近衛秀麿の手形帖(近衞秀麿の手形帖) マエストロの秘蔵コレクション

  • アルテスパブリッシング (2024年5月27日発売)
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本 ・本 (184ページ) / ISBN・EAN: 9784865592863

作品紹介・あらすじ

フルトヴェングラー、ストラヴィンスキー、シャリアピン、ストコフスキー……

大音楽家70人の手形を原寸大・オールカラーで観る!

日本楽壇の父、近衞秀麿が蒐集したコレクションを一挙公開。

巨匠たちの素顔がよみがえる!



表紙に「Forget Me Not」という題字の記された3冊の手形帖──。



指揮者・作曲家として、黎明期の日本楽壇を牽引した近衞秀麿(1898–1973)は、交流した音楽家たちにこの手形帖を渡し、そこに手形とメッセージを残してもらうことを生涯の愉しみとしていた。



本書は、近衞が1935年(昭和10)から1971年(昭和46)まで、戦前から最晩年まで36年間にわたって蒐集しつづけた大音楽家たちの手形70点を、関連資料とともに収載したものである。



「日本楽壇の父」と崇められながら、ひとりの音楽愛好家として巨匠たちへの憧れを隠すことのなかった近衞のコレクターとしての姿と、20世紀の巨匠たちの素顔が垣間見える貴重なコレクションである。



近衞秀麿(このえ・ひでまろ、1898-1973)

1898年、 貴族院議長および学習院院長を務めた近衞篤麿の次男として東京に生まれる。異母兄は日本の総理大臣を務めた近衞文麿(1891-1945)。

今日のNHK交響楽団の前身である新交響楽団を設立し、日本の交響楽の普及・発展の基礎を確立する一方、ベルリン・ フィルハーモニー管弦楽団やフィラデルフィア管弦楽団など欧米各地のオーケストラを指揮し、国際的な評価を得た。また、フルトヴェングラーやストコフスキーといった指揮者、リヒャルト・シュトラウス、 シベリウス、ストラヴィンスキーといった作曲家たちと親交を結び、 近衞との交流を通して来日した音楽家も少なくない。昭和天皇の即位を記念して作曲した《大禮交声曲》や《ちんちん千鳥》をはじめとした創作活動もおこない、 なかでも管弦楽用に編曲した《越天楽》 は海外で広く知られた最初の日本音楽といえる。 戦後はこうした活動が評価され、ロン・ ティボー国際コンクールの審査員を務めた。

感想・レビュー・書評

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  • 序文 Foreword
    手形帖について Hidemaro’s Hand Collection
    凡例 Explanatory Notes
    近衞音楽研究所所蔵『手形帖』の概要 An Overview of Hand Outlines Kept at the Konoye Foundation of Music

    エマニュエル・フォイアーマン Emanuel Feuermann
    アレクサンドル・チェレプニン Alexander Tcherepnin
    レオニード・クロイツァー Leonid Kreutzer
    マルティン・ツィラー Martin Ziller
    リリー・クラウス Lili Kraus
    シモン・ゴールドベルク Szymon Goldberg
    フョードル(・イワァノヴィッチ)・シャリアピン Fyodor Ivanovich Chaliapin
    グレゴール・ピアティゴルスキー Gregor Piatigorsky
    レオポルド・ストコフスキー Leopold Stokowski
    ハンス・ガーフェンス Hans Garvens
    ローゼ・シュタイン Rose Stein
    カルロ・ゼッキ Carlo Zecchi
    オスカー・ローテンシュタイナー Oskar Rothensteiner
    オットー・ミュラー Otto Müller
    ゲルハルト・ヒュッシュ Gerhard Hüsch
    ヴィルヘルム・フルトヴェングラー Wilhelm Furtwängler
    ユージン・オーマンディ Eugene Ormandy
    アレクサンダー・ヒルスバーグ Alexander Hilsberg
    ウォルター・E.クーンズ Walter E. Koons
    フランク・ブラック Frank Black
    エフレム・ジンバリスト Efrem Zimbalist
    アントニア・ブリコ Antonia Brico
    オルガ・サマロフ・ストコフスキー Olga Samaroff Stokowski
    オットー・クレンペラー Otto Klemperer
    大田黒元雄 Motoo Ohtaguro
    田中正平 Shohei Tanaka
    ブロニスラフ・ギンペル Bronislav Gimpel
    伊藤道郎 Michio Ito
    エーリッヒ・クライバー Erich Kleiber
    ラファエル・クーベリック Rafael Kubelík
    ウィレム・メンゲルベルク Willem Mengelberg
    パウル・グレーナー Paul Graener
    ジョルジェ・ジョルジェスク George Georgescu
    エルネスト・アンセルメErnest Ansermet
    ディアナ・ダービン Deanna Durbin
    ゲオルク・クーレンカンプ Georg Kulenkampff
    エーリッヒ・ベルケ Erich Böhlke
    アルフレッド・コルトー Alfred Cortot
    オットー・コービン Otto Kobin
    フランツ・コンヴィチュニー Franz Konwitschny
    ガスパール・カサド Gaspar Cassadó
    マリア・チェボターリ Maria Cebotari
    フランツ・グローテ Franz Grothe
    エミール・フォン・ザウアー Emil von Sauer
    フローラン・シュミット Florent Schmitt
    ピエール・フルニエ Pierre Fournier
    ヨーゼフ・シゲティ Joseph Szigeti
    ヴィルヘルム・ケンプ Wilhelm Kempff
    マンフレート・グルリット Manfred Gurlitt
    ダヴィッド・オイストラフ David Oistrakh
    シーモア・バーンスタイン Seymour Bernstein
    ヨセフ・モルナール Josef Molnar
    エミール・ギレリス Emil Gilels
    ジャック・パレナン Jacques Parrenin
    ヴェルナー・テーリヒェン Werner Thärichen
    ハリーナ・チェルニー゠ステファンスカ Halina Czerny-Stefanska
    マックス・ツィモロング Max Zimolong
    ウィリアム・カルボーニ William Carboni
    イーゴリ・ストラヴィンスキー Igor Stravinsky
    アンドル・フォルデス Andor Foldes
    ヨゼフ・スーク Josef Suk
    パウル・バドゥラ゠スコダ Paul Badura-Skoda
    ベニー・グッドマン Benny Goodman
    神野明 Akira Jinno
    植田克己 Katsumi Ueda
    中村紘子 Hiroko Nakamura
    ネルソン・フレイレ Nelson Freire
    園田高弘 Takahiro Sonoda
    遠藤郁子 Ikuko Endo
    ヴァレリー・クリモフ Valery Klimov

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著者プロフィール

長年にわたる国外での活動に区切りをつけて帰国した近衞秀麿が、わが国において音楽技術の研究と向上、オーケストラ音楽の普及ひいては一般文化の発展をめざし、1952年に財団法人の認可を受け設立。体制を変えながらも2013年の解散まで全国各地でオーケストラや室内楽による巡回音楽会を開催していた。現在は任意団体として秀麿の遺した作編曲作品や著作物、その他の資料総数約2000点を調査、保存し日本の近代音楽界の発展に力を尽くした秀麿の功績を後世に伝えるべく活動している。

「2024年 『近衛秀麿の手形帖(近衞秀麿の手形帖)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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