代わりになんとなく短歌を作ってきたけど、短歌の入門書には今までなかなか手が出なかった。題名に惹かれ、本屋でパラパラと試し読みをして、いくつか筆者と推しが被っていたのと、これなら楽しく読めるかもと購入。
ゲーム感覚であったり、ワークシートがあったりと気軽に取り組みやすい工夫がされていて、実際に推しの短歌を納得いくように作れるのはまだ先だと思うけど、挑戦しようと思えた。筆者の説明の分かりやすさや配慮の行き届き方など読んでいて負担が少なかった。 -
推しという切り口から、初心者に向けて短歌を説明している入門書。わたし自身は初心者ではない(たぶん)がとても参考になった…!
榊原紘さんの短歌は大好きで歌集も持っているので、(あ、あれ推し短歌だったんだな…)と思う箇所が何度もあり面白かった。途中の推しを降ろすイメージ画像が面白すぎて、何日も思い出し笑いして死にかけた。