サンガジャパンVol.23 特集「この仏教書を読め!!」

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  • Amazon.co.jp ・本 (345ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784865640519

感想・レビュー・書評

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  • 今回の特集は「大切な仏教書」。これはさっそく参考にできるいい企画です。
    仏教界の識者、関係者52人による、お勧めの仏教書3冊とその理由が掲載されています。

    答えた人たちは、アルボムッレ・スマナサーラ、宮崎哲弥、呉智英、蝉丸Pなど、著名な人たち。その中に『般若心経』の訳本を出した笑い飯(お笑い)の哲夫もいます。知性の人たちのお勧め本は気になります。
    このアンケートを踏まえての仏教書座談会も、答えた人々4名によって行われていました。

    メインはスマナサーラ長老との瞑想合宿とスリランカ仏教聖地参拝の旅について。
    ドイツ人禅僧、ネルケ無方氏の『火の鳥』を語る インタビューも興味深かったです。

    これまでの特集は、専門的で、ともすれば一般人には難解なクオリティのものでしたが、この巻はとっつきやすく、読み応えもある、内容になっています。

    座談会で時々TVで放映される『ぶっちゃけ寺』という番組について採り上げられていました。私も好きでよく見ていますが、あの番組は仏教の広宣流布には全く役立っていないそうです。ただ、仏教っぽい話が聞ければいいというニーズはあり、それにちょうど合致したものだということ。

    そして、仏教書は自己啓発書のように自己や自我をテーマとしながらも、「自己を手放す」という、自己啓発書とは真逆のベクトルを持っているという指摘がわかりやすかったです。

  • ブックガイドとして役に立つ。

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著者プロフィール

1962年、福岡県生まれ。相愛大学客員教授。慶応義塾大学文学部社会学科卒業。専門は仏教思想・政治哲学。サブカルチャーにも詳しい。近著に、『仏教論争―-「縁起」から本質を問う』(ちくま新書)、『ごまかさない仏教―-仏・法・僧から問い直す』(新潮選書、佐々木閑氏との共著)、『知的唯仏論―-マンガから知の最前線まで─ブッダの思想を現代に問う─』(新潮文庫、呉智英氏との共著)、『さみしさサヨナラ会議』(角川文庫、小池龍之介氏との共著)、『宮崎哲弥 仏教教理問答』(サンガ文庫、白川密成・釈撤宗・勝本華蓮・南直哉・林田康順の各氏との共著)、『日本のもと 憲法』(監修、講談社)など多数。

「2020年 『いまこそ「小松左京」を読み直す』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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