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- Amazon.co.jp ・本 (212ページ)
- / ISBN・EAN: 9784865341645
感想・レビュー・書評
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2016年刊の第十三歌集。「洗面台で泣けば石鹸のにほひせり父もう覚めぬ冬の病室」「病院の荷物まとめて今日よりは父なき自由こんなに寒し」「覆ひ布ひきあぐるたび父に似る<死>がそこにありしろくちひさく」「一度だけかさりと鳴りぬ帰るさを胸に抱ける父の骨箱」「のどぐろを煮て山盛りのご飯食べさうだ嘆いてゐるひまはない」「痛きまで空晴れわたり亡き父は朝漕ぎしつつうた舟人」「みちのくの海に沈みしましろなる雛のかほ今もほほゑむらんか」「あの日あの海に消えたる人みんな隠れてゐるか蛤のなか」「もろもろの愛憎はもうどうでもよし小さくなりたる母ふたりあり」「かつてわが父を乗せ今姑を乗せ汗だくだくに車椅子おす」「車椅子おす人われは汗みどろ乗る人になるその日を怖る」「陽のにほふタオルかかへて 母よりも先に死んではいけないわたし」
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