- 本 ・本 (210ページ)
- / ISBN・EAN: 9784865592467
作品紹介・あらすじ
「デザインは遊びだ。野暮や退屈になったらおしまい」
半世紀以上にわたって日本のグラフィックデザインをリードしてきた
マエストロ、仲條正義のオーラル・バイオグラフィー(口述自叙伝)。
資生堂のPR誌『花椿』のアートディレクターを40年以上務めたほか、
同パーラーのロゴとパッケージデザイン、
銀座松屋や東京都現代美術館、カゴメなど数多くのロゴをはじめ、
斬新で粋なデザインを世に送り続けてきた仲條正義が、
キャリアを振り返りながら、デザインとはなにか? を自ら語ります。
巻頭にはホンマタカシ撮影の著者ポートレートと、
『花椿』など主な仕事をカラー32ページで掲載しています。
クリエイター9人が仲條との仕事を語る「仲條正義と私」も収録!
証言者たち▶
伊藤佐智子(ファッションクリエーター)、後藤繁雄(編集者)、
篠山紀信(写真家)、高橋歩(クリエイティブディレクター)、
平山景子(編集者)、穂村弘(歌人)・ホンマタカシ(写真家)、
三浦憲治(写真家)、山本ちえ(スタイリスト)
(仲條正義氏は2021年10月に逝去され、本書は大変残念なことに
追悼出版となりました。ここに謹んで哀悼の意を表します)
感想・レビュー・書評
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インタビューで語られる花椿時代の話は、「あの頃はよかった」感が強く、どう参考にしていいかわからなかった。ロケハンの大事さ、違和感を残すことの大事さには学びがあった。
「緊張感があるだけのデザインは息苦しい」「ノイズもあるけれど、気持ちいいと感じるギリギリの表現」詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
大巨匠の本なのに、自分がデザインを始めた頃の気持ちを思い出させてくれるようなわくわくが溢れてる。面白くてお洒落でかっこよくてかわいい仲條さん。
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( ..)φメモメモ
ファッションは移ろい、デザインは情け。
媚びずに、自分の偏屈を通す。 -
中條さんの語りと周りの語りで見える人物像、関係性、現場感、グラフィックデザインへの姿勢、位置付けが伝わってくる本。遊びと抜けがあって、不良で、自由で、変で、楽しむことを忘れない彼の仕事ぶりはぜひ真似してみたいと思った。