- 本 ・本 (80ページ)
- / ISBN・EAN: 9784865620825
感想・レビュー・書評
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作品展を開催する、具体的な指南書というよりは、どちらかというと写真を撮る際の心構え的なところに主眼が置かれているため、実際に写真展開催のノウハウや、時間を捻出するノウハウはちょっとしたヒントくらいにしかわからない。しかし「どのように写真に取り組むか」の部分はとても参考になり、自分も頑張らなければと思わせてくれる。特に、作者は作家として活動していて休日を写真活動に当てているため、普段仕事をしつつ、カメラを趣味としてやっていて、なおかつ本格的に取り組みたい人はかなり参考になるのではと思う。
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自分も写真展を開きたい、という思いがあるわけではなく、著者のマーケティングに関する本をいくつか読んでいたので、同じ著者つながり、ということで手に取ってみました。
著者にとっての写真は仕事ではないものの、マーケティング理論がここでも生きているように思います。
この本では写真がテーマとなっていましたが、最終章にあるように、写真以外の個人的なあらゆる活動に適用できる考え方であること、そのような個人の活動が現代の世の中では求められているのではないか、との著者の考えには納得です。 -
プロフェッショナル・サンデー・フォトグラファーとは、写真で生計を立てるのではなく他に本業を持ちながら、自分独自の世界観を写真で表現するアート的写真家。
プロの日曜写真家【7つの心得】
1. 写真は自己満足の趣味ではなく、ライフワーク・自己表現の手段。→作品に込める「明確な意志」「覚悟」があるかないかが分かれ道。原点は衝動。表現の葛藤は作品を見る人に無意識に伝わる。写真はあなたを写し出す鏡。
2. 限りある人生で独自のテーマを追い続け撮り続ける。何らかの衝動に出会い、自分のテーマを見つけるには?頭で考えるだけだはテーマは見つからない。行動しよう。セレンディピティは衝動に出会う可能性をたかめる。→自分しか撮れない自分だけの骨太のテーマがあるか?言語化は深層意識に眠る衝動を強いメッセージに変える。作品とは個性であり自分の分身だ。
例1)「海外でしか撮れない空気感を色で現した写真」→「うたかたの透明な空気感」→「風が運んできてくれたシーン」→「風の景色」例2)「日本の独特な空気感」→「上高地」→「水の景色ー時間のアート、上高地」
3. 最高の作品を作る道具として機材にこだわるが溺れない。→カメラは道具。手段であり目的ではない。
4. 写真技術は撮影技術だけではない。ソフト的技術が「偶然の産物」を「必然の産物」に変える。→勝負は撮影前の準備段階から撮影後まで続く。ソフト的技術は仮説検証(PDCA)サイクルを回すこと。
5. 自分の作品の最も厳しい批評家は自分。→撮影後の作品セレクトは撮影以上に大切。退屈な写真は絶対に人に見せるな。作品セレクションとは、「選ぶ作業」ではなく「捨てる作業」だ。しかしこの「捨てる作業」が難しい。
6. 作品発表の場を作る。→不特定多数の人に見てもらうことで作品は進化する。
7. 何よりも写真を楽しむ。→写真は義務でもビジネスでもない。「あることを知っている人、好きな人も、楽しんでいる人には及ばない」(論語) -
タイトルの通りです。情熱です。表現です。努力です。繰り返しがしつこいけど、しつこいくらいじゃないと、開催できんのだろう。
著者プロフィール
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