DEEMO -Last Dream- (ぽにきゃんBOOKS)

著者 :
  • ポニーキャニオン
3.14
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本棚登録 : 66
感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (261ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784865291612

作品紹介・あらすじ

さよならも言わずに、消えてしまわないで――。

ユーザー数、800万人以上。

幻想的な雰囲気と可愛いらしいキャラクター、ピアノをメインとした素晴らしい楽曲を自分で演奏しているかのような体験ができる音楽ゲーム「DEEMO」。
台湾のゲーム会社「Rayark」によるスマートホン向けアプリゲームで、
App Storeでは100ヵ国以上の音楽ゲームのカテゴリにて1位を獲得。

その美しく儚いストーリーのノベライズ作品がいよいよ登場。


不思議な空間に迷い込んだ少女と、黒づくめの男「Deemo」。
出会った二人がピアノを演奏するたびに成長する木と、
その先にある少女の帰るべき“場所”、
そして少女とDeemoが最後に願った“夢”とは――。

(C)2015 Rayark Inc.
(C)2015 木爾チレン/ポニーキャニオン・EXIT TUNES

感想・レビュー・書評

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  •  「初めに」
    これは、思いっきしネタバレです。それを承知の上でお読みください。また、文章がおかしいところがあると思います。その時はこのレビューの作者の気持ちを想像してください。

     「入手方法」
    書店に行ったが、絶版でもう売っていないと言われ、Amazonで購入。

     「内容」
    まず、ゲームのストーリー。それに、Aliceの考えや、仮面の少女のセリフなどが付け足されている。EDまで、行った人でも、まだ行っていない人でも、楽しめるものになっている。
    次にAliceとHansそして、生みの親のEmmaとLucas、育ての親のMaryの過去の物語になる。これは、完全にノベライズのみの話になる(たぶん)。ゲームではあまり、Aliceのこともhansのことにも触れていないため、これを読むとどんな人物かより知ることができる。
    そして、vita版のアフターストーリー。これのおかげで、vitaを買わずに済んだので感謝してもしきれない。
    最後にAlice が20才になった頃の話がある。この話はとても短いが、大事なことがぎっちり詰まっているのでちゃんと読んだ方がいい。

     「感想」
    とても、良かった。初めと終わりにある、「Dream」と「Deemo」で泣きかけた。素晴らしいことを書いていらっしゃる。何度か繰り返し読むと胸が熱くなる。いい話だった。
    ゲームのストーリーは、Aliceの気持ちや、Deemoの動作、仮面の少女の台詞などが追加されていて、何度もゲームをプレイしたけれど、新しく感じられた。
    過去の話は、色々と新鮮だった。EmmaとLucas、Maryの話なんてゲームでちっとも触れられていないから、知ることができてとてもよかった。もちろん、Aliceとhansの話も。ゲームでは、hansがいいお兄ちゃんで、Aliceのことが大好きなこと、Aliceが小さいこと、hansのことが大好きなことぐらいしか分からないから、知れてとても嬉しかった。hansとAliceは、相手のことが大好きで、大切に思っていることが分かり、EDが一層悲しく思えました。
    Vita版のアフターストーリーは、2つの物語がある。1つは、仮面を壊して、従来のEDに進むというもの。もう一つは、仮面を被り、またDeemoと一緒にいたお城に行くというもの。これは、自分が仮面の少女になってDeemoと出会うので無論、Aliceとも会うことになります。そう考えると、ゲームでの、仮面の少女のAliceへの冷たい態度もよく分かる。自分は、大好きなDeemo(hansお兄ちゃん)と離れようとしているのだから、怒るわけだ。
    最後の、Aliceが大人になった話は、素直に感動する。大人になって、ピアノがめちゃめちゃ上手くなって、成長したね。と普通に感動するし、大人になって、Deemoと過ごした日々を忘れてしまっているという1文を読むと普通に泣く。悲しすぎる。

     「メモ」

    最初にカラーのイラストがある。1枚目は、DeemoとAliceと仮面の少女の絵。2枚目はゲーム(Switch)の最初のstartが表示される場面の絵。どちらも、良い。1枚目は縦、2枚目は横となっている。この絵を見るとより世界観に入り込める。

  • 個人的には語り過ぎたなって思う。あのあまり語らない感じがdeemoの良さだったんだなって。

  •  アプリゲーム(原作)を先にプレイしてから読むと、物語を想像しやすい。丁寧に書かれているので、普段本を読まない人でもすぐに読めるだろう。
     きちんとストーリーを順に追っていること、キャラクターの台詞や気持ちを見事に表現していること、そしてこの小説の中でしか読めないAliceたちの過去(Aliceの両親の過去話も収録)を事細かに書かれていること。挿絵やカバーが素敵なこと。兎に角、本気でこの本を作られたのだなと、買って損はしない出来栄えだと断言できる。
     読み終えたら、あなたの世界にまた少し、美しい音色が響き渡っているに違いない。

  • DEEMOを知らないで、ただチレンちゃんのファンってことで手に取ったんですが、その世界観に最後までハマることができなかった。
    ラノベやらそういうのを読み慣れてないからかしら。
    そろそろ不思議系乙女の普通の物語、読みたいな。

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著者プロフィール

チレン(きな・ちれん)
京都府出身。大学在学中に応募した短編小説「溶けたらしぼんだ。」で、新潮社「第9回女による女のためのR-18文学賞」優秀賞を受賞。美しい少女の失恋と成長を描いた『静電気と、未夜子の無意識。』(幻冬舎)でデビュー。その後、少女の心の機微を大切に、多岐にわたるジャンルで執筆し、作品表現の幅を広げる。近著に、引きこもりの少女の部屋と京都が舞台の恋愛ミステリ『これは花子による花子の為の花物語』(宝島社)がある。黒歴史と少女の淀みを描いたミステリ小説『みんな蛍を殺したかった』に続くのが、本作『私はだんだん氷になった』である。

「2022年 『私はだんだん氷になった』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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