Occultic;Nine 2 -オカルティック・ナイン- (オーバーラップ文庫)

著者 :
  • オーバーラップ
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本棚登録 : 124
感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (350ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784865540208

作品紹介・あらすじ

『残念だけどアンタは――』「違う、僕じゃない!」
橋上教授の死体発見現場から無我夢中で逃走した悠太は、自分への嫌疑を晴らすために真犯人を探すことを決意する。
その事件をキッカケに廻り始めた9人の運命――。
父の死の真相を追うサライ。手を下した犯人を訝しむ亞里亞と悪魔。独自調査に向かう記者の桐子。彼らにまとわりつくダイイングメッセージ「CODE」の意味とは?
事件の謎に迫った時、井の頭公園での更なる大事件が彼らを襲う!
9人の変わり者たちが紡ぐ超常科学NVL(ノベル)、謎が謎を呼ぶ第2弾。

感想・レビュー・書評

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  • 超常科学NOVELの第2弾。前作よりオカルト色が濃くなっており、「ニゴロ事件」と称される怪奇事件や「コトリバコ」などの恐怖的モチーフが満載で、ラノベでありながら描写や体裁はホラー小説のそれに近く、キャラクターの一人称の語りがそれに拍車をかけている。今回でメインキャラクターがそれぞれ邂逅を果たすことで、ようやく物語が動き出した感じがある。作中の事件はどれも血生臭く陰惨ではあるものの、この個性的なキャラクターのおかげでトーンが暗くなりすぎていないのは素晴らしく、ホラーの本質である「怖いもの見たさ」を忠実に守っていると言えよう。前作の難点の一つであった、まとめブログ管理人という、あまり共感できない主人公のクズニートぶりは本作でも健在だが、それらの立場を取り去ってしまえば、ただのビビリのひ弱な高校生なので、ホラーとの相性は良く、やや薄かった人間味もあったので個人的には満足である。加えて、まとめブログ管理人という顔の無い代弁者めいた立場は事件ともフィットしており、主人公であることを強く意識せざるを得なかった。結局はやや特殊な立場ではあるものの、一般人のそれと変わりないというのが認識できたのが良かったのかもしれない。ラストも衝撃的で、続きが非常に気になる展開である。

  • アニメとは違う展開になるのだろうか?続きが楽しみ。

  • 話に大きな進展もなく、登場人物もなかなか名前と個性が頭の中で一致せず、1巻と同じようなテンションでだらだらっと読み進めていたら最後の最後にこうきたかーっ!……という展開でした。妄想科学の系統と同じ世界なのか全然違う話なのかわからないけど、どちらかというとゲームで楽しみたい作品だと感じたのでとりあえずここで打ち止め。今のところ発売未定ですが、ゲームをクリアしたらまた本に帰ってくる予定。

    余談。未だにカオチャの世莉架とsilent sky endが好きすぎる。

  • ううっ同人誌こわい。描いてる人からしてこわいし。しかしこの…発見した当人たちにしてみればぞっとするけど、はたから見ると「え…こじつけじゃないの?」感…。志倉さんはオカルトというものを理解しているな!とりあえずどの程度のものか判断したいので『昏い水の底』読ませてください。悪魔さんは萌えの予感。

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著者プロフィール

株式会社MAGES.代表取締役会長、作曲家、音楽プロデューサー、作家。 科学アドベンチャーシリーズ『CHAOS;HEAD』『STEINS;GATE』『ROBOTICS;NOTES』などでは企画原案を務め、『Occultic;Nine -オカルティック・ナイン-』で小説家デビュー。

「2017年 『オカルティック・ナイン(4)<完>』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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